アリーキャットの紹介:2016年日本映画。飼い猫に逃げられた元ボクサーと猫を拾った整備工の青年。訳アリのシングルマザーと出会った二人は思わぬ事件へと巻き込まれていく。窪塚洋介とDragon Ashのボーカル降谷建志のW主演で贈るバディ・ムービーです。
監督:榊 英雄 出演者:窪塚洋介(マル/朝秀晃)、降谷建志(リリィ/梅津郁巳)、市川由衣(土屋冴子)、品川祐(玉木敏郎)、柳英里紗(多田瑞希)、川瀬陽太(田口直樹)、森岡豊(倉持洋一)、馬場良馬(橋本賢吾)、三浦誠己(柿沢美智也)、高川裕也(南雲壮介)、火野正平(羽柴康夫)、ほか
映画「アリーキャット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アリーキャット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アリーキャットの予告編 動画
映画「アリーキャット」解説
この解説記事には映画「アリーキャット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アリーキャットのネタバレあらすじ:起
元ボクサーの朝秀晃(窪塚洋介)は可愛がっていた飼い猫まるに逃げられてしまい、手掛かりを得ようと保健所にやってきます。そこでまるを抱きかかえた青年、梅津郁巳(降谷建志)と出会います。秀晃はまるを返して欲しいと願い出ますが、郁巳は自分が拾った猫だと言い、譲りません。郁巳はすでに猫にリリィという名前までつけていました。そして結局猫を連れて帰ってしまいました。警備会社でアルバイトをする秀晃にシングルマザー土屋冴子(市川由衣)を警護する仕事が舞い込んできます。冴子は別れた男の玉木敏郎(品川祐)からの執拗なストーキングに悩まされていました。
アリーキャットのネタバレあらすじ:承
玉木と冴子が喫茶店で話し合うことになり、秀晃も別席でその様子を見守ります。そこに店の馴染み客だった郁巳が入ってきました。郁巳はリリィがご飯を食べてくれないと秀晃に相談を始めます。やがて別れを渋る玉木が冴子に暴力を振るい始めます。キレた郁巳が玉木に殴りかかり、秀晃も止めに入ります。結局騒動が大きくなったことで、秀晃は警備会社から一刻も早くトラブルを解決するよう迫られてしまいます。さらに玉木の行動はエスカレート、冴子の息子隼人が通う託児所にまで押しかけ、職員を暴行します。託児所が通報したことにより、危害が及ばぬよう隼人は養護施設へ預けられることになり、秀晃と郁巳も付き添います。その夜郁巳の勤める整備工場で対策を考える三人でしたが、そこに再び玉木が現れます。秀晃と郁巳は建物の外へ逃げ出した玉木を挟み撃ちし、身柄を拘束することに成功します。しかし工場に戻ってくると警察を名乗る二人の男が車に冴子を乗せようとしているところでした。二人が警察官でないことを見抜いた秀晃は冴子と郁巳とともに車で逃走します。
アリーキャットのネタバレあらすじ:転
冴子はデリヘル嬢だった当時に犯したある過ちにより追われる身であることを二人に告白します。そして当時世話になっていた経営コンサルタントの柿沢という男を頼って東京へ行くと言い出します。冴子を放っておけない二人は柿沢のもとまで彼女を送り届けることにします。そして柿沢の連絡先を知るデリヘル時代の同僚瑞希との接触に成功した三人でしたが、再び冴子を連れ去ろうとした男二人組が現れます。秀晃は男達から冴子を守り、郁巳とともに瑞希のマンションにひとまず身を隠します。冴子は柿沢に依頼されて議員南雲壮介の愛人となったものの、裏切りを働いたことで南雲から恨みを買っていました。冴子を連れさそうとした男達は南雲の私設SPであり、冴子は命を狙われているのでした。翌日秀晃と郁巳は冴子を柿沢のもとに送り届けます。柿沢は冴子を守ってくれたお礼にと大金を渡そうとしますが、秀晃は金目的だと思われたことに腹を立てます。さらに柿沢は秀晃の後援会長を務めていた羽柴と交流があると語り始め、秀晃が借金を踏み倒してボクシングの世界から逃げ出したことを暴露します。秀晃は言い返す言葉が見つからないまま、店を後にするのでした。一旦は帰ろうとする秀晃と郁巳でしたが、やはり冴子が心配になって引き返します。そして柿沢の情報を得るため、後援会長の羽柴に会いに行きます。
アリーキャットの結末
柿沢は冴子を守るどころか易々と南雲に彼女を引き渡してしまいます。南雲との密会場所であるホテルの一室へと連れてこられた冴子でしたが、そこには秀晃が待っていました。秀晃は隙を見て一緒に逃げようと冴子に告げます。一方SP達に連れられた玉木がホテルにやってきます。SP達は玉木に冴子を始末させようと考えていました。南雲が部屋に入ってきたところで身を潜めていた秀晃が襲い掛かります。しかし激しい殴り合いとなり、怪我の後遺症を抱える秀晃は次第に劣勢になっていきます。冴子も秀晃を助けるため応戦し、二人は何とか裏口から脱出します。その後玉木が南雲の部屋へと通されますが、冴子がいないと分かると、平然と南雲を刺し殺します。冴子は重症の秀晃を抱えて駐車場の車へと逃げ込みますが、そこに玉木が現れ、冴子を車から引きずり出します。玉木は冴子にナイフを突き刺そうとしますが、潜んでいた郁巳によって銃殺されるのでした。三人は車で逃走します。瀕死の秀晃は冴子に抱きかかえられながら、必死にまだ死にたくないと訴え続けるのでした。地元へと帰ってくると郁巳は隼人を迎えにいくという冴子を養護施設へと送っていきます。その後回復した秀晃がアパートへ帰ってきます。飼い猫まるもいつの間にか部屋に戻ってきていました。秀晃はここからまた人生をやり直してみようと思うのでした。
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