さよならドビュッシーの紹介:2012年日本映画。裕福な実業家の家に生まれ育った少女「遥」。彼女は火事で祖父と従妹を失い、全身に大火傷を負いながらも生き残った。壮絶な苦痛のリハビリに耐え、ピアニストになる夢を叶えようとするが、彼女を狙う事件が次々と起こる。
監督:利重剛 出演:橋本愛(香月遥)、清塚信也(岬洋介)、柳憂怜(香月徹也)、相築あきこ(香月悦子)、山本剛史(香月研三)、ミッキー・カーチス(香月玄太郎)、相楽樹(片桐ルシア)ほか
映画「さよならドビュッシー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「さよならドビュッシー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「さよならドビュッシー」解説
この解説記事には映画「さよならドビュッシー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
さよならドビュッシーのネタバレあらすじ1
この映画の最大の謎はこの2つ。
・遥を狙った事件の数々の犯人とその目的
・遥の母を殺したのは誰か
さよならドビュッシーのネタバレあらすじ2
彼女に遺された遺産の大きさからすると誰が犯人であっても不思議ではありません。まず、遥を狙った事件の犯人は、お手伝いのみち子さんでした。彼女は、家の顧問弁護士の加納にあることを吹き込まれ、遥を殺害しようとしてしまったのです。そして、神社の石段の上で母を突き落としたのは、なんと遥本人でした。事件当日の雨の日、遥は練習の合間に生理用品を買いに出かけていました。自宅には叔父もいましたが、物が物だけに頼みづらかったのです。そして神社で遭遇したのが、遥の母でした。そして、彼女は遥の隠していた真実に気が付いてしまったため、口論になり遥に掴みかかってしまいました。そして、抵抗した遥は誤って石段から突き落としてしまったのです。
さよならドビュッシーのネタバレあらすじ3
さて、一体どのような事実が二人をこのような結末に向かわせてしまったのでしょうか?それは、遥の正体は、一緒に火事に遭った従妹のルシアだったという悲しい取り違えでした。火事のあった日、遥とルシアは祖父が一人で住む離れに泊まっていました。二人は仲の良い従妹同士ではありますが、両親がいて経済的な後ろ盾のある遥と、両親を亡くしたルシアではお互いの境遇の差がありました。そんな二人がしていた遊び、それはお互いのパジャマを交換して寝るという遊びでした。きっと、この行為で一時的にでもお互いの立場を交換して、喜びも悲しみも分かち合っていたのでしょう。そして火事に遭い、遥と祖父は死亡し、全身火傷を負ってしまい顔の判別さえできなくなってしまったルシアが、遥のパジャマを着ていたことから、彼女は遥だとされてしまいました。
さよならドビュッシーの結末
ルシアは目が覚めてから、何度も自分の正体を告げようとしました。ですが、それは同時に遥の両親に実の娘が死んだという辛い現実を突きつけるということでもあったのです。両親を亡くした経験のあるルシアは、自分と同じ辛い思いをさせたくないと思い、遥として生きることを決心しました。しかし、身近でルシアの世話をしていたみち子さんをだますことはできませんでした。そのことを知った加納弁護士は、ルシアがわざと火をつけて遺産をだましとり、両親のいる遥になりすましたのだとみち子さんを唆し、ルシアを殺させようとしました。そして、遥の母も細かい違いからそのことに気が付いてしまったのでした。最終的に、遥(正体はルシア)はピアノコンクールで優勝し、遥の母も意識を取り戻します。自分の正体を明かし、罪を償うことを決意するというラストでした。
この映画の感想を投稿する