八つ墓村の紹介:1996年日本映画。八つ墓村の資産家である田治見家の相続をめぐって次々起こる殺人事件を名探偵金田一耕助が解決する、横溝正史のミステリーの2回目の映画化です。かつて32人の殺戮が
行われた八つ墓村の田治見家に新たな相続人が現れたことに端を発します。金田一耕助には石坂浩二に代わり豊川悦司が演じています。
監督:市川崑 出演者:豊川悦司(金田一耕助)、浅野ゆう子(森美也子)、高橋和也(寺田辰弥)、宅麻伸(里村慎太郎)、岸田今日子(田治見小竹 / 小梅)、岸部一徳(田治見要蔵 / 久弥 / 庄左衛門 )萬田久子(田治見春代)、喜多嶋舞(里村典子)、加藤武(等々力警部)ほか
映画「八つ墓村」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「八つ墓村」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「八つ墓村」解説
この解説記事には映画「八つ墓村」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
八つ墓村のネタバレあらすじ:起
八つ墓村で村人32人の殺戮が行われています。女、子供に関係なく頭に懐中電灯を付けた男が家に乗り込んで殺しています。神戸の諏訪法律事務所では辰弥が母方の祖父井川丑松と会っていました。辰弥に背中を見せてもらうと背中には焼き印がありました。辰弥は八つ墓村の資産家の田治見要蔵の子供だということがわかりました。その後井川丑松は毒を盛られ死んでしまいました。辰弥は田治見家の遺産相続人だとわかり、田治見家の使いの森美也子と一緒に八つ墓村の田治見家へと向かう事にしました。辰弥が部屋に戻ると手紙が来ていました。内容は辰弥が八つ墓村に帰ると26年前の大惨事が繰り返されると言うものでした。八つ墓村の田治見家に着くと大叔母様の小竹と小梅を紹介され、順番に全員を紹介しました。そして寝たきりの兄の久弥が田治見家の財産を人に盗られないようにするのだと忠告を受けました。田治見家では春代の案内で母親が住んでいた広い部屋に案内されました。その時濃茶の尼という老婆が現れ辰弥にこの村に来ると八つ墓の祟りが起る警告しました。そして8人の死人が出ると言って
帰れと叫びました。
八つ墓村のネタバレあらすじ:承
そのころ諏訪法律事務所に雇われた金田一耕助が八つ墓村にやってきました。地元の若者に絡まれるものの郵便局と兼用の宿に入りました。田治見家では久弥が飲み薬に毒を盛られて死んでいました。枕元には八つ墓明神の護符がありました。警察に通報が入ります。久弥が死んだ部屋では警部が取り調べをしています。そこに金田一もやって来ました。取り調べが終わって外に出ると美也子が染料に使う草の根を取っていました。そして金田一と話をしました。そこに辰弥もやってきて、美也子は八つ墓村にまつわる昔の話をしました。昔落武者がこの村に逃げて来て一緒に暮らしていましたが、落武者を殺したら懸賞金を出すと言う金に目がくらみ村人が落武者8人を殺しました。その後村には色々な出来事が起こり、村人は落武者8人の死体を掘り起し八つの墓を建てたことから八つ墓村と呼ばれるようになった言うものでした。
八つ墓村のネタバレあらすじ:転
田治見家では久弥の初七日が行われていました。そこへ濃茶の尼がやって来て美也子の話しかけました。美也子は濃茶の尼に金を渡し追い返しました。宴会が終わり辰弥が田治見家を調べていると地下の鍾乳洞へ通じる抜け道を見つけ降りました。鍾乳洞には田治見要蔵のミイラがありました。怖くなった辰弥は道に迷い田治見家から遠く離れた場所に出ました。そこには一軒の家があり慎太郎の姿を見つけました。その家に行くと、濃茶の尼が殺されていました。その後辰弥は春代から田治見要蔵と里村家の関係の話を聞きました。美也子は自分の染場で慎太郎と会っていました。二人は魅かれあっていました。そこに金田一と辰弥がやってきました。美也子は金田一に染料の特徴を教えました。辰弥は鍾乳洞の話をし、辰弥、金田一、美也子は鍾乳洞へと行きました。ミイラの前で調査していると春代がやって来て、父要蔵の犯した殺戮の過去を話しました。辰弥の母の鶴子は父要蔵に拉致され閉じ込められ、辰弥を生んだそうです。そして背中の焼き印は父要蔵が焼き付けたものでした。
八つ墓村の結末
医師の久野が行方不明になりました。辰弥は屏風の中に何か隠されているのを見つけ金田一に連絡しました。母の鶴子と知らない男が映っていました。その時小竹おばさんが着て小梅がさらわれたと言いました。鍾乳洞へ行くと小梅が死んでいました。その横で久野が死んでいました。久野は毒入り握り飯で殺されていました。金田一は鶴子と一緒に映った男を調べに行きました。帰って来ると辰弥と一緒に慎太郎に濃茶の尼の家に居たことを聞きました。その後小梅と春代が殺されました。春代は殺される前に犯人の手に噛みつきました。警部を呼び辰弥に送られた脅迫状に文字が水で消えることを説明しました。これは金田一が美也子に習ったことです。そしてこの手紙に切手が無い事から直接辰弥の部屋に持って行ったと言うのです。するとこの時期に田治見家に居なかったのは美也子でした。金田一は美也子が犯人だといいました。美也子は慎太郎と一緒になりたいと思っていました。そして相続の権利のある財産も欲しいと思っていました。その為に慎太郎一人が生き残るように殺人を犯していたのでした。そして辰弥の父親は要蔵ではなく鶴子と一緒に写っている男だと言いました。その時美也子は毒を飲んで自殺しました。事件は解決し、辰弥と慎太郎は田治見家を出ました。そして金田一も八つ墓村を離れました。
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