キラー・エリートの紹介:2011年オーストラリア,アメリカ映画。この作品は、エベレスト登頂に成功したこともある元SAS(英国特殊部隊)隊員のラナルフ・ファインズ自身が実際に暗殺されかけたエピソードを元に執筆した小説『The Feather Men』を原作にした映画です。キャッチコピーは「彼らは、実在する」で、引退を決心した凄腕殺し屋が、昔の相棒を助け出すために新たな作戦に挑むサスペンス・アクション映画です。
監督:ゲイリー・マッケンドリー 出演:ダニー・ブライス(ジェイソン・ステイサム)、スパイク・ローガン(クライヴ・オーウェン)、ハンター(ロバート・デ・ニーロ)、デイヴィス(ドミニク・パーセル)、マイアー(エイデン・ヤング)ほか
映画「キラー・エリート」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キラー・エリート」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キラー・エリートの予告編 動画
映画「キラー・エリート」解説
この解説記事には映画「キラー・エリート」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:1.プロローグ:殺し屋“ダニー・ブライス”、引退を決意
「世界は混乱に陥った。石油高騰に伴う経済危機が継続、至る所で戦争が激化した。革命、暗殺、秘密工作の時代」1980年、メキシコ、ラ・ホヤで、プロの凄腕殺し屋“ダニー・ブライス”は、長年の相棒の殺し屋・ハンターに「そろそろ時間だ」と言い、作戦を開始しました。ハンターは車に乗り、ある人物が乗っている車が来るのを待ち伏せしていました。ダニーはビルの陰に隠れ、ハンターとターゲットを挟み撃ちするため待機していました。2台のベンツが白バイに先導されて、近づいて来ました。すると突然、前の1台のベンツが爆発、それと同時に出てきたハンターの車、後ろのベンツは行く手を塞がれました。そのベンツは急いでバックしましたが、ハンターはマシンガンでその車を銃撃しました。ダニーはそのベンツの動きを封じるため、タイヤを狙い銃撃し、タイヤをパンクさせました。動けなくなった車から出てきた2人の護衛官をダニーは射殺すると、後部ドアに爆弾をしかけ、ドアを吹き飛ばしました。開いた後部座席にはターゲットの人物が乗っていました。ダニーは躊躇い無くターゲットを射殺しました。しかし、同乗していた目撃者の少年にダニーは引き金を引けず、先導していた白バイ警官から肩を打ち抜かれました。ハンターはマシンガンで白バイ警官を撃ちながら。倒れたダニーを助けに行きました。仲間の車が直ぐに到着し、ダニーとハンターは目的を達成しましたが、窮地に一生を得ました。その車中でダニーは血に染まった手を見て「もう、たくさんだ。もうやめる」と呟きました。この物語は実話に基づくものです。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:2.殺し屋ダニー、復帰
1年後、オーストラリア、ヤラ・ヴァレーの農場で、殺し屋稼業から足を洗い、静かに暮らしていたダニーのもとに、1通の封書が届きました。中から出てきたのは、捕らわれたハンターの写真と航空チケットでした。ダニーは代理人の黒人の乗る車に同乗し、ハンターと事の次第を聞きました。その代理人は、クライアントの長老はかつては石油王で広大な砂漠を支配していたが、オマーン族の族長であるために亡命、その長老はハンターに600万ドルという暗殺の大仕事を依頼し、彼もそれを引き受けたのですが、逃げたために空港で捕らわれたのだと、ダニーに説明しました。「もうやめた、殺し屋稼業は」と言うダニーに、代理人は「仕事はお前に未練があるらしい」と言い、その長老のアジトに連れて行きました。長老はダニーに「息子3人が英国特殊部隊SASの3人に殺された」「砂漠の掟は殺された者の血は、殺した者の血で洗い流させばならない」と言い、3人の息子の仇をとるように命じてきました。ダニーは「部下がいるだろう」と言いましたが、長老は「英国の部下に何ができる」「残された余命も限られている、その間に復讐しなければ、君の友人も道連れだ」と脅してきました。そして、長老はダニーに「どんな殺し方をしてもいい。だが、自白を録画し、事故死に見せかけて、四男・バヒトに疑いがかからないようにしろ」と欲求してきました。それを聞いたダニーは、ハンターに会わせて欲しいと要求し、軟禁されたハンターと会いました。ダニーはハンターと共にここから逃げるために、水を警護の男に要求し、持ってきた水の入ったコップを護衛の男の顔面に撃ち当てて倒すと、銃を取り、ハンターと共に逃げようとしましたが、結局、逃げられず、ダニーは相棒のハンターを助けるため、この大仕事をすることになりました。ダニーは早速、仲間を集めました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:3.ダニーと仲間たち
ダニーがオーストラリアの家に帰ると、ある女性が家にやって来ました。その女性は“アン・フレーザー”といい、幼い頃、ダニーとよく遊んだ女性でした。再会した二人は、すぐ意気投合し、ボロボロになっているダニーの家を、一緒に修理しました。仲間のデイヴィス、マイアーと連絡が取れたダニーは、直ぐにフランス・パリに行きました。二人は今回の仕事の内容と聞くと、デイヴィスは今回の仕事は、第1に相手がSASの隊員であること、第2にオマーン族の情報が入らないこと、第3に自白が必要だが、どんな拷問にも耐えるよう訓練されたSASの隊員はそう簡単に口を割らないこと、第4にSASの隊員を事故死に見せかけるのは難しいことと、4つの仕事の難しさをダニーに告げましたが、ダニーの決心は変わりませんでした。デイヴィスもマイアーもダニーとこの不可能とも言える大仕事をすることに快諾しました。この仕事が成功したときの報酬600万ドルは、代理人が引いた残りをデイヴィスとマイアーとで半々に分ければよいとダニーは言い、彼は相棒ハンターが無事に助けられればそれでよいと言いました。ターゲットの3人のうち、現時点で分かっているのは、クライアントの長老の息子・四男のバヒトがつきとめた唯一の人物スティーブン・ハリスだけで、あとの二人は探し出すしかありませんでした。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:4.秘密結社「フェザー・メン」とスパイク
オマーン、マスカットの海岸で、SASのC中隊が休日を謳歌していました。最初のターゲットのハリスを、ダニーは見つけ、彼の家を探り当てました。英国、ヘレフォード、SASが溜まり場としているパブに、デイヴィスはウェールズ人と偽り、潜り込み、酔った隊員からビルバトでの情報を聞き出しました。デイヴィスは直ぐにSASにマークされ、元SASの精鋭“スパイク・ローガン”に連絡されました。翌朝、デイヴィスは顔写真を撮られてしまいました。スパイクは、SAS出身者たちが報復攻撃から守るために結成した秘密結社「フェザー・メン」に報告に行きました。その男たちは「オマーンはつつかれるとまずい事になる」「正体を暴け」「今の我々は実業家だ。この活動は違法行為にあたる。…痕跡を残してはいけない」と言い、スパイクにそのデイヴィスたちをマークし、不穏な者であれば暗殺しろと命じました。早々にスパイクは、アラビア語に堪能な男と合流し、任務遂行に動き出しました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:5.第1ターゲット、暗殺
ある荒野の真ん中で、ダニーたち3人は地中から発掘用のハンマーを掘り出し、これで後頭部を殴って殺す算段をしていました。3人はその場面を、デイヴィスを追跡していた男に写真に撮られてしまいました。ダニーはそこから車に乗ろうとしたとき、岩陰でそのカメラのレンズの反射光を目にし、その男を追跡しましたが、逃してしまいました。ダニーたちは自分たちが既に何者からかマークされていることに気付き、早く行動しないと危ないと感じました。数日後、ダニーとマイアーは軍事研究家と偽り、最初のターゲットのハリスの家に潜り込みました。二人は共同して、ハリスを拘束し、自白させ、それをビデオに録画することに成功しました。二人はハリスをバスルームに連れ込み、そこで発掘用のハンマーで後頭部を殴り殺そうとしましたが、思わぬハリスの反撃を受け、マイアーは咄嗟に銃で撃ち殺してしまいました。いずれにしても、最初のターゲットの暗殺には成功しました。年末、ダニーは一旦、オーストラリアの家に帰り、家の修理をしていると、アンが馬に乗ってやって来ました。大晦日の夜、ダニーはアンと夕食をとった後、ライフル銃で天に撃ち、「Happy New Year!」と叫び、二人は抱き合い、キスしました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:6.第2ターゲット、暗殺
数日後、ダニーはロンドンへ飛びました。スパイクは新聞記事でハリスの死を知りました。デイヴィスは、現在は画家として生計を立てているある元SASの隊員の所に行き、仲間の住所を聞き出そうとしましたが、その男は直ぐにデイヴィスを不審に思い、電話で通報しようとしました。それに気付いたデイヴィスはその男の絵筆を折り、それで急所を刺し、殺して、情報となる写真を持って逃げました。スパイクは直ぐにフェザー・メンに報告しました。フェザー・メンは「オマーンもビルバトも触れてはいけない過去なのだ」と言い、スパイクに直ぐにそのプロの暗殺者たちを抹殺するように命じました。デイヴィスはもぎ取った情報をダニー、マイアーに報告しました。第2のターゲットの人物は、腕の立つ“クレッグ”という男と判明しました。ダニーたちはSAS訓練所のブレコン・ビーコンズに行きました。ダニーは行軍訓練中にクレッグを暗殺しようと考えました。ダニーはそのために、病院に医者を装い潜入し、看護婦から2種類の薬品を手に入れました。病院から出たダニーは、自分がマークされていることを察知し、猛スピードで車を走らせ、逃げました。追跡車も執拗に追ってきました。ダニーは再度、病院に逃げ込み、その処置室で、追跡してきた男スパイクと激闘し、ダニーはスパイクを殴り倒し、遅れて加勢にきたペノックも殴り倒し、何とか逃走しました。そして、SASの行軍訓練の夜、ヘレフォードSAS本部前に、デイヴィスはトラック運転手を装い、トラックが故障したと偽り、本部のフェンス横に駐車しました。そのトラックの荷台から密かにダニーはSAS隊員に変装し、フェンスを乗り越えて潜入し、ターゲットのクレッグを見つけ、近づきました。ダニーはクレッグが飲む、コーヒーの中に手に入れた2種類の薬品を密かに入れ、クレッグがそれを飲むのを確認しました。雪の中、SASの行軍訓練が始まりました。ターゲットのクレッグは、ダニーの仕込んだ薬品の作用が効き始め、行軍中に倒れてしまいました。ダニーはクレッグを介抱するふりをして、自白させ、殺しました。ダニーはそれをビデオに録画しました。ダニーはその映像を直ぐに、クライアントの長老に送り、見せました。ターゲットはあと一人となったダニーは、恋人アンに電話をしました。アンはダニーと暮らすようになりましたが、ダニーが一人で旅立ち、何をしているのかも分からず、不安で仕方ありませんでした。「私に何を隠しているの?」とアンはダニーに問い詰めましたが、ダニーは「この話は帰ってからしよう」とだけ答えるしかなく、アンは怒って電話を切ってしまいました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:7.最後のターゲット、暗殺
ダニーたちは、最後のターゲットである“サイモン・マッキャン少佐”と分かりました。その男を見張っていると、スパイクが現れました。ダニーとデイヴィスはスパイクの後を追いました。ダニーはその男が元SASの精鋭“スパイク・ローガン”であることを知りました。ダニーたちは、マッキャンにSASの友人からの紹介で警備の仕事の面接に来るようにと偽りの電話をかけました。マッキャンはそれを信じ、17日の火曜日、10時に会う約束を取りつけることに成功しました。ダニーは計画遂行のために、マイアーの知り合いの若者・ジェイクを仲間に入れました。ジェイクにとってこれは初仕事でした。計画に使用するタンクローリー車に、ダニーは事前に仕掛けを施しながら、不安がるジェイクにダニーは「殺しは楽だが、辛いのは殺した後だ」と諭しました。そして、計画実行日、タンクローリー車は時間通りに倉庫を出発しました。その後をジェイクが運転し、マイアーがリモコンを持った車が一定の車間をとりながら、追いました。タンクローリー車にはマイアーがリモコンで自由自在に操縦できるように、細工が施していました。マッキャンは面接に行くため、ダニーの読み通りの時間に車で家を出て、読み通りのコースで目的地に向かいました。ダニーはその後をつけました。デイヴィスは遠くから望遠鏡で見ながら、暗殺目標地点でマッキャンの車とタンクローリー車を見て、逐次、状況報告をしました。デイヴィスの合図で、マイアーはリモコンを操作し、タンクローリー車をマッキャンが走っている反対車線に入れ、スリップさせ、マッキャンの車と激突させました。しかし、マッキャンには見張りの男・キャンベルが車でついていました。マイアーとジェイクの車は、キャンベルに追われ、ついには追いつかれ、マイアーはキャンベルと格闘になりました。マイアーがキャンベルに窮地に立たされているのを見たジェイクは、マイアーの落とした銃で、至近距離から、二人を撃ち抜き、殺してしまいました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:8.仲間マイアー、デイヴィスの死
仲間のマイアーは死んでしまいましたが、ダニーたちはついに最後のターゲットを殺し、ミッションはこれで終わりました。しかし、ジェイクは、マイアーと共に殺した男の車の無線機から流れる声を聞き、SASに関係する裏の組織があることを知り、ジェイクに代理人に処理班をよこすように命じ、早々に全員、立ち去るようにし、別れました。その夜、デイヴィスはあるホテルに泊まりましたが、ホテルに潜伏していた従業員がスパイクに通報し、デイヴィスはホテルで二人の男たちに捕らわれそうになりました。キャンベルから奪った無線で、そのデイヴィスの危機を知ったダニーは、空港に向かっていましたが、方向転換し、デイヴィスを助けに向かいました。デイヴィスは車に乗せられようとした瞬間、一人の男を蹴り倒し、逃走しました。そして、デイヴィスは車道に出て、車を奪おうとしましたが、そこでトラックに轢かれて死んでしまいました。ダニーは、スパイクの家に潜入し、彼が帰ったところを銃で待ち伏せしました。そこでダニーはデイヴィスが車に轢かれて死んだことを知りました。ダニーはスパイクに「俺を追うな」と脅し、立ち去りました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:9.ダニー、最後の仕事へ
ダニーは、3人目のターゲットの自白ビデオをクライアントの長老に渡し、ハンターを連れて帰りました。ダニーはハンターに殺し屋稼業から足を洗うことを約束させました。ダニーはオーストラリアの家に帰りました。恋人アンは農作業をしていました。恋人アンはダニーに「とても会いたかった。過去なんてどうでもいい。大事なのは今よ」と言い、二人は手を繋ぎ、家に帰りました。その頃、スパイクはデイヴィスの持っていた電話番号から、代理人の組織をつきとめました。危機に陥った代理人は、ダニーの家をつきとめ、「ターゲットを1人間違えた」と電話をかけてきました。そして、ダニーにあと1人殺せと命じてきました。拒否するダニーにその代理人の組織は、眠っている恋人アンの枕元に一発の銃弾を置き、いつでも殺せるという脅しをかけてきました。ダニーは、寝ているアンを直ぐに起こし、明日、アンはパリへ、自分はロンドンへ行こうと言いました。急な事で戸惑うアンに、ダニーは「奴らは君を知っている。危険なんだ」と言い聞かせ、翌日、予定通り、アンをパリに行かせました。ダニーは、アンの護衛をハンターに任せ、ロンドンに行こうとしました。ハンターはダニーに「死にに行くのも同然だぞ」と忠告しましたが、ダニーは決着をつけなければ、安心して、これからアンと暮らせないと決意し、ロンドンに行きました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:10.最後のターゲットはファインズ
ロンドンに着いたダニーは、クライアントの長老の四男バヒトの宿泊しているホテルに行き、バヒトに脅し返しました。バヒトはダニーに元SAS隊員が書いた1冊の本を渡し、最後のターゲット“ファインズ”を殺せと命じてきました。ダニーはバイク便を装い、代理人から情報を得て、火曜日のパーティでファインズを殺すと言い出ていきました。その様子を密かに隠しビデオカメラで見ていたスパイクは、「やっぱり来た。このクソ野郎」と呟き、ダニーを殺す算段をしました。一方、フランス・パリのアンは、ハンターの警護のもと、「あの人は帰ってこない」という不安な気持ちで生活していました。ハンターはアンに「ダニーは君のところに戻ってくる。その時はあいつをさらって行け」と元気づけました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:11.ダニー、ファインズを撃つ
そして、火曜日、ロンドンでは、バイク便の男が、ファインズが来るパーティに来ました。スパイクの指示を受けた仲間たちが、ダニーを捕獲するため、変装して、そこら中に配置についていました。スパイクは、自分と共にファインズを匿っていました。バイク便の男が渡り廊下を歩き、ドアを開けた瞬間、ドアが爆発し、男は倒れ込みました。配置についていたペノックたちが、その男を捕獲しました。スパイクがそこにやって来ました。彼の指示で、バイク便の男のヘルメットを取ると、それはダニーではありませんでした。一杯食わされたスパイクはファインズのもとに急行しました。その頃、ダニーはファインズのいる部屋に蹴破り、彼に銃を突きつけました。ダニーはファインズの脚を撃ち、立てなくし、撃ち殺そうとしましたが、なぜかその時、脳裡に撃てなかった少年の顔が横切りました。ダニーは何発か銃を撃ち、血を流し倒れているファインズの写真を撮りました。スパイクがファインズのもとに到着したときには、ダニーは部屋から出ていったところでした。スパイクたちはダニーを追い、そして、ダニーを捕獲しました。スパイクがファインズの生死を確かめると、彼は生きていました。スパイクは捕獲したダニーに「なぜ殺さなかった」「誰に雇われた」と銃を突きつけ、問い詰めました。椅子に縛られたダニーは「引き金を引けば、ファインズは死ぬことになる。奴らは諦めない。俺は殺さなかったが、奴らは違う。あれを渡して終わりにしろ。証拠だ。彼は死んだことになる。救う道はそれしかない。俺を見逃してくれれば、奴らのことを教えよう」と言い、スパイクから銃を下ろさせました。ダニーはオマーン族の長老の息子たちの敵討ちだと話し、カメラをスパイクに渡しました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:12.本性を現してきた黒幕たち
スパイクが証拠のカメラを持ち、部屋を出ようとすると、英国政府の官僚が銃を突きつけてスパイクを脅し、ダニーと共に跪かせました。官僚はダニーに「はめられたんだ」と言い、スパイクには「ただの邪魔者」と言い放ちました。官僚は「殺し屋を世話して、4人目の息子を国に帰せば、長老との再契約の際に、我々に好意的配慮がなされる。値引きだ。愛国者だよ。…君らも死んで尽くせ」と言い、ダニーの背後から、スパイクを撃ち殺そうとしました。その一瞬の隙をついて、ダニーは椅子に縛られたまま、官僚を壁に叩きつけ、官僚を押し倒しました。スパイクは銃でダニーを撃とうとしましたが、ダニーも応戦し、3人での乱闘が始まりました。スパイクは銃で官僚を撃ち殺し、ダニーも撃ち殺そうとしましたが、ダニーはスパイクが落とした証拠のカメラを拾い、窓ガラスを破って、部屋から脱出、車を奪って逃走し、姿を消しました。フランス・パリでその情報を聞いた代理人は、ダニーが600万ドルを手にすることを許さず、アンを人質に彼を殺す計画をしていました。代理人は部下に彼女の護衛をしているハンターを殺すように命じ、アンを代理人は尾行しました。駅構内でハンターは代理人の部下を簡単に倒し、電車に乗ろうとしたアンを浚おうとした代理人の脚をハンターは、銃で撃ち抜き、倒しました。ハンターは代理人に近寄り、命乞いをする代理人に「利用したな。もし、殺すべき人間がいるとしたら、お前だ。ゲームは終わりだ。二人を追ったら、俺が殺す。この世に逃げおうせる者はいない」と脅し、銃を突きつけながら、立ち去りました。代理人はもう二人は狙わないことにしました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:13.「戦いは終わりだ!」「忘れろ!」
クライアントであったオマーン族の長老は、もう危篤状態でした。四男バヒトが傍についていました。そこに、スパイクがやって来ました。スパイクは長老にこれをと言い、血を流し倒れたファインズの写真を見せました。長老はバヒトに「復讐は遂げたと告げろ」と言いました。スパイクは長老に伝言があると言い、彼の傍に座り、「彼は生きている。これは嘘だ。だが、復讐は終わる」と言い、ナイフで長老を突き刺し、殺しました。近付こうとしたバヒトに、スパイクはナイフを向けました。バヒトは「別にいいさ。構うもんか。あんな荒れ果てた砂漠に行って何をする!」と言い放ち、スパイクのナイフを下ろさせました。バヒトは立ち去ろうとするスパイクに「忘れ物だぞ」と言い、600万ドルの入ったスーツケースを彼に持ち帰らせました。長老のアジトからスーツケースを持ち出てきたスパイクを、ビルの屋上でマシンガンのスコープで監視していたハンターは、無線で地上のダニーと連絡を取り合い、彼の車を追いました。スパイクの車を長老の部下の車も追いました。ダニーたちはまず、長老の部下の車をマシンガンで撃ち、動けなくしました。ダニーとハンターは、スパイクの車を追い続けました。そして、荒野のど真ん中で、ハンターはマシンガンでスパイクの車のタイヤをパンクさせ、動けなくさせました。車から降りてきたスパイクは、ダニーに「奴はお前の知らせを待っていた。俺が伝えてきた。…息子は気にもしなかったぞ。彼は砂漠に戻らないし、石油の契約もない。すべて無駄だったんだ」と告げました。ダニーはスパイクが持ってきた報酬の600万ドルを捨てろとハンターに言いますが、ハンターは600万ドルから経費と言って、何束かポケットに詰め込みました。ダニーはスパイクに「逃げられはしない。俺もお前も誰もがだ。お前が殺した長老は双方の宣言なしに終戦はないと言った。俺から言っておこう。戦いは終わりだ!」と言いますが、スパイクは反論してきました。しかし、ダニーはスパイクに「忘れろ!」「来るなら覚悟しておけ!」と言い、ハンターと共に立ち去りました。
キラー・エリートのネタバレあらすじ:14.エピローグ:新たな道へ旅立ったダニーとアン
数日後、最後の仕事を終え、殺し屋稼業から足を洗ったダニーは、フランス・パリに行きました。夜、通りを歩いているアンに、ダニーは車に乗って、「戻ってきた」声をかけ、「乗らないか」と誘い、車を止めました。アンは笑顔でダニーの車の助手席に乗り、彼にキスしました。ダニーはアンを車に乗せ、立ち去りました。「1991年、ファインズ著『ザ・フェザーメン』発刊されました。大きな論争が巻き起こると、その内容を政府は否定しました。SASによるオマーン戦争への関与は、現在も最高機密です。ダニーとその仲間たちのその後は、今も分かってはいません」。
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