ズートピアの紹介:2016年アメリカ映画。ウォルトディズニー・アニメーションスタジオ長編アニメ。ズートピアで働く新米警官ウサギのジュディは駐車違反切符係。そんな彼女が謎の失踪事件に詐欺師のキツネ・ニックと挑む。凸凹コンビが大活躍?!
監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア 共同監督:ジャレット・ブッシュ 声の出演:ジニファー・グッドウィン(ジュディ・ホップス)、ジェイソン・ベイトマン(ニック・ワイルド)、イドリス・エルバ(チーフ・ボゴ)、ネイト・トレンス(クロウハウザ)、J・K・シモンズ(ライオンハート市長)、ジェニー・スレイト(ベルウェザー副市長)、ほか
映画「ズートピア(ZOOTOPIA)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ズートピア(ZOOTOPIA)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ズートピア(2016)の予告編 動画
映画「ズートピア(ZOOTOPIA)」解説
この解説記事には映画「ズートピア(ZOOTOPIA)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ズートピアのネタバレあらすじ:動物たちが共生する世界
肉食動物が草食動物を捕食していたのも今は昔、現在は仲良く暮らしていた。ある村のウサギ、ジュディは正義感が強く、将来はなりたいものになれるズートピアで警官になるのが夢だった。警察学校の生徒たちは大柄な肉食動物と草食動物ばかり。彼らより小柄なジュディは最初こそ訓練の成果を挙げられなかったけれど、持ち前の賢さで警察学校を主席で卒業し、ズートピアの中心地に配属になった。けれど、彼女に与えられた職務は交通違反の切符を切る係りで、ズートピアで進行中の謎の失踪事件の捜査をはじめとする、彼女の夢見たいわゆる警官とは程遠かった。それもそのはず、ジュディが中心地の配属になったのは、同じく小さな草食動物ヒツジの副市長の希望によるものだった。ジュディは耳のよさを使って、駐車時間切れの音を拾い違反切符を所長に言われた倍の数切った。
ズートピアのネタバレあらすじ:詐欺師ニックとの出会い
業務中、ジュディはゾウ専用のアイスクリーム屋で、キツネの親子が売ってもらえずに困っているのを見つけた。彼女はそのアイスクリーム店の衛生管理が法に抵触している事を挙げ、キツネの親子は無事にアイスクリームを手に入れた。しかし、その日の夕方、親子だと思ったキツネが実は小さなキツネと大きなキツネのが組んだ詐欺師で、ゾウ用サイズのアイスクリームを溶かして、小さなレミンング用サイズのアイスクリームに作り直し、レミングたちの働く会社の前で売りさばいていた。問い詰めてもそれが生業だと一蹴されしまったジュディは、目の前で起こった泥棒イタチを急遽追い救援が来るのも待たずに小さな動物たちの住まう区域に入り込んでしまうミニチュアのような町でうまく立ち回れないジュディは、それでも落ちてきたドーナツに潰されそうになったモグラの女の子をすんでの所で助けた。署では違反切符切りの彼女が起こした騒動にかんかん。続いている試走事件で、カワウソの夫人が小さいがゆえに後回しにされている件でジュディが捜査を担当しますと言うと、48時間以内に見つけなければクビにすると言う条件付で許可が下りた。
ズートピアのネタバレあらすじ:ジュディとニックのコンビ誕生
ジュディはこの街の裏にもコネがあり手がかりを持っている先日の詐欺師のキツネ・ニックに捜査に協力してくれるように頼んだ。渋々了承した彼と聞き込みを開始、失踪したカワウソが直前に乗っていた車を特定、行って見ると、それはこの街でも裏のボスに当たる者のリムジンで、中にはカワウソが暴れて引っかいただろう傷が残っていた。ニックは危険な人物の車だからやめようとするが、二人は捕まりボスの所へ連れて行かれてしまった。アジトで、街の裏のボスは小さなモグラで、その娘はミニチュアの区画でジュディが助けた女の子だった。娘に甘いボスは、二人に有力な手がかりを握る運転手を紹介した。すぐさまそこへ向かった二人はカワウソが突然凶暴化したことと「夜の遠吠え」というキーワードを手に入れる、しかしジャガーの運転手も突然凶暴化し、二人は命からがら逃げた。逃げるうちにそれまで水と油だった二人の間に絆が生まれ、ニックは自分が子供の頃にボウイスカウトで、キツネ・肉食動物と言うだけで、他の草食動物からいじめを受けたことを告白した。
ズートピアのネタバレあらすじ:失踪事件の真相?
署で事情を説明したジュディだったが、凶暴化したジャガーは見当たらず、誰も信じてくれなかった。そこでジュディは副市長に監視カメラの映像を見えてくれるように頼み、凶暴化したジャガーがとある場所へ連れて行かれるのを発見。そこは狼のいる牢獄で「夜の遠吠え」とはこのことだったのかと二人は思い、潜入。すると中には凶暴化、正しくは文明化される前の野生の状態に戻ってしまった肉食動物たちが檻に入れられており、そこには探していたカワウソをはじめとした謎の失踪をしていた肉食動物たちがいた。誰かがやってくる気配に二人が隠れて窺っていると、研究者と市長のライオンが入ってきた。市長は野生化してしまった肉食動物を隔離し、肉食動物が原因不明で野生化してしまうということをズートピアの住人たちに隠そうとしていた。そんな会話をばっちり録画した二人は見つかって捕まるすんでのところで逃げ出し、報告した。市長のライオンは辞職に追いやられヒツジの副市長が市長に納まった。しかし、警察の会見の場で、この事態に言葉を窮したジュディは、肉食動物は全て危険とも聞こえる差別発言をしてしまう。それを聞いていたニックはキツネで肉食の自分も怖い存在なのかとジュディを問いただし、コンビを解消した。
ズートピアの結末:ニックとジュディ、真相に迫る
それまで肉食動物と草食動物が共生していたズートピアには、両者の間に亀裂が入っていた。一方、ジュディは正義の象徴として警察のポスターに採用された。しかし、それはジュディが警官なって世の中をよくしたいと言う夢とは程遠く、自分の会見のせいでズートピアを不穏にしてしまった事を反省し、警官を辞め故郷のニンジン農家に帰り、直売所で売り子を始めた。そこで、昔はいじめっ子だったキツネが今はパン屋として村でうまくやっている事を知った。彼はジュディの両親が畑を守るために植えている毒草に「夜の遠吠え」という俗称があることを教え、ジュディは「夜の遠吠え」が狼たちの住処の事ではなく、この草の事で動物たちの暴走はこの草のせいではないかと気づいた。ちなみにこの草は肉食動物だけではなく草食動物にも作用する。ジュディはニックに会い再びコンビを組んでくれるように頼んだ。そして二人は地下鉄の中にある引込み線の中の車両で「夜の遠吠え」を栽培し成分を抽出している施設とそこで抽出液を込めた弾と銃を発見した。つまり、誰かが故意に肉食動物を狙って暴走させている証拠だった。二人は車両ごと警察署に証拠として持っていこうとするが、途中で妨害され車両がもえてしまった。しかしニックが弾と銃の入った鞄を持っていたので追っ手を交わしながら警察署へ向かう。抜け道の博物館を通ろうとすると、そこにヒツジの現市長が現れ、鞄を奪わせ、それでニックを撃った。暴走したニックに口封じのために襲わせるためだった。黒幕はヒツジの現市長だった。暴走したニックに襲われたジュディを見てほくそ笑んだが、それはニックの演技で、銃に込められていたのは、ジュディの実家の農園のブルーベリーだった。そして、一部始終を録音していた。全てが公になり、ヒツジの現市長は逮捕され、ライオンの元市長が再び市長に戻った。暴走していた肉食動物たちも原因がわかったので解毒治療で回復。カワウソ夫妻も元通りに。ニックは警官になり、ジュディの相棒になった。
以上、映画ズートピアのあらすじと結末でした。
ズートピアのレビュー・感想:人間の世界を動物に置き換えてみると?
この作品は登場するのが動物ですが、展開されていく状況や物語は人間の世界にも当てはまる事が多いです。例えば多種多様な動物たちは地球上のあらゆるそれぞれに個性を持った人々。ズートピアでいう所の肉食と草食は、とどのつまり人間の世界における強者と弱者に当てはめられるかもしれません。またそれぞれの動物の役の振り方も絶妙で、屈強な警官の中にいる小柄なウサギ、そして、ずる賢い・嘘つきなどおよそ警官には向かないレッテルを予め貼られているキツネが最後にそれを覆して警官になると言うのも、ジュディのエピソードとともにとてもディズニーらしい、サクセスストーリーだと思います。
この映画は公開からとても話題になっており、私も気になっていました。
最初に見た印象はいろいろな動物がでてきて楽しい、面白い、でした。
それぞれの動物の特徴が上手く描かれており(ナマケモノは作業がゆっくりなど)、惹きつけられました。
外観的には子供が楽しめ、内容は大人も楽しめるものになっていました。
とても素敵な作品だったと思います。