エヴァンゲリオン新劇場版:破の紹介:2009年日本映画。新劇場版4部作の第2作目。ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序の続編。もう一人のエヴァのパイロット、アスカが2号機と共に来日。次々襲い来る使徒を倒すなか、碇シンジは父ゲンドウに認めてもらえたと思い喜ぶが……。前作がTVシリーズの話を殆んど踏襲していたのに対し、今作から新たな使徒・キャラクター・設定・謎が登場し、オリジナルの展開が進んでいく。正式な映画タイトル表記は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
監督:庵野秀明 声優:緒方恵美(碇シンジ)、林原めぐみ(綾波レイ)、宮村優子(式波・アスカ・ラングレー)、坂本真綾(真希波・マリ・イラストリアス)、石田彰(渚カヲル)ほか
映画「エヴァンゲリオン新劇場版:破」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エヴァンゲリオン新劇場版:破」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エヴァンゲリオン新劇場版:破の予告編 動画
映画「エヴァンゲリオン新劇場版:破」解説
この解説記事には映画「エヴァンゲリオン新劇場版:破」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エヴァンゲリオン新劇場版:破のネタバレあらすじ:ヱヴァンゲリオン仮設5号機VS第3使徒
北極にあるNERV(ネルフ)旧北極基地で封印されていた第3使徒が目覚め、基地内で暴れだした。
これを真希波・マリ・イラストリアスをパイロットにヱヴァンゲリオン仮設5号機で迎撃。エントリープラグを緊急脱出の為上空に撃ちだした直後、仮設5号機が自爆し基地の施設もろとも第3使徒を消滅させた。
遥か上空を飛ぶ飛行機で、その様子を見下ろす男、加持リョウジ。仮設5号機の自爆プログラムは、彼の仕組んだことだった。
エヴァンゲリオン新劇場版:破のネタバレあらすじ:式波・アスカ・ラングレー、2号機とともに
碇シンジは父碇ゲンドウに連れられ、11年前に亡くなった母碇ユイの墓参りに訪れていた。束の間の会話が終わったあと、ゲンドウは輸送機で、シンジは待っていたミサトの車に乗ってその場を後にする。
その途中で海上を歩く第7使徒と戦艦が交戦中なのを目撃。先を急ぐシンジたちの前で、大型の輸送機から飛び出した赤い機体ヱヴァンゲリオン2号機が、そのまま空中で遠距離武器により第7使徒のコアを仕留め撃退する。
紹介された2号機パイロットはシンジと同い年の少女、式波・アスカ・ラングレー。綾波レイを「えこひいき」、シンジを「七光り」と称し、特にシンジを軟弱と見なしてつらくあたっている。彼女もミサトと同居し、シンジと同じ中学校に通い始める。
エヴァンゲリオン新劇場版:破のネタバレあらすじ:ゲンドウとSEELE
日本に帰国した加持はゲンドウとNERV副司令官冬月コウゾウに会うため司令室を訪れていた。『人類補完計画』という謎の目的を持つ秘密結社SEELE(ゼーレ)の資料と共に、一抱えもあるケースを渡す。
中身を確認したゲンドウは、中身を見て不敵に笑う。人類補完の要「ネブカドネザルの鍵」と呼んだそれに満足した様子を見て、加持は司令室を退室した。
程なくしてゲンドウは冬月とともに、月面に建造されたSEELEの基地「タブハベース」を宇宙船から眺めていた。眼下に映るのは、開発が進む“Mark.06”の呼称を持つヱヴァンゲリオン。NERVとSEELE、表面上は同じ使徒殲滅を目的とした組織でありながら、お互い腹に一物抱えているのを承知で、我が道を行くことを改めて口にするゲンドウ。
“Mark.06”の指に座る、宇宙服も何も着こんでいない少年渚カヲルが、ゲンドウたちの乗る宇宙船を見て笑っていた。
エヴァンゲリオン新劇場版:破のネタバレあらすじ:宇宙の使徒 周りの変化
NERV本部で第8使徒の存在を確認。折しもゲンドウたちの宇宙船が地球へ戻る直前のことだった。衛星軌道上に現れ、このままでいればNERV本部に落下する事が判明する。使徒の影響で司令官であるゲンドウと連絡が取れない以上、独自の判断を迫られるミサトは、ヱヴァンゲリオン3機で使徒を受け止めるという、一世一代の賭けに出る。
合図とともに地上を駆ける3機のヱヴァ。真っ先にたどり着いたシンジの初号機がA.Tフィールドを展開させ上空から落ちて来る使途と拮抗する。追いついた零号機と2号機とともにコアを破壊。使徒の迎撃に成功した。
通信が回復したゲンドウから通信が入る。その中で、ゲンドウはシンジに対し、「よくやった」と今まで一度もされなかったねぎらいの言葉をかけ、回線を切った。
その夜、ミサトの家でシンジは父ゲンドウに褒められたことに喜びを感じ、アスカも一人では何もできなかったと吐露してシンジを認め始め、これを機に徐々に打ち解けていく。
エヴァンゲリオン新劇場版:破のネタバレあらすじ:“襲来”するヱヴァ3号機
使徒の現れない束の間の平穏の中、NERV北米第2支部ならび実験中のヱヴァ4号機消滅の報せが入る。その影響を受けて米国で開発中だった3号機を日本に移送し、起動実験が行われることとなったが、実験予定日はシンジとゲンドウのためにレイが計画していた食事会の日と同じだった。
ミサトから、二人のために料理の練習をしていると聞いていたアスカは実験パイロットに名乗り出る。来たる実験日当日、3号機に搭乗したアスカだが直後にコクピット内に異常が発生。内部に潜んでいた使徒が侵食を起こし、暴走してしまう。
レイの下へ向かう途中、実験施設が爆発を起こしたと連絡を受けたシンジ。ゲンドウも呼ばれた食事会に向かう途中で進路を変更し、諜報部員から報せを受けたレイは呆然と玄関に立ち尽くしていた。爆発に巻き込まれたミサトが不在の中、ゲンドウの指揮の下『対象』を待ち受けるシンジと初号機。
第9使徒とされた3号機が姿を現し迎撃を命ずるゲンドウだが、まだアスカが乗っていることに気付いたシンジは攻撃できず「アスカを殺すくらいなら殺されていい」と反撃しないままでいる。それを聞いたゲンドウは無人操縦システム「ダミーシステム」へ初号機の制御を切り替え、コクピットをシャットダウンする。
その瞬間、容赦のない攻撃で3号機を破壊していく初号機。止めようとするシンジだが成す術もなく、口で引き抜いたアスカの乗るエントリープラグと融合した使徒のコアを、そのまま噛み砕き破壊した。
奇跡的に一命をとりとめたアスカ。しかし使徒からの精神汚染の可能性は拭えず、そのまま延命装置と繋げられ「貴重なサンプル体」として厳重に隔離される。ゲンドウの振る舞いに怒り、初号機で暴れたシンジは、拘束されヱヴァに乗ることを辞めるとゲンドウに話した。引き止めることなくそれを了承し、シンジが出て行ってすぐ、初号機パイロットの情報を抹消した。
エヴァンゲリオン新劇場版:破の結末:初号機の覚醒
荷物をまとめミサトの家を出て行こうとするシンジ。ミサトからゲンドウも食事に呼ばれていたことを知らされるが「もう、誰とも笑えない」と告げて玄関を出ていった。乗り込んだモノレールの車内に、非常事態を促すアナウンスが流れ、使徒の襲来を静かに悟るシンジ。
今までと比べ物にならない圧倒的な力を見せつけ侵攻する第10使徒。慌ただしく指示が飛ぶなかで、出撃命令のない2号機が姿を現す。乗っていたのは日本に来ていたマリだった。地上からついにNERV本部のある地下空間「ジオフロント」に侵入した第10使徒は、マリの乗る2号機と交戦を開始。武器を手に応戦するが傷1つ付けられず圧倒されていく。マヤは奥の手として2号機を第2獣化形態へ姿を変え、再度襲いかかるが負傷してしまう。
一方、パイロットのいない初号機をダミーシステムで起動させようとするが、初号機がダミーを拒絶し失敗に終わった。現状の打破を模索するなか、レイが零号機に乗り込みヱヴァと同程度の大きさを持つミサイル「N2航空誘導弾」を手に特攻。全てはシンジがヱヴァに乗らなくていいようにするためという思いからの行動だった。
大きな爆発のあと、姿を見せたのは黒焦げの零号機と、無傷の第10使徒。一人シェルターに残っていたシンジを、吹き飛ばされた2号機を使いマリが外へ連れ出す。直後目にしたのは零号機を捕食した第10使徒の姿。シンジはそれを見届けたあと、初号機のあるNERVへ走り出した。そこでゲンドウと遭遇し、戻って来た理由をたずねる父に、自分は初号機のパイロットだと叫ぶシンジ。
零号機とパイロットのレイを取り込んだ使徒は人型に姿を変えて、NERV内部を蹂躙。ミサトたちのいる第一発令所まで姿を見せたとき、シンジが初号機に搭乗してもみくちゃのまま地表へと押し戻したが、活動限界の所為で動きを止めてしまう。
ここまでかと思われたとき、シンジの声に呼応して初号機が動き出す。神に近い存在へと変わっていく初号機は、吸収されたレイを使徒のコアから救出。翼を持ったその姿に、ミサトは15年前目にしたセカンドインパクトを思い出す。
世界の終わりを告げるサードインパクトが始まろうとした瞬間、突如飛来した槍が初号機のコアを破壊しそれを食い止めた。ミサトの視線の先で、ヱヴァンゲリオンMark.06とともに空中に浮かぶ、パイロットスーツに身を包んだカヲルの姿があった。
以上が、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のネタバレあらすじと結末です。
エヴァンゲリオン新劇場版4部作のあらすじ一覧
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のネタバレあらすじ結末
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のネタバレあらすじ結末
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のネタバレあらすじ結末
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のネタバレあらすじ結末
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