8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-の紹介:2020年日本映画。コロナ禍の東京で、仕事がなくなった俳優タクミが、通販で買ったカプセル怪獣を育て、その成長記録を動画で配信します。タクミとリモートで繋がる人々の怪獣を通じたふれあいを描いたファンタジー作品です。樋口真嗣監督ら5人の監督が発動した「カプセル怪獣計画」の番外編で、全編モノクロのリモート撮影作品です。
監督:岩井俊二 出演者:斎藤工(サトウタクミ)、のん(丸戸のん)、武井壮(オカモトソウ)、穂志もえか(もえかす)、樋口真嗣(樋口監督)、ほか
映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-の予告編 動画
映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版」解説
この解説記事には映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版のネタバレあらすじ:起
コロナ感染が続く東京。不要不急の外出を控え、3密を防ぐ要請の中、俳優のサトウタクミ(斎藤工)は仕事が回ってこず、自宅でのリモート生活が続いています。ある日、タクミはネット通販でカプセル怪獣を購入します。タクミはこの怪獣の成長記録を動画配信することにしました。
早速、樋口監督(樋口真嗣)とリモートで話をします。樋口監督は子供時代からの怪獣通で色々教えてくれます。次にもえかす(穂志もえか)の運営するチャンネル『お風呂チャンネル』に繋げます。
すると、もえかすもカプセル怪獣を購入していたのです。もえかすは小さかった怪獣がこんなに大きくなったと見せます。自分の怪獣が育たないのを見たタクミは少しがっかりしました。
その後、東南アジアで飲食店経営をするソウ先輩(武井壮)とつながったタクミですが、ソウが「コロナの影響でカンボシアの店だけになっている。今、タイから東京に戻って2000円のホテルにいるが、金がないので苦労している」と話します。
翌朝、タクミは怪獣が3つに増えているのを確認します。女優で後輩・丸戸のん(のん)とリモートで繋がると、自炊の話をします。するとのんは「私、コロナで仕事がなくて暇なので、星人の宇宙人を通販で買った」と言ったのです。
8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版のネタバレあらすじ:承
3日目、怪獣の形が一つだけ変わっています。タクミは3匹の怪獣に、アビガンなどコロナの薬の名前を付けます。一方、もえかすのチャンネルでは怪獣のヒナがかえったと見せています。それはどこから見ても恐竜のような形になっていて、タクミは羨みます。
4日目、順調に育った怪獣を樋口監督に見せます。
5日目、怪獣が1匹になっています。このことをのんに話すと、のんは「宇宙人が大きくなったよ」と言って見せます。タクミには宇宙人は見えず「僕も買ってみる」と言ってネットを探すと売り切れていました。
その後、成長した怪獣を樋口監督に見せると「それ逆さまだよ」と言われます。上下をひっくり返すと、顔のような形になっていました。
6日目、怪獣を見た樋口監督が「それグドンだよ、グドンが残りの2体を吸収したんだろう」と言います。ソウ先輩と繋がると、「送ってくれたのか!ありがとう、助かるよ」と言って中を見ると、調理器具のほかに現金があります。ソウは感謝の気持ちを伝えました。
もえかすが大きくなった怪獣を見せます。「怪獣にロピという名前を付けた」と言うもえかすの怪獣は、羽の生えたドラゴンのようでした。
8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版のネタバレあらすじ:転
7日目、グドンに角のようなものが生え、ニンニクのようになっています。樋口監督は「土に埋めてみると良い」と言うと、タクミはベランダの鉢の土に埋め、水をかけます。
のんが「宇宙人がこんなに大きくなったよ」と見せますがタクミにはやっぱり見えません。「星人ペロリンもいるよ」と見せますが、こちらも見えません。
8日目、タクミが土から怪獣を取り出すと、根が生えています。樋口監督に見せると「ガッツ星人だ」と言います。タクミの知っているガッツ星人は成長すると人類を襲います。
そこでタクミは怪獣を殺傷することにします。頭と根の部分をナイフで切断し怪獣を処理したタクミは、動画配信で「これで怪獣の成長記録を終わります」と告げたのでした。
9日目、もえかすが「ロピがいなくなった」と言っています。気分転換の早いもえかすは「新しい怪獣買った」と言って見せました。
タクミは樋口監督に怪獣を殺傷したことを伝えます。しかし殺傷したはずの怪獣は成長しています。樋口監督は「デビルマンかもしれない」と言ったのです。タクミは「デビルマンの世界は悪魔と神のみだ。人類が滅亡するんだ」と言いました。
8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版の結末
復活した怪獣を見せながらライブ配信していると、ソウが繋がってきます。「ヤバいんじゃないか?」と言うソウは「バイトが決まった」と続けます。タクミが「これでタイに仕送りが出来ますね」と言うと、ソウは「もう一家族有るんだ」と言います。ソウは本妻以外に別に女をかこっていたのでした。
翌朝、怪獣が丸くなりイボが出来ています。樋口監督に見せると「バルンガ」だと言います。タクミは「バルンガは何でも喰うから、コロナも食べるんじゃないの」と言います。
のんが繋がり「星人と一緒に地球を離れる、今の地球がダメだから宇宙留学する」と言い出します。引きとめるタクミを無視して、のんは回線を切断しました。
翌朝、怪獣が仮面のようになっています。タクミが鼻につけると外れなくなり、そのまま過ごします。
翌朝、怪獣は外れていてマスクになっていました。タクミは「怪獣がオレをコロナから守ってくれたんだ。これはコロナと闘えと言うメッセージなのかも知れない」と言います。その時、のんが帰って来ました。のんは「こんなものもらったよ」と言って見せると、それはコロナウィルスのワクチンでした。
以上、映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する