春に散るの紹介：2023年日本映画。沢木耕太郎の有名小説を実写化したのが本作。どこか燻ったままでいた元ボクサーの仁一の前に現れたボクサーの翔吾。2人が二人三脚で戦いに挑む姿に胸を打たれます。本気でボクシングに挑んだ俳優たちの熱演が話題になりました。
監督：瀬々敬久 出演：佐藤浩市（仁一）、横浜流星（翔吾）、橋本環奈（佳菜子）、坂東龍汰（大塚）、片岡鶴太郎（佐瀬）、哀川翔（藤原）、窪田正孝（中西）、山口智子（令子）、坂井真紀（和美）、ほか
映画「春に散る」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「春に散る」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「春に散る」解説
この解説記事には映画「春に散る」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
春に散るのネタバレあらすじ：起
元ボクサーの広岡仁一（佐藤浩市）は引退し、アメリカの事業を成功させ順風満帆に見えましたが、どこか燻った気持ちを抱えたまま故郷へ帰って来ました。
居酒屋で酒を飲んでいた仁一は、不当な判定に怒りボクシングから離れている黒木翔吾（横浜流星）と出会います。翔吾は若者と喧嘩している仁一についていき、巻き込まれながらも仁一の本物のパンチを知ります。
かつて仁一に恋心を抱いていたが今はボクシングジムの会長を継いでいる令子（山口智子）や、級友の佐瀬（片岡鶴太郎）、藤原（哀川翔）に会いに行った仁一は懐かしさのあまり佐瀬に一緒に住まないかと提案するも、断られてしまいました。
春に散るのネタバレあらすじ：承
翔吾がそんな仁一の前に現れます。ボクシングの指導をしてほしいと願い出ました。初めは断っていた仁一でしたが、佐瀬がテストをして合格すればと条件をつけます。トレーニングの末、見事テストに合格してみせた翔吾は、仁一の指導を受けることになりました。その後、翔吾は仁一と一緒に暮らすことになります。
心臓に何か疾患を抱える仁一、病院で医師から、心臓が弱ってるため難しい手術を受けるよう言われますが、怖くなった仁一は手術を先延ばしにし、3ヶ月後に再検査を受けることになりました。
令子のいるジムに入れてもらおうとしましたが、スパーリングをした相手の大塚（坂東龍汰）という選手を倒してしまい、令子にジムに入るのを断られてしまいます。仕方なく山の手ジムという子供が習っているようなジムに入ることにしました。
兄が亡くなったという知らせを姪の佳菜子（橋本環奈）に知らせてもらった事がきっかけで、佳菜子も仁一の家で暮らすようになります。
春に散るのネタバレあらすじ：転
ある日、会長から大塚と戦い勝った方がチャンピオンである中西利男（窪田正孝）と戦う権利を得るという提案を受けます。当て馬だと反対する仁一でしたが、試合がしたいという翔吾の熱意に負け、試合をすることになりました。藤原の指導する大塚との試合は、接戦の末、翔吾が勝利します。
佳菜子とクリスマスプレゼントを買いに行っている時に、翔吾の目の異常が発覚します。このままでは失明してしまうという事態に反対する仁一と、試合をしたい翔吾が対立してしまいます。
年末になり、急に仁一が胸を押さえて倒れ、救急車で運ばれます。そこで初めて皆は、仁一に手術が必要なことを知ります。仁一を自分の親父のように思っている翔吾は、仁一の手を握り泣きます。生きていて欲しい…。翔吾の思いを理解した仁一は、翔吾の試合を認めることにします。
中西との試合当日になりました。翔吾と中西の試合は激戦となり、最終ラウンドまでもつれ込みました。右目は腫れ、もう見えていない翔吾。佐瀬は仁一にタオルを投げるよう勧めますが、仁一は投げようとしません。試合は判定となり、翔吾が勝利します。
春に散るの結末
試合後、翔吾は中西に挨拶に行こうとしますが、翔吾の目が突然見えなくなります。目が見えなくなり横たわる翔吾、ショックすぎる事実を知った翔吾の母・和美（坂井真紀）は仁一を責めます。仁一はただ頭を下げることしか出来ませんでした。翔吾は和美に、仁一は悪くないと話します。翌日、翔吾の目の手術が行われます。
外に出た仁一を令子が待っていました。「桜を見に行ってきます」と令子に声をかけ、仁一はその場を離れました。満開の桜の木の下で突然心臓発作に襲われた仁一は、桜の木の下で亡くなってしまいました。
半年が過ぎ、目の手術が成功した翔吾は佳菜子と暮らしていました。新しいスーツを着て新しい仕事を始めた翔吾、佳菜子もまた仕事に向かいます。仕事へ向かう途中で足を止めた翔吾、そこは仁一とトレーニングするために走った土手でした。
翔吾の目に涙が浮かびます。そして、仁一に走れと言われた気がした翔吾は、笑顔でまた走り出すのでした。
以上、映画「春に散る」のあらすじと結末でした。
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