めんたいぴりりの紹介:2018年日本映画。福岡県の名物 辛子明太子を世に広めた『ふくや』の創業者、川原俊夫をモデルに製作された作品。主演の博多華丸と富田靖子が、苦労しながらも支えあい仲睦まじく生きていく夫婦を演じる。忘れかけていた日本の心を思い出させてくれます。
監督:江口カン 出演:博多華丸(海野俊之)、富田靖子(千代子)、斉藤優[パラシュート部隊](松尾)、瀬口寛之(八重山)、福場俊策(笹嶋)、井上佳子(ミチエ)、博多大吉(スケトウダラ)、ほか
映画「めんたいぴりり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「めんたいぴりり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
めんたいぴりりの予告編 動画
映画「めんたいぴりり」解説
この解説記事には映画「めんたいぴりり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
めんたいぴりりのネタバレあらすじ:起
海野俊之(博多華丸)は釜山で生まれ育ちました。幼馴染みの千代子(富田靖子)と結婚し、終戦を機に日本に戻ることにしました。
その後、博多で食料品店『ふくのや』を立ち上げます。二人の息子にも恵まれ困難を乗り越えながら10年が経ちました。
俊之は釜山の思い出の味である明太子を、日本でも作って広めていきたいと考え、ふくのやの経営の傍ら、明太子作りに没頭していきます。
海野家には家族の他に下宿人がいました。松尾(斉藤優)に八重山(瀬口寛之)、最近入った笹嶋(福場俊策)です。そして女性店員で店を切り盛りしています。お人好しで楽しい事が大好きな俊之はもちろん夏祭りにも参加、大いに盛り上がります。
ある日、明太子を買いに来た男が西武ライオンズのエースを見たと言ってやってきました。俊之も千代子もびっくりして飛び出します。
めんたいぴりりのネタバレあらすじ:承
実はそれは嘘で、男は皆が店を出たのを見計らうと家に忍び込み、明太子のレシピと秘伝のタレを盗んでいきました。
その後、笹嶋がふくのやの明太子と似た味の明太子を買ってきます。笹嶋たちは真似されたと怒りますが、俊之はふくのやの明太子が認められたと喜びます。
俊之たちがある店に入ると、あのレシピを盗んだ男がいました。男はレシピを盗んだものの俊之と同じ味が出せないと悩んでいました。
八重山が男をふくのやに連れてきて俊之に話すと、俊之は怒るどころか親切丁寧に明太子の作り方を伝授してしまいます。
ある日、千代子が俊之に激怒するという騒動が起きました。俊之が勝手に生活費を使い込んでしまったからです。不倫疑惑まで浮かび上がる騒動になりましたが、後に貧しい子供たちに寄付していた事が分かり、一件落着しました。
めんたいぴりりのネタバレあらすじ:転
ある日、俊之は日頃ひいきにしていたタラコ業者との取引をやめると言い出しました。俊之の思い描くタラコが今のままでは出来ないからという理由です。
俊之は千代子と口論になり、千代子は出ていってしまいます。未だ怒りのおさまらない俊之は、仲間のスケトウダラさん(博多大吉)に宥められ、海を見に行きました。そこで明太子作りを始めたきっかけを思い出し、頭を冷やした俊之は帰って千代子に謝り、仲直りします。
西武ライオンズのエースがふくのやの明太子を好きだという話を聞いて、観戦に向かった俊之たち。エースが好きだという噂がどこからか広がり、野球ファンが店に足を運ぶようになりました。
そこから少しずつ売上も増え、従業員にボーナスを渡せる程になりましたが、中洲の山笠が金欠で苦しんでるという話を聞いた俊之は、そのボーナス分を全て山笠に寄付してしまったのです。
呆れながらも千代子は仕方ないと思っていると、店先に警官がやってきました。日頃俊之が世話を焼いていたおじいさんが自殺したというのです。酷くショックを受けた俊之は、もうこれ以上の明太子は作れないと、これを機に明太子作りを終わりにしようと決めました。
めんたいぴりりの結末
すっかり塞ぎ込んでしまった俊之。ふらりと海へ向かうと、海に戦争で亡くなった仲間たちが見えます。誘われるように海へと足を向けた俊之に千代子が気づき、懸命に止めます。
千代子は、辛いことも夫婦で支えあって乗り越えよう、だからまた明太子を作って欲しいと訴えました。そんな千代子を見て、俊之はまた明太子を作って生きていこうと思い直しました。
これまで以上に旨い明太子を作ろうと、決意新たにした俊之。それを千代子が微笑ましく見ていました。
長男が無事小学校を卒業し、ふくのやの明太子も軌道に乗り、売上も安定してきました。俊之を始め皆の笑顔も増えています。
その後、西武ライオンズのエースが本当に店にやってきて、たくさんの明太子を注文したのです。俊之は少し驚きながらも元気よく声を張り上げ、注文を受けるのでした。
以上、映画「めんたいぴりり」のあらすじと結末でした。
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