ラーメン食いてぇ!の紹介:2018年日本映画。親友のコジマに彼氏を盗られ、裏切り行為を受けた茉莉絵は自殺未遂をします。そして祖父のラーメン店を継ぐ決心をし、修業を始めました。しかし祖父から、最高のパートナーが必要だと言われ、茉莉絵は裏切られたコジマをラーメン店に誘いますが…という内容の、普通の女子高生たちが一人前のラーメン職人に成長するまでを描いたヒューマンドラマです。実際にある店舗がモデルになっていますが、現在休業中という事です。
監督:熊谷祐紀 出演者:中村ゆりか(茉莉絵)、葵わかな(コジマ)、片桐仁(赤星)、石橋蓮司(紅)、ほか
映画「ラーメン食いてぇ!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラーメン食いてぇ!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラーメン食いてぇ!の予告編 動画
映画「ラーメン食いてぇ!」解説
この解説記事には映画「ラーメン食いてぇ!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラーメン食いてぇ!のネタバレあらすじ:起
ウイグルの大地で事故に遭い、生き残った赤星は一人彷徨いもがき苦しんでいました。そのころ人気ラーメン店『清蘭』の店主の紅は、妻の死から立ち直れず、飛び降り自殺しようとしていました。
同じころ、紅の孫の茉莉絵は学校裏サイトに書かれた自分の悪口を見ながら手首を切って自殺を図りました。茉莉絵の自殺未遂の知らせは茉莉絵の父親(自分の息子)から紅に入りました。慌てた紅は自分の自殺をあきらめ、病院へ駆けつけました。ベッドで横たわる茉莉絵に自分の作ったラーメンスープを飲ませました。そこへ息子と嫁が駆けつけました。
茉莉絵の命に別状がない事を知ると、紅は青蘭をやめる話をし、二人の息子に後を継がそうと話をしますが、二人ともやりたくないと言いました。その時、病室から茉莉絵が出てきて『ラーメンを教えて』と言いました。喜んだ紅は、退院した茉莉絵にラーメンの心得から麺の打ち方などを教えはじめました。
そして、ラーメンに使っている塩の話をしました。それは赤い岩塩で『ガンダーラの塩』と言いました。疲れ果てて「青蘭のラーメンを食べたい」と言いながら倒れていた赤星は、以前日本に技術研修に来ていた若者に助けられ、遊牧民と一緒に移動しながら過ごし、帰国を待つことにしました。
ラーメン食いてぇ!のネタバレあらすじ:承
紅の修業は厳しくなり、茉莉絵も朝晩ランニングをして体力をつけ、身につけようとしていました。その時テレビで、美食研究家の赤星が取材中に交通事故に遭い、ウイグルで行方不明になったという報道が流れました。赤星は青蘭のラーメンを愛し、妻の湯がく麺を絶賛してくれた恩人でした。
一方、茉莉絵は、親友で食べるのが大好きなコジマに、付き合っていた彼氏を学校裏サイトを使って盗られました。裏切りのショックと、裏サイトへの中傷の書き込みが原因で自殺未遂をしたのでした。そんな茉莉絵が紅のラーメンに夢中になり没頭する姿を見て、両親も喜びました。しかし茉莉絵は急にラーメンが食べられなくなりました。紅は「自分が食べたいと思いながら作らないと、美味しいラーメンは出来ない、そのためには食が大きくないといけないが、茉莉絵は食が小さい。ラーメンを作るには最高のパートナーが必要だ。少し休め!」と言いました。
女子高に転校した茉莉絵は下校中、コジマにぶつかりました。逃げるコジマを茉莉絵は追いかけました。そして大声でコジマを呼び止めると「日本一のラーメンを一緒に作ろう」と言いました。するとコジマは「自殺未遂をしたのは私のせいなのに、それでも許してくれるの?」と聞きました。茉莉絵は「許すからラーメン作ろう」と言うと、コジマは喜び二人は抱き合いました。
コジマは食べるのが趣味で、いつもおいしそうにたくさん食べていました。そのことを思い出し、茉莉絵は過去の事は全て投げ捨て、コジマを誘ったのでした。食欲不振だったコジマは再び大食いになり、翌日から紅のラーメン修行を受けました。紅はコジマが嬉しそうに麺をゆでる姿を見て、亡き妻とだぶらせました。
ラーメン食いてぇ!のネタバレあらすじ:転
赤星は遊牧民と食事中、スープを飲んで青蘭の味と同じであることに気づきました。何で作ったのかと聞くと塩だけだと言われました。その塩は赤い岩塩でした。赤星はラーメンの為にここまでやるのか?と感心しました。コジマのラーメンを作る姿を見ていた紅は、コジマに「食いしん坊だろう」と聞きました。そして茉莉絵とコジマに「食べ物を作る時は、食いしん坊で自分も食べたいと思って作らないと本当においしいものは作れない」と教えました。
やがて二人のラーメンは完成しました。紅は二人に「この味を、明日も明後日も1年後も変わらないようにしなくてはならない。そしてもう一つ、時代の流れに沿った二人のオリジナルをつくるとよい」と言いました。そして紅が「これからが勝負だ」と言うと、コジマが「まだ言っていない事がある」と言い、家に帰りました。そして両親に「ラーメン店を友達とやる」と言いました。大学進学を希望する母親は猛反対しました。父親は「そこまで決心しているのなら、一度紅さんと会って話をしよう」と言いました。両親から言われたこと紅に報告すると、紅は悩んでいました。
その時、テレビで赤星が無事帰ってきた報道がありました。紅は、招待状を書きながら「二人の両親を招待してラーメンを食べてもらおう」と言いました。空港に着いた赤星には、記者会見が待っていました。しかし赤星は無視して群馬県の青蘭に向かいました。ウイグルで青蘭のラーメンを食べるまでは死なないと誓ったからでした。
青蘭にそれぞれ両親が集まりました。紅は二人に、作りなさいと言いました。緊張する二人でしたがいつも通りやろうと言って、醤油ラーメンを作りました。そして両親に差し出すと、茉莉絵の両親が美味しいを連呼しました。反対していたコジマの母は実はラーメン通で、自分なりの最高の寸評を言いました。そして4人揃ってスープまで飲み干し大満足しました。
ラーメン食いてぇ!の結末
そこへ赤星がやって来ました。紅の妻が亡くなった事を知り「あのラーメンは食べられないのか?」と嘆きました。紅が「この二人は修行中の身ですが、作ったラーメンを食べてみてください」と言って、二人に作らせました。やがて醤油ラーメンが出てきました。赤星は小声で「味を知るには塩ラーメンだった」と言い、スープを飲んだあと、ハシを置きました。
そして「ウイグルで青蘭のラーメンを食べるために生き延びてやると誓ったのに、ここで食べてしまうと生きるハリがなくなってしまう。あの味であっても、違う味であっても今日は食べません」と言いました。するとコジマが「なんでもったいないことするの!」と言ってラーメンを美味しそうに食べ始めました。その様子を見た赤星は「塩ラーメンが食べたい」と言いました。二人が塩ラーメンを作ると赤星は「修行中で満点ではないがあの味だ、これから二人でもっと上を目指してください」と言いました。
その時コジマが、茉莉絵が自殺未遂したいきさつと、自分にすべて原因があったことを話し謝りました。茉莉絵もコジマを許し二人は抱き合って喜びました。コジマの母は紅に「娘をよろしく頼みます」と言いました。赤星は紅にウイグルの岩塩の話をしました、紅の岩塩と同じでした。そして、赤星は紅に青蘭を題材にした本を書かせてくれと頼み、紅も了承しました。
赤星の「ラーメン食べてぇ!」という本が出ました。青蘭は行列の出来る店になっていました。厨房には茉莉絵とコジマ、店内では紅とコジマの母が切り盛りしていました。
以上、映画「ラーメン食いてぇ!」のあらすじと結末でした。
群馬の小さなラーメン屋が舞台のヒューマンドラマ。葵わかなのラーメンをすする演技が最高!本当に美味そうに食べるんだから腹が減ってしょうがなかった。絶対に深夜に観てはいけない作品!(笑)青春ドラマが好きな人には十分楽しめるだと思います。