ホワイト・プラネットの紹介:2006年フランス,カナダ映画。北極圏の厳しい自然と、たくましく生きる動物達の姿を捉えたネイチャー・ドキュメンタリー。極寒の地北極には、多種多様な生き物が生息している。氷原を駆けるホッキョクグマ、地球最大規模の移動を続けるカリブー、大海を旅するクジラ。しかし地球温暖化によって北極の自然は蝕まれ、動物達にも絶滅の危機が迫っていた。大迫力の映像が、現代人に自然の尊さを訴える。
監督:ティエリー・ラコベール、ティエリー・ピアンタニーダ 出演者:ジャン=ルイ・エティエンヌ(ナレーション)、宮崎あおい(ナレーション(日本語吹替版))
映画「ホワイト・プラネット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホワイト・プラネット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ホワイト・プラネット」解説
この解説記事には映画「ホワイト・プラネット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホワイト・プラネットのネタバレあらすじ:起・北極の動物達
舞台は冬の北極圏。ブリザードが吹き荒れる中、ホッキョクグマのメスが巣篭もりを始めました。巣の中で子どもを産み、授乳をして育てます。100日後、母親が巣穴から出て来ました。子熊にとっては初めて目にする世界です。母親はオスのホッキョクグマを警戒していました。彼らは子熊を餌として認識し、襲うことが多々あるのです。近くにいたオスを威嚇しながら、親子はその場を去りました。氷原はアザラシの縄張りです。アザラシの子どもが親と共に過ごすのは生後3週間ほど。その間に泳ぎなどを教わり、大海原へと旅立つのです。北極ツンドラでは南に行くにつれ木も育ちます。4月になってもまだ春は訪れません。本能で北へ旅立つ時期を察したカリブー達が、地球最大規模の移動を始めました。
ホワイト・プラネットのネタバレあらすじ:承・春の北極
氷原に白夜が訪れます。ホッキョクグマの親子が巣穴から出て3ヶ月が経ちました。母親は休むことなく狩りに明け暮れます。雪の下に隠れているアザラシを捕食するホッキョクグマの親子。子ども達は自然と狩りの方法を覚えます。6月に入りやっと春になると、ツンドラの雪が解け氷原は半分の狭さになりました。海では様々な生き物が誕生します。ホッキョククジラがプランクトンに誘われて迷い込んで来ました。氷の迷路から出られなくなると、彼らを待つのは無情な死です。出口を見つけたホッキョククジラは、仲間に合図を送って出口の位置を知らせるのでした。ペンギンによく似たウミガラスも飛来し、豊富な餌を目当てに海へ潜ります。その様子は、まるで空を飛んでいるかのようです。メスのカリブーは谷に落ち着き子どもを産みました。子どもは生きるために、生まれたその日の内に走れるようにならなければいけません。そして夏の始めにオスのカリブーと合流し、更に巨大な群れとなって移動を続けます。南の海からはザトウクジラがやって来ました。北極海の豊富な餌を求め、様々な生き物が登場します。
ホワイト・プラネットのネタバレあらすじ:転・試練の夏
8月。グリーンランドにある地球最大の氷河が、大きな音と共に海へ崩れていきました。夏は多くの生き物にとって試練の季節です。ホッキョクグマは氷原の減少でアザラシを狩れなくなり、カリブーはツンドラに大量発生した蚊に襲われます。しかし8月の終わり、約100日に及ぶカリブーの旅はようやく終わりを迎えました。ウミガラスは高い崖に巣を作っています。ところが器用に崖を降りて来たキツネに卵を奪われてしまいました。動物達の冬支度が始まったのです。9月も終わりに近付いた頃白夜が終わり、それを合図に鳥達が北極から旅立っていきます。
ホワイト・プラネットの結末:地球温暖化
北極に冬がやって来ました。氷原が広がり、ホッキョクグマは狩りの場所を取り戻します。子ども達も立派に成長し、もう自分の力で生きていけるようになりました。しかし氷原は地球温暖化で年々小さくなっています。このままでは、今世紀中に氷原が消えるかも知れないという警告まで発せられています。そうなれば多くの生き物が犠牲になってしまうでしょう。地球温暖化の原因を作っているのは我々人間です。環境破壊に対する問題意識を向上させ、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画ホワイト・プラネットのあらすじと結末でした。
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