犬笛の紹介:1978年日本映画。秋津四郎の一人娘の良子が誕生日に事故に遭い、そのまま誘拐されました。警察は同時刻に同じ場所で起きた殺人事件を良子が目撃者したため誘拐されたのではないかと言いました。捜査が早急に打ち切られる中、四郎は飼い犬と犬笛を持ち一人で良子を探し始めました。良子は犬笛が聞こえるという異常聴力の持ち主でした…という内容のサスペンス映画です。
監督:中島貞夫 出演者:菅原文太(秋津四郎)、北大路欣也(小西友永)、原田芳雄(三枝寛二)、竹下景子(法眼規子)、酒井和歌子(秋津順子)、松下実加(良子)、三船敏郎(村田武雄)ほか
映画「犬笛」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「犬笛」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「犬笛」解説
この解説記事には映画「犬笛」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
犬笛のネタバレあらすじ:起
秋津四郎と順子夫妻は一人娘の良子の7歳の誕生日を迎え、ケーキを準備してしました。飼い犬の鉄の散歩に行った良子を迎えに行くため玄関を出た四郎は、鉄が走って帰ってきているのを見て異変に気づきました。
鉄のあとを追って走って行くと、タクシーの運転手が良子を撥ねたと言いますが、良子の姿は見えませんでした。運転手によると二人組の男が病院に連れて行くと車に乗せて行ったと言いました。行った病院のわからない四郎は自宅で待ちました。やがて病院がわかり駆けつけると、医師は事故のショックで記憶が一部飛んでいると言いました。
四郎は良子が異常聴覚をもっている事を話しました。異常聴覚とは普通の人には聞こえない音も聞こえ、良子はゴールトンホイッスルという犬笛の音が聞こえる体質でした。病室に行くと良子はいませんでした。二人連れの男が、自宅に送ると言って連れて帰ったとナースが言いました。
犬笛のネタバレあらすじ:承
良子が撥ねられた同時刻に近くで殺人事件がありました。良子は事件を目撃したためにさらわれたのではないかという憶測から、誘拐事件として警察が捜査を始めました。悪い方にばかり考える妻の順子は気が狂ったようになって病院に入院しました。
小西刑事がやって来ました。小西によると、犬笛を吹いて探せば、良子が犬笛を聞き、吹き返す。すると飼い犬の鉄が反応して良子の居場所がわかるという理論を話しました。翌日、捜査の打ち切りが四郎に告げられました。一人になった四郎は会社に辞表を出し、鉄を連れ、犬笛をぶら下げて、目撃情報を元に探しに出ました。しばらくすると、ある女からの良子の居場所を知っているという通報がありました。四郎は女に会い居場所を聞きました
。家に入ると良子がいました。二人抱き合って喜んだとき四郎は何者かに殴られました。誘拐していたのは三枝の一味でした。良子の記憶を呼び起こすために精神科医の法眼を雇っていました。方眼の提案で父親に会わしたら記憶が戻るかも知れないと会わしましたが、良子の記憶は戻りませんでした。
犬笛のネタバレあらすじ:転
気が付いた四郎は別室で、以前顔を合わせた池田という男が殺されているのを見つけました。警察は使用されたナイフが四郎のものだったことから、四郎を指名手配しました。逃げる四郎を警察は追いました。
一方池田の家宅捜索をした警察は、大日本物産と石油王国の裏取引きの証拠写真を入手していました。大日本帝国側が、女を使って石油王国の役人を誘惑し、写真を撮って脅すというやり方でした。
北海道のサルベツで良子を見つけるも、三枝らに見つかり、四郎は痛めつけられ、鉄は足を拳銃で撃たれました。一人逃げる四郎は函館で警察に身柄確保されました。これは小西が仕向けたもので、殺人容疑が晴れた為、これからの捜査協力の依頼の為でした。小西と四郎は大日本物産のトップのおひざ元の米子に良子はいると見て向かいました。そのころ三枝は法眼に電気ショックで記憶を戻させようとしますが、法眼は記憶が戻ったら良子は殺されることを知り、良子を逃がそうと考えました。
良子は記憶が蘇っていました。あの林で鉄が何かを咥えて帰って来て、それを見るとフィルムのネガでした。興味のない良子は、ドラム缶のたき火でネガを燃やし、帰っているところで、殺人現場を目撃しました。追ってくる二人の男から逃げる為道路に出たところをタクシーに撥ねられていました。三枝の狙いはフィルムのネガでした。
犬笛の結末
小西と四郎が着いた時には、法眼が雪の中に埋められ、良子はすでに車で連れ去られていました。法眼を病院に送り、良子を追いました。しかし途中でまかれ神戸に着きました。神戸の埠頭で鉄が何かを拾ってきました。それは良子の犬笛でした。
船で逃げたことがわかり、小西は海上保安庁の巡視船に追跡を依頼しました。村田船長はインドネシアの領海に向かう大型船を追いました。そして大型船がインドネシアの領海に入ったら追跡は出来ない事を告げました。四郎は娘の良子を救いたい気持ちを村田にぶつけました。すると村田は領海侵犯してでも船を停止させると言い切りました。海上保安庁の幹部からの制止命令を蹴りました。更に長官からも制止命令が来ました。すると村田は通信を切断し、船員たちに領海に入ってでも停止させるぞと檄を飛ばしました。やがて大型船はインドネシアの領海に入りました。するとインドネシア海軍は、大型戦の船長に停止命令を出しました。背くと銃撃され事を知っている船長は船を停止させました。
そのころ三枝は、大日本物産のトップから、全てお前の責任でカタをつけろと言われました。三枝は手下二人を射殺し、自殺しました。大型船に近づき、乗り込もうとした四郎を村田は制止しました。市民に危険な目に会わすことは出来ないと言いました。乗り込んだ小西が良子を救出し四郎に見せました。四郎は村田船長に感謝の言葉を伝えました。
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