エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(原題:The Expendables 3)の紹介:2014年アメリカ映画。シルヴェスター・スタローン(主演・脚本・原案)の呼び掛けでアクションスターが勢揃いした人気アクションシリーズの第3弾です。今回は新メンバーにウェズリー・スナイプスやアントニオ・バンデラス、ゲストにメル・ギブソンやハリソン・フォードを迎え、かつての仲間で今や武器商人に身を堕とした男の捕獲をCIAから依頼された最強の傭兵軍団にして消耗品軍団エクスペンダブルズの新たな闘いを描きます。
監督:パトリック・ヒューズ 出演者:シルヴェスター・スタローン(バーニー・ロス)、ジェイソン・ステイサム(リー・クリスマス)、アントニオ・バンデラス(ガルゴ)、ジェット・リー(イン・ヤン)、ウェズリー・スナイプス(ドクター・ドク・デス)、ドルフ・ラングレン(ガンナー・ヤンセン)、ケルシー・グラマー(ボナパルト)、ランディ・クートゥア(トール・ロード)、テリー・クルーズ(ヘイル・シーザー)、ケラン・ラッツ(ジョン・スマイリー)、ロンダ・ラウジー(ルナ)、グレン・パウエル(ソーン)、ビクター・オルティス(マーズ)、メル・ギブソン(コンラッド・ストーンバンクス)、ハリソン・フォード(マックス・ドラマー)、アーノルド・シュワルツェネッガー(トレンチ)ほか
映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」解説
この解説記事には映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エクスペンダブルズ3 ワールドミッションのネタバレあらすじ:起
バーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)率いる最強の傭兵軍団“エクスペンダブルズ”は、スワジランドを走る囚人護送列車を襲撃しようとしていました。バーニー、リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)、ガンナー・ヤンセン(ドルフ・ラングレン)、トール・ロード(ランディ・クートゥア)の4人は刑務所に護送される途中だったエクスペンダブルズの最初期メンバーのドクター・デス、通称“ドク”(ウェズリー・スナイプス)の救出に成功しました。ドクの復帰によりエクスペンダブルズのメンバーは22名となり、ロスたちはすぐさま次の任務へと向かいました。
エクスペンダブルズはCIAから武器密売人のミンズの武器取引の阻止を依頼されており、バーニーやドクたちは現地のアフリカ・ソマリアでメンバーのヘイル・シーザー(テリー・クルーズ)と合流、彼の手引きでモガディシュの港に上陸、次々と敵兵を倒していき、いよいよミンズを狙撃する直前まで進みました。ところが、ミンズの正体はバーニーを裏切って死んだはずの元エクスペンダブルズ最初期メンバー、コンラッド・ストーンバンクス(メル・ギブソン)であり、バーニーたちはストーンバンクスに返り討ちにされ、ヘイルは意識不明の重傷を負わされてしまいます。
エクスペンダブルズ3 ワールドミッションのネタバレあらすじ:承
バーニーたちはアメリカに一時撤退、病院にヘイルを見舞ったバーニーはライバルの民間軍事会社経営者のトレンチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)にストーンバンクスの罠にハメられたことを伝えました。その後、バーニーのもとにCIAエージェントのマックス・ドラマー(ハリソン・フォード)が現れ、作戦の失敗を責めつつももう一度だけチャンスを与えると伝えてきました。
バーニーは悩んだ末、現チームを解散して新メンバーで臨む考えを固めました。クリスマスはバーニーを説得しましたが、彼の考えは変わりませんでした。バーニーはかつての仲間で今は傭兵斡旋業者をしているボナパルト(ケルシー・グラマー)を通じて新メンバーを集め、天才ハッカーのソーン(グレン・パウエル)、男勝りの女用心棒ルナ(ロンダ・ラウジー)、格闘技や射撃に長けるエリート戦士のマーズ(ヴィクター・オルティス)、元アメリカ海兵隊員のジョン・スマイリー(ケラン・ラッツ)をスカウトしました。ただし、経歴を詐称してまで応募してきた厄介者のスペイン人ガルゴ(アントニオ・バンデラス)については年齢的なものから不採用にしました。
エクスペンダブルズ3 ワールドミッションのネタバレあらすじ:転
こうして新チームを結成したバーニーでしたが、ドラマーからの指示でストーンバンクスをハーグの国際司法裁判所で裁くため36時間以内に“生け捕り”にするよう命じられ、バーニーは新チームと協力を依頼したトレンチと共にストーンバンクスの潜伏先であるルーマニア・ブカレストへと向かいました。
バーニーたちはソーンのハッキングやドローンを使った偵察によりストーンバンクスの居場所を特定、取引場所を襲撃してストーンバンクスを生け捕りにすることに成功しました。バーニーらはトレンチの待機する空港へと向かいましたが、移動中にストーンバンクス一味に襲撃されてバーニーは川に投げ出され、ストーンバンクスを奪還された挙句新メンバー全員を拉致されてしまいます。命拾いしたバーニーはトレンチと合流すると、そこにストーンバンクスから映像が届きました。バーニーは48時間以内に新メンバーを救出すべく一旦アメリカに撤退、装備を整えて単身でストーンバンクスの拠点である小国アズメニスタンに向かおうとしましたが、再びガルゴが現れて協力を願い出、バーニーもやむなく連れて行くことにしました。
エクスペンダブルズ3 ワールドミッションの結末
出発しようとしたバーニーとガルゴのもとにクリスマスやガンナー、トール、ドクらエクスペンダブルズのメンバーら駆け付け、一行はアズメニスタンへ向けて飛び立ちました。さらにドラマーも非公式の任務として、トレンチと元エクスペンダブルズで今やトレンチの部下となったイン・ヤン(ジェット・リー)を引き連れてアズメニスタンへ飛びました。
捉えられた新メンバー4人は廃墟と化したビルに拘束されており、バーニーらは4人を救い出すもビルには時限爆弾が仕掛けられていました。ソールは爆弾の信号をハッキングして一時的にストップさせ、バーニーたちはバッテリーが切れるまでの25分間の間にケリをつけようと動き出しました。
ストーンバンクスは金でアズメニスタン軍を買収しており、現メンバーと新メンバーは力を合わせて立ち向かいました。ドラマーもヘリコプターを操縦してトレンチやヤンと共に加勢、ストーンバンクスと決着をつけるために残ったバーニー以外のメンバーを救出しました。
バーニーは廃墟ビルでストーンバンクスと一騎打ちを展開、「俺がハーグだ(俺がハーグ国際司法裁判所の代わりに裁く)」と告げてストーンバンクスを射殺しました。バーニーは間一髪で爆発するビルから脱出しました。
アメリカに戻ったバーニーたちはヘイルの快気祝いも兼ねてバーで飲み明かし、新たにエクスペンダブルズの一員となった新メンバー4人やガルゴを向かい入れました。
以上、映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」のネタバレあらすじと結末でした。
エクスペンダブルズ3 ワールドミッションのレビュー・考察
シルベスタ・スタローン、原案・脚本・主演作品で、有名アクション俳優がエクスペンダブルズ(使い捨て軍団)として一堂に集結したアクション映画のシリーズ第三作がエクスペンダブルズ3 ワールドミッションです。 エクスペンダブルズの過去二作からは映画の持つ意味合いが大きく方向転換変された作品だった。前二作はあくまでピークを過ぎた俳優たちにスポットライトを当てることに主眼が置かれていたけど、今作はこれから名を売ろうとする若手にもスポットライトを当てている。映画界全体を考えての路線変更だろう、スタローンの決断に頭が下がる。
エクスペンダブルズシリーズも3作目、出演者も高齢でそろそろグダグダになってもいい頃ですが、まだまだ元気です。主演のスタローンを初めとして60代後半のハリウッドスターがずらり。ハリソン・フォードに至っては72歳です。老人だらけの運動会、爆発もあるよ!って感じの完全なお祭り映画です。ただ、主要な格闘アクションは若手に任せて、銃撃戦が中心なのはちょっと寂しい。
本作エクスペンダブルズ3は、役者達の実生活を知っておくとより楽しめます。何故なら、実生活をギャグにしているからです。前作の撮影中、脱税で懲役を食らっていたウェズリー・スナイプスは、服役囚役で登場。ユダヤ系及び女性蔑視発言で、完璧に仕事干されたメル・ギブソンは今回の悪役。ハリウッド一の嫌われ者が悪役。実生活でも自家用飛行機持ってて操縦するハリソン・フォードは劇中でも操縦します。最近めっきり主演作が減ったアントニオ・バンデラスは、劇中でも就活とか、泣けます。バンデラス、伊ではビスケットのCM出てます。金がないのか。。でもちゃんと2丁拳銃で暴れる場面もあったし、抜群にキャラが立っていたので今後に期待です。
それにしてもスタローンは凄い。かつてのアクション俳優達を再雇用して、見事にエクスペンダブルズでカムバックしている。画面越しから、皆がイキイキとしているのが伝わってくるし、エクスペンダブルズの撮影現場は絶対楽しかっただろうなぁと思います。慕われるわけです。
新メンバーで印象的だった人物を挙げようと思う。ハリソン・フォード。エクスペンダブルズ3におけるハリソン・フォードの起用が、映画的にはかなり「いびつ」だと思うが、でもそれが最高に面白かった。まず、ハリソン・フォードの登場からして笑ってしまった。なんでハリソン・フォードやねん!と(笑)。スタローンに仕事を依頼するCIAという役柄なのだが、さも当然のようにしれっと登場したのには大爆笑してしまった。まあ、一応スタローンの上司的な役割なので、そこまではまだ許せるのだが、その後の彼のまさかの大暴走には思わず声を出して叫びそうになってしまった。えぇー!お前も行くんかい!!と。仕事を依頼する側の人間が、実際に現地に赴いて一緒にヨゴレ仕事をするなど、こんなバカみたいな話は聞いたことがない(笑)。しかも、かなりノリノリで、である。まあ、これは「スター・ウォーズ」のハン・ソロのキャラクターを意識してのことだと思うが、映画的は明らかに「いびつ」であろう。これはガキの使い「笑ってはいけない」シリーズの、大物俳優が登場したときの感覚に近い。とにかく、エクスペンダブルズ3へのハリソン・フォードの起用は、どこまでが計算されて作られたかは分からないにせよ、自分的には大成功だったように思う。
アントニオバンでラスのおしゃべりキャラにはビックリした。あと、若手キャスト組でルナ役をしたロンダ・ラウジーさんは超キャラ立ってて彼女が一人で戦うシーンは超必見!!伊達にUFC世界王者取ってないですよ。つか出演キャラ多すぎて見せ場足りてない人絶対いると思うからディレクターズカット版を出してほしい。次の祭りも映画館で見たいな