461個のおべんとうの紹介:2020年日本映画。ヒップホップバンド「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美による実話エッセイで、過去にテレビドラマ化されたこともある『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』を、2021年をもって解散する「V6」の井ノ原快彦の主演で映画化したヒューマンドラマです。高校に入学した息子のため、3年間一度も休むことなくおべんとう作りを続けた父親と息子の軌跡が描かれます。
監督:兼重淳 出演者:井ノ原快彦(鈴本一樹)、道枝駿佑(鈴本虹輝)、森七菜(仁科ヒロミ)、若林時英(田辺章雄)、工藤遥(柏木礼奈)、阿部純子(矢島真香)、野間口徹(徳永保)、KREVA(古市栄太)、やついいちろう(河上利也)、映美くらら(浅井周子)、坂井真紀(遠藤咲江)、倍賞千恵子(鈴本奈津子)ほか
映画「461個のおべんとう」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「461個のおべんとう」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
461個のおべんとうの予告編 動画
映画「461個のおべんとう」解説
この解説記事には映画「461個のおべんとう」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
461個のおべんとうのネタバレあらすじ:起
人気バンド「Ten 4 The Suns」のメンバーであるプロミュージシャンの鈴本一樹(井ノ原快彦)は長年連れ添った妻・周子(映美くらら)と離婚し、一人息子の虹輝(道枝駿佑)を引き取りました。やがて中学卒業を控えた虹輝は将来の進路に悩み、周子に相談した末に高校への進学を決意しましたが落第してしまいました。
元々自由奔放な性格の一樹はバンド仲間の古市栄太(KREVA)や河上利也(やついいちろう)には「学校だけが全てではない。自由に好きに育ってくれたらそれでいい」と虹輝への思いを打ち明けていましたが、当の虹輝は再び高校受験に挑戦する意思を固めていました。
翌春、虹輝は浪人生活の末にようやく高校への入学を果たしました。虹輝は学校での昼食は一樹の作った弁当が食べたいと言い出し、一樹は3年間一日も休むことなく学校に通うことを条件に3年間毎日弁当を作ると約束しました。
虹輝が初めて高校に通う日、一樹は気合いを入れて初めての弁当を作りました。一樹はその弁当をSNSにアップし、人々から高評価を得ました。一浪した虹輝はクラスでは浮いてしまう存在でしたが、中学時代の同級生で今では1学年上となっていた柏木礼奈(工藤遥)と再会を果たし、彼女へ淡い恋心を抱くようになりました。
一樹は毎日欠かさず、様々な弁当を作り続けていきました。やがて虹輝の学校は夏休みに入り、弁当作りから一時的に解放された一樹はスタジオでレコーディングに没頭していました。スタジオのスタッフである矢島真香(阿部純子)も一樹の弁当に興味津々になっていました。
一方の虹輝は毎日ゲームに明け暮れていました。一樹は自分が出演する北海道のフェスに虹輝を誘いましたが、虹輝は「ひとりで行けばいい」と断りました。そして虹輝は唐突になぜ周子と離婚したのかと一樹に尋ね、一樹は言葉を詰まらせました。虹輝は一樹から周子が再婚するかもしれないと一樹から聞かされました。
461個のおべんとうのネタバレあらすじ:承
夏休みが明け、再び一樹の弁当作りの日々が始まりました。虹輝が持ってきた弁当にはクラスメイトの田辺章雄(若林時英)も興味を示し、虹輝に勧められて食べてみました。その味に感激した章雄は虹輝と一緒に弁当を食べるようになり、同じくクラスメイトの仁科ヒロミ(森七菜)も加わるようになりました。
虹輝が礼奈に想いを寄せていることを知った章雄は、礼奈は太っている者を嫌っていると助言しました。ダイエットを意識するようになった虹輝は弁当の量を減らしてほしいと願い出ようとしましたが、以前にも増して料理に気合いを入れる一樹を前にして何も言い出せませんでした。
虹輝はこっそり弁当を捨ててしまい、そのことに気付いた一樹は声を荒げることなく「食べ物を簡単に捨てるような人間になるなよ」と忠告しました。
翌日から虹輝はご飯の量を減らしてもらい、おかずをヒロミや章雄に分けてあげました。ヒロミからダイエットの件について問われた虹輝は礼奈のことを知られてしまいました。一方、真香は少しずつ一樹に想いを寄せるようになっていきました。
そんな時、虹輝は学校で礼奈に声をかけられました。礼奈は一樹のファンだという彼氏を紹介し、チケットがほしいと言ってきました。虹輝はヒロミに連れ出されて窮地を脱しましたが、すっかり意気消沈してしまいました。
そんな虹輝に一樹は「うまくいくと思えば全部うまくいく。いくら嫌なことがあっても後ろ向きになるな、毎日暗くなっちゃうぞ」と励ましましたが、虹輝はそれが一樹が周りに甘えているから、みんなが合わせてるからうまくいくんだと反論、自分や母もそうだと言い放ちました。
461個のおべんとうのネタバレあらすじ:転
虹輝は周子の元を訪れ、三者面談があることを告げました。虹輝は一樹から好きなことをしろと言われても何をしていいかわからないと悩みを打ち明け、周子は再婚するのかと問うと、自分は両親が離婚した際にどちらにつくか決めろと言われて頭が真っ白になってしまったことを明かしました。
一方、一樹は真香に虹輝に会ってやってほしいと告げていましたが、真香は自分の存在が虹輝の負担になってしまうのではないかと危惧し、一樹への想いを諦めることにしました。
高校卒業も近くなり、虹輝はヒロミや章雄と共に大学受験のため予備校に通い始めました。しかし、虹輝は自分を遊びに誘ったヒロミと章雄に苛立ち、「(一浪した)俺はもう失敗できない。遊んでばっかのお前らとは違う」と言い放ってしまいました。嫌悪な空気になった虹輝は周子の元へ向かいましたが、周子が男と楽しそうに話しているところを見て結局声をかけずに帰りました。
翌朝、一樹は虹輝に不穏な空気を感じながらもいつものように弁当を作り、福島で開かれるライブイベントへと向かいました。ところが、一樹は現地で虹輝が学校を無断欠席したことを知らされ、周子に連絡を入れました。そこで一樹は周子から、虹輝が自分で父親を選べると言っていたと知らされました。
一方、虹輝は学校に行かず、外をぶらついた後に帰宅しました。虹輝は暗い部屋でひとり弁当を食べ、虹輝から連絡を受けた一樹は怒ることはせずに周子にも連絡するよう伝えました。
461個のおべんとうの結末
虹輝は予備校でヒロミや章雄に会い、先日の件を謝罪しました。ヒロミと章雄は虹輝には息抜きが必要だったと語り、3人で周子が営むカフェに行きました。息子の訪問を喜んだ周子は週末に虹輝を預かりたいと一樹に申し出、月曜日の弁当も周子が作ることになりました。ヒロミは虹輝に一樹がSNSに毎日アップしている弁当の写真を見せました。
虹輝は週末を周子の家で過ごすことにしましたが、月曜日の早朝に一樹の元に戻りました。周子は虹輝に弁当を持たせられなかったことを悔やみましたが、一樹は弁当を用意して虹輝を出迎えると「大丈夫、全部うまくいく」と虹輝を学校へ送り出しました。その後、スタジオに入った一樹は改めて真香に「君のことが好きだよ」と想いを伝えました。
虹輝はヒロミと共に一樹のライブに行きました。ライブ会場には楽しそうな真香の姿もありました。かねてから虹輝に想いを抱いていたヒロミは虹輝の服の裾を掴み、虹輝と手をつなぎました。ライブ終了後、虹輝とヒロミは一樹に会おうとしましたが、真香の姿を見るなり行くのを思い留まりました。
遂に虹輝も高校卒業の時を迎え、一樹が弁当を作るのもこれが最後の日となりました。一樹は一際気合いを入れてキッチンに立ち、万感の思いを込めて461個目の弁当を作り上げました。それは今までで最も豪華な3段弁当であり、ヒロミや章雄も大喜びしてくれました。
虹輝はふと3年間のことを思い出して涙を流しました。帰宅した虹輝は一樹への感謝を伝え、大学に受かったらまた弁当を作ってほしいと頼みました。一樹は大学の学食でみんなと食べる時間も大切だと伝え、虹輝の成長を喜びました。
以上、映画「461個のおべんとう」のあらすじと結末でした。
とにかくめっちゃ良かったです。みっちーがイケメンでした。