タイタニックの紹介:1997年アメリカ映画。タイタニック号が沈没して84年の歳月が過ぎたこの日。タイタニック号と共に沈んだとされるダイヤモンド「碧石のハート」の捜索のために、海底深く沈んでしまったタイタニック号の調査が行われていた。しかし、タイタニック号から出てきたのは皆が待ち望んだダイヤではなく、その身にダイヤを付けた女性の絵だった。この女性の絵画の発見をテレビを通して伝えると、一人の老女から「その絵のモデルは私よ」という連絡が入り、その老女の口からタイタニック沈没の過程にあった誰も知らない話が始まることになる…。
監督:ジェームズ・キャメロン 出演:レオナルド・ディカプリオ(ジャック・ドーソン)、ケイト・ウィンスレット(ローズ)、キャシー・ベイツ(モリー・ブラウン)、バーナード・ヒル(エドワード・J・スミス船長)、ヴィクター・ガーバー(トーマス・アンドリュース)、グロリア・スチュアート(現代のローズ・カルバート)ほか
映画「タイタニック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「タイタニック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
タイタニックの予告編 動画
映画「タイタニック」解説
この解説記事には映画「タイタニック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
タイタニックのネタバレあらすじ:起
1996年。トレジャーハンターのブロック・ラベット一行は、タイタニック号が沈没して84年の歳月がすぎた今、タイタニック号と共に沈んだとされるダイヤモンド「碧石のハート」の捜索のため、海底深く沈んでしまったタイタニック号の調査を行なっていた。
しかし小型潜水艇による探索は難航を極め、何回かの潜水でタイタニック号から出てきたのは、皆が待ち望んだダイヤではなく、その身にダイヤを付けた女性の絵が出てきたのだ。この女性の絵画の発見をテレビを通して伝えると、ローズ・カルバートという老女から「その絵のモデルは私よ」という連絡が入る。
そのローズの口から、蒼石のハートにまつわる話や彼女が絵のモデルだという事が真実だということ、そしてタイタニック沈没に関する誰も知らない話が語られていく。
タイタニックのネタバレあらすじ:承
時は1912年4月10日。イギリスのサウサンプトンの港では、当時何があってと沈まないとされていたタイタニック号の処女航海が話題となり、たくさんの人が一目見ようと港に集まっていた。そんな沈まない船タイタニックは、イギリスからアメリカへと出発することとなる。
上流階級の娘・ローズ(ケイト・ウィンスレット)は、自身の母と婚約者キャルと共に、タイタニック号に乗船することになったが、どこか浮かない表情のローズ。経済的に困窮し始めた一族を救うため、何としてでもこの結婚を成功させようとする母は、娘の気持ちを無視した一方的で強制的である婚約に、ローズも我慢の限界が近づいてきていた。
一方、ローズとは正反対の貧しい青年ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)は、出港直前のタイタニック号への乗船チケットをポーカーで手に入れ、何とかタイタニック号に乗り込むことができた。
やがてタイタニック号は出港し、一路アメリカを目指す。甲板でデッサンをしていたジャックは、ローズの姿を一目見るなり心を奪われた。一方、ローズの精神的負担はついに限界を迎え、もう希望のない人生に意味を失ったローズは海から身を投げ出そうとしていた。しかし、ローズの抑圧された感情に敏感に反応したジャックは、彼女の命を間一髪の所で助けることになる。
最初は誤解していたものの、絵描きであるジャックの絵を気に入ったローズは、そのお礼にと彼を晩さん会に招待し、母や婚約者たちに紹介をする。
タイタニックのネタバレあらすじ:転
その夜、ローズはキャルから婚約の証にと『蒼石のハート』と呼ばれるダイヤモンドのネックレスをプレゼントされ、一生不自由なく暮らせる事を誓われたローズだった。その後、出会った瞬間からローズの美しさに心を奪われていたジャックと、自分にはない自由を生きているジャックを羨ましく思うローズは、互いの境遇を知り、やがて惹かれ合うには時間はかからなかった。
しかし、それを苦々しく思うローズの母から厳しい叱責を受け、ローズはジャックから距離を取ろうとする。しかし惹かれ始めている二人はお互いの気持ちを止めることができなくなっていた。
ジャックはこっそりと一等客室に忍び込みローズに思いを伝えると、ローズも迷いながらもそれに応える形となった。ジャックとローズが二人の時間を幸せに感じていたその時、タイタニック号に激震が走った。
4月14日、タイタニック号は迫りくる巨大な氷山を発見。マードック一等航海士は「取舵一杯、後進全速」の号令をかけます。しかし回避することが出来ず、あえなく氷山に衝突。沈まない船と言われていたタイタニックはゆっくりだが、確実に沈んでいく道を歩み出す。穴が空いた船底からは次々と海水が入ってくる。
船の設計者トーマス・アンドリューズによると、あと2時間程度で船は沈んでしまうとの見立てだった。スミス船長の指示で救難信号を出したものの、救助が到着するまでには4時間はかかるとのこと、絶望の空気が漂い出します。意味が分からず救命胴衣を着せられた乗客達も、やがて状況を理解し、不安が高まってきます。女性と子供を優先して救命ボートに乗り込んでいきます。
キャルの嫉妬で船底近くに拘束されていたジャック、どうにか脱出をしローズと合流するが、甲板では救助を願う人々で溢れパニックになっている。元々が沈まない船だというタイタニック号。その触れ込みを守るためか、タイタニック号には乗客全員分の救命ボートが用意されていなかった。
キャルもジャックもローズにボートに乗るように説得、一旦は納得したローズだったが、どうしてもジャックと一緒にいたいローズは再びタイタニック号に飛び乗ってしまった。怒り狂ったキャルがジャックとローズに向かい発砲するが、二人を逃してしまった。さらに、ローズに着せたコートのポケットに碧石のハートのネックレスを入れていた事に気づき、さらに愕然とする。
タイタニックの結末
そして完全に傾ききったタイタニック号は船体を真っ二つに切り裂き、沈没に向けて進んでいってしまうのだった。
海に投げ出されたジャックとローズは極寒の寒さの中、救助を待つしかなかった。しかし、真冬の海はとても冷たく、ローズを励まし続けたジャックも救助がくる前に力尽きてしまう。ローズはジャックの「生きろ」という言葉を胸に刻み「愛してるわ」とつぶやき、涙しながら冷たくなったジャックの体を海へと葬るのだった。ジャックの亡き骸はゆっくりと暗い海の底へと沈んでいった。
そしてようやく救助がやってきた時、憔悴しきったローズはジャックの言葉を原動力に最後の力を振り絞り、なかなかローズのいる場所に気づかない救助隊に向けて自分の位置を知らせるべく、笛を鳴らし助けを呼んだのだった。
救助ボートに助けられたローズは、その後ジャックの性であるドーソンから「ローズ・ドーソン」と名乗り、それからの人生をジャックの名前と共に生きてきたことを皆に話し終えるのだった。
そして時は現代。誰も知らなかったタイタニック号の二人の話に、ダイヤモンドの調査をしていた組合員たちは涙をうかべ、宝のことしか考えていなかった自分たちを恥ずかしいとさえ感じていた。
その夜、ローズは元婚約者のキャルから贈られたダイヤ「碧石のハート」を海へと投げ捨てた。そして安らかな眠りについたローズは、今はもう失われてしまった豪華絢爛なタイタニック号の船内で、周囲に祝福されながらジャックと再会するのだった。
以上、映画「タイタニック」のあらすじと結末でした。
タイタニックのラストシーン解説
映画タイタニックのラストシーン、101歳と高齢なローズはタイタニック号の調査船の中で眠りにつき、その後若かりし頃の姿でジャックとの再会を果たすシーンがあります。このシーンについては、ローズが見ている夢であるという説と、ローズは亡くなり天国(タイタニック号)でジャックとの再会を果たしたという説があります。
しかし、脚本や監督の口からもこのシーンがどちらであるかと言うことは明確に語られていませんので、実際は映画を観た人に解釈を委ねるものとなっています。しかし、なぜ亡くなったという解釈が多いのかについて解説します。
「碧石のハート」を海の底に沈むタイタニックに向けて投げ捨てたローズ。ジャックとの思い出の品を何ひとつ持っていないローズにとって、唯一「碧石のハート」だけがジャックとローズを繋ぐ思い出の品であることから、ずっと持ち続けてきました。
しかし、ジャック本人がローズを描いたスケッチブックが海底から引き揚げられたことで、碧石のハートは役割を終え、それを葬ることで贈り主であるキャルとの関係を清算したと解釈することも出来ます。ジャックの元に戻ってきた安堵感、そしてジャックとの約束を果たし、共に叶えるはずだった人生を綴る写真に囲まれながらローズは安らかに眠りにつきます。
ジャックとの再会を果たすシーン。ジャックとローズが再会を祝福する人々はすべてタイタニック号沈没で犠牲になった人たちです。そして時計の針は沈没した時間である2時20分を指しています。ローズが着ている白いドレスはウェディングドレスではないか。など、こういったシーンから、これはローズが見ている夢ではなく、亡くなったローズがあの世でジャックと再会し結ばれたと解釈することも出来ます。
しかし、夢自体がそもそも現実世界とは乖離していることもありますので、やはり最後は観客自身に解釈を委ねるというのが映画タイタニックの結末となります。
静かに眠りについたローズがジャックへの想いを胸にたくさんの人に祝福されて再会する幸せな夢を見ているのか、安らかに最期を迎えたローズが84年の時を経てついにジャックと天国で結ばれたのか、どちらでも解釈としては正しいのかもしれません。
「タイタニック」感想・レビュー
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現在のようにレジャーとしてだけのクルーズ客船としてタイタニック号は建造されたわけではありませんでした。ヨーロッパと北アメリカの両大陸を渡るための手段としては当時は客船しかなかったのです。ゆえに華やかな上流階級の社交場としてだけではなく、新天地に活路を求める移民達も大勢この船に乗り込んでいたのです。そう、タイタニック号はまさしく社会そのものでした。現在のクルーズ客船は基本モノクラスで、キャビンの広さに応じた料金体系となっていますが、この当時は一階級の差がまさしく天と地ほどの隔たりがありました。でもさすがに一等の男性客の多くが醜態を晒すことなく従容と死への旅路へ着いたことは己の社会的地位を自負したからだと私は思っています。見事な最期でしたよ。本作は主人公二人のラブロマンスに重きを置かれていますが、もっとこういう史実にも触れて欲しかったというのが本音です。愛する家族と女性や子供のために自分の席を譲り、持っていた一番良い服に着替えて過酷な試練に立ち向かう。貴族の時代は第一次世界大戦の終結と共に終わりましたが、その直前だったその時だからこその哀しくも美しい光景だったのですね。二等や三等の船客達が必死に生き延びようとしていた姿を悪く言っているのではありません。彼らは生き残りたいという本能が優先したのだと思っています。でも一等の船客達を優先していなければもっと惨劇は大きなものとなっていたことには間違いはないでしょう。タイタニック号は海の悲劇として永遠に語り続けられることでしょうが、こういう人間ドラマもあったということに多くの人に気づいてもらいたいですね。映画はとても良く作られていただけにこの想いは一層増すのです。
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タイタニックはとてもみごたえがあった映画です。中心となっているのはジャックとローズの恋愛ですが、身分違いの恋もいいじゃないのってあこがれてしまうほど二人の演技力は抜群でした。いよいよ、タイタニック号が沈んでいく時の一人一人のパニック状態や危機迫った感も恐ろしいほどに伝わってきました。生き残りたくて、人間はあんなにも必死ですごいものなのです。見ているこっちまで息がつけないのです。船が沈む中それぞれが選択する運命に泣けました。水が迫っているのに諦めてベッドで子供を寝かしつける人、夫婦で最後をともにする人・・・かわいそうでたまりませんでした。
ローズがジャックの凍った腕を泣きながら離すシーンは、本当にとても切なくて悲しくて。。そしてジャックが海底に沈んでいくところでは、あーーって思ってしまった。あれだけ二人で最後まで、あの水、水、水、のシーンで、力を合わせて生き残ってこれたのに最後まで一緒に助かって欲しかった。ジャックとローズ・・・できれば、これからずっと人生を歩んでいってほしかったですね・・・最後にあんなにも哀しい結末になるなんて思いたくなかったし、考えられませんでした。タイタニックはとっても切ない6日間のラブストーリーです。しかし、その後救出されたローズが、生存者の確認のため名前を聞かれたときの彼女の答えには驚かされ感動しました。 -
上流階級の娘・ローズと、貧しい階級の少年・ジャックの間にめばえた恋心がどんどん膨らんでいくのが見ていて微笑ましかったです。最後まで一緒にいようとしたのも愛だなと思いました。最後はローズだけ助かってしまい、見ていて涙しました。
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なんだかんだで最高の映画。これを抜くものはないのかもしれない。
この映画が公開されたばかりの時、一度見て、感動しまくりました。
前半は、ローズとジャックの恋愛が主体ですが、後半は完全に沈没する
タイタニック号の悲劇を描いており、1つの映画で2度おいしい感じの
映画でした。結局、ジャックは死んでしまいますが、ローズには永遠の
愛だったのかもしれませんね。 -
ラストシーンは嗚咽した むせび泣いた 体が震えた 幸せを与えてやってくれと哀願した 船長が最後の拍手で 天井のシャンデリやに画面が変わる
その後の想像は観客一人一人かも知れない 人は死んだら 天国に向かう その途中を描いた映画かも知れない 余韻の残る名作 でした 年末の白眉足り得るもの タイタニック 感動した -
映画史に残る素晴らしい映画です ジャックとローズの身分違いの恋 でも己の命を懸けてまで激しく愛し合う二人の恋は見ていて鳥肌が立つほど切なく素敵です ラスト朽ち果てたタイタニックが元の姿に蘇り初めて二人が待ち合わせた時計台でキスをして抱き合った瞬間大勢の乗船客に祝福されるシーンで80年の時を経てやっと結ばれた悲恋に涙が止まりませんでした
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最後にローズがベッドで夢を見る時、亡くなったか寝たかどうか分かんないが、私は寝たかとおもう。
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永遠のラブストーリー
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マジの名作
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年老いたローズを演じたグロリア・スチュアートさんは100歳でお亡くなりになったそうです。合掌
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完全にロマンティックな恋愛ドラマ
2人の永遠の恋が描かれている。 -
この映画は泣けたわー(;_;)後半泣きすぎてほぼ見てなかったけれども・・・
それにしてもディカプリオかっこよかったなぁめちゃイケメン!!
あとも一つ・・・作ったやつは沈まない船とか言ってイキってんじゃねーよ
船から落ちたあとマグロでできてやぁ 頼むよぉ maguro29 -
ローズとジャックが死に別れるシーンが泣ける所です。
最後のシーンの時計は、4時12分か、13分。ローズが天に召された時間を差しているんじゃないでしょうか?
ローズは亡くなって、ジャックと結ばれたのだと思います。
この頃のディカプリオが一番素敵!と思わせてしまう映画です。タイタニック号の沈没という悲劇の中に身分違いの悲恋が重ねて描かれているのですが、主演の演技が2人とも素晴らしいのでよくありがちな恋愛悲劇に終わっていないところが良いと思います。有名なシーンは甲板の先端ですが、私はラストに年をとったローズがタイタニックの中で階段を下りてくるジャックとのシーンを思い浮かべながらダイヤをそっと海に落とすシーンが印象的でした。