赤々煉恋(せきせきれんれん)の紹介:2013年日本映画。樹里は自殺をして浮遊霊となってしまいます。ある日、樹里のことが見える小さい女の子と遊んでいると虫男に取り憑かれた母親がその女の子を連れて自殺しようとします。果たして樹里は自殺を止めることが出来るのでしょうか。
監督:小中和哉 出演:土屋太鳳(樹里)、清水富美加(ミドリ)、吉沢亮(潤也)、有森也実(祥子)、大杉漣(虫男)、ほか
映画「赤々煉恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「赤々煉恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
赤々煉恋の予告編 動画
映画「赤々煉恋」解説
この解説記事には映画「赤々煉恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
赤々煉恋のネタバレあらすじ:起
樹里(土屋太鳳)はこの街を彷徨っていました。母親の暗いオーラにうんざりしたり、たまに学校に行っては嫌になってまたぶらぶらしたりしていました。
そんな樹里に気づく人は誰もいません。赤信号の中、樹里は横断歩道の真ん中で、前のお婆さんが落としたリンゴを拾おうとしますが拾うことができません。車が近づいてきても樹里の体をすり抜けて行きます。
その後、信号が青になりますが人々は樹里の体をすり抜けたり、樹里に気づかず通り過ぎて行きます。樹里は浮遊霊としてこの街をずっと彷徨っていました。
誰も自分に気づいてくれない、興味を持たない退屈な日々を過ごし続けていました。次第に彷徨いながら樹里はなぜ自分が自殺をしたのか、なぜこんな目に遭っているのかを考えるようになります。
赤々煉恋のネタバレあらすじ:承
高校に入学したての頃、学校の容疑検査が行なわれることになりました。「やばいね」と友達と話していた樹里はブレザーを着ていないミドリ(清水富美加)に気づきます。「どうしたの?ここの容疑検査に引っかかると凄くめんどくさいよ?」
その時、樹里はミドリのブレザーが汚れていることに気づきます。そんなミドリにブレザーを貸してあげたことから2人は仲良くなります。そして、次第に樹里の幼馴染の潤也(吉沢亮)も加わり3人でお弁当を食べたり一緒に帰ったりするようになります。
そんな生活を過ごしてミドリは潤也を好きになっていきます。2人はさらに距離を縮め、樹里はミドリから手紙を渡してほしいと頼まれます。
結果、「友達のままがいい」と振られてしまいます。そして元の生活に戻っていくのですが、その時期から樹里は家に引きこもるようになりました。
赤々煉恋のネタバレあらすじ:転
樹里は彷徨って、ある公園にいる親子を見つけます。その母親はどこが様子がおかしく、幼い子どもを置いてどこかへ行ってしまいます。樹里は心配になり、その女の子に近づき話しかけます。
すると、その女の子は樹里のほうをじっと見つめ、樹里が指を動かすとその指を目で追っていました。樹里は嬉しくてその子をりんごちゃんと呼ぶようにしました。
2人はりんごちゃんの母親が帰ってくるまで一緒に遊びました。遊んでいると母親が帰ってきましたが、さらに様子がおかしくなっていました。
その母親には虫のようなものがひっつきまわっていました。その虫は樹里が死んで彷徨ってから見るようになった虫男と呼んでいるもので、その虫が付き纏うと、必ず死人がでてしまうのです。
赤々煉恋の結末
母親はりんごちゃんと一緒に自殺をしようとしていました。樹里は必死で母親に呼びかけますが、当然のように聞こえません。りんごちゃんにも大声を出すように伝えても大声を出してくれません。
そして親子が飛び降りる時、樹里はりんごちゃんの手を掴みますが、すり抜けて親子は亡くなってしまいました。なぜあんな子が死ななければならなかったのか、樹里はすごく悔しがりました。
そこで初めて樹里は、自分が自殺ということがどんなに罪深いことか気づきます。ミドリからの手紙を潤也に渡せなかったことから罪悪感を抱き、自殺してしまった樹里。そんな樹里にも未来があると思ってくれている人がいることに気づかなかったこと。それを反省したことで樹里は成仏されました。
以上、映画「赤々煉恋」のあらすじと結末でした。
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