信虎の紹介:2021年日本映画。誰もが知る有名な武将、武田信玄の父・武田信虎の生き様を描いた時代劇映画。武田信虎の晩年から武田家の滅亡までが描かれています。当時の舞台背景を細かく再現していて、織田信長や上杉謙信などの大御所も登場し、胸が熱くなります。
監督:金子修介 出演:寺田農(武田信虎 / 無人斎道有)、谷村美月(お直)、矢野聖人(黒川新助)、荒井敦史(武田勝頼)、榎木孝明(上杉謙信)、永島敏行(武田信玄 / 武田逍遥軒)、渡辺裕之(織田信長)、隆大介(土屋伝助)、石垣佑磨(武田信直 / 若き信虎)、葛山信吾(山県昌景)、嘉門タツオ(安左衛門尉)、杉浦太陽(一条信龍)、左伴彩佳(お弌)、柏原収史(柳澤保明 / 吉保)、ほか
映画「信虎」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「信虎」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
信虎の予告編 動画
映画「信虎」解説
この解説記事には映画「信虎」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
信虎のネタバレあらすじ:起
元禄14年(1701年)、柳沢保明は甲斐武田の出で、徳川綱吉の使用人でした。綱吉の寵愛を受けて甲府藩主になった保明は、後に松平吉保と名乗ることになります。
武田信玄の次男・龍芳の子孫とされる武田信興を、綱吉に引き合わせ武田家の繁栄を狙っていた保明は、保明の幼い四男・横手伊織と武田信虎について話しています。晩年の信虎の活躍を話す保明、伊織は正座して父の話を真剣に聞いています。
元亀四年(1573年)
武田信玄の父、信虎。かつては大名でしたが、息子の信玄に追放されて甲府の地を離れていました。出家し、名を無人斎道有に変えた信虎は、足利義輝に仕えています。この年の3月に織田信長に挙兵した足利義昭の命を受け、兵を募っていました。
そこに息子信玄の危篤の知らせが入ってくるのです。一度は息子に身を追われて仲違いした親子でしたが、2人は既に和解していました。織田信長を倒せるのは信玄しかいないと考えていた信虎は、危篤の知らせに愕然とします。
信虎のネタバレあらすじ:承
では誰が?と悩んでいた所に、信玄の持っていた軍配が送られてきます。これを武田家を一任するというメッセージと捉えた信虎は甲斐国に戻り、信玄の跡を継ぐべきと考えたのです。兵を率いるため、信虎は京に戻ります。
京に戻り、家臣たちに甲斐国への帰国を告げ、そのための準備を始めました。たくさんの家臣たちを連れて甲斐に向けて出発します。その道中、信虎は織田方の陣営に出くわします。避けては通れず、家臣に合戦を任せ、信虎はどうにか武田領に辿り着きました。
しかし、六男の武田逍遥軒に入国を拒まれてしまいます。やがて危篤だった信玄が逝去し、跡継ぎは四男の勝頼が家督を継ぐことになりました。信虎は面会を希望し、ようやく高遠城で叶うことになります。
そこで信虎は自分が国主になる意思を伝えますが、3年間喪に服せという信玄の遺言を守り、自分が当主として信玄の死を隠すために、信虎の意思を拒否します。
誰一人支持するものがいない状況に、信虎はある決意をします。それは、若き日に指摘された信虎だけにある能力、それは相手の目を見る事で意のままに操る事ができるという妙見の術。
信虎のネタバレあらすじ:転
信虎は修業に入り、秘術を会得することになりました。それを信長との戦いを急ごうとする勝頼に使おうとしますが、諏訪明神の加護がある勝頼には効きませんでした。そこで家臣たちを操り、何とか諌めようとし、以降信虎は武田家存続のために裏で奔走することになります。
そんな信虎にも寿命がやってきます。享年81歳でした。その後、信虎なき武田軍は勝頼の失政が続きます。そしてついに木曽義昌がついに反旗を翻し、信長や徳川、北条氏が武田を攻めてきたのです。勝頼は織田軍に討ち死ににされ、武田家は滅亡することになりました。
文禄五年(1596年)
信虎の二十三回忌に、かつて京で信虎に仕えていた黒川新助がやってきます。信虎の末娘・お直に恋心を抱いていた新助。しかし新助は、お直は討ち死にした母・北条夫人と共に死んだものと思っていましたが、お直は密かに逃されて生き延びていたのです。
それを知った新助は喜び、そして再会を果たします。その後、商人となった新助はお直と結婚し、京へと戻っていきました。
信虎の結末
元禄十四年(1701年)
保明と伊織が話している場面に戻ります。信虎が妙見の術をかけたのは失敗した勝頼を含め7人とされています。武田信君、木曽義昌、武田信貞、小笠原信嶺、九兵衛尉氏長とあと一人が分からずにいたのです。
お直でもなく一体……と保明と伊織は考えていました。そして保明は自らの腕に信虎と同じ北斗七星型のほくろがあるのを見て、ようやく理解します。信虎は鏡に向かって自分自身に術をかけたのだ。生まれ変わっても武田家の再興を…。100年にも渡る信虎の思いをついに理解した保明は、再興へと動き出します。
武田信玄の次男・龍芳の子孫とされる武田信興を将軍綱吉と引きあわせた保明は、武田家の再興のために尽力を尽くします。そして100数十年振りに武田家の再興が許されたのです。その後、保明は綱吉から松平姓と綱吉の「吉」を与えられ、松平吉保と名乗る事となりました。
以上、映画「信虎」のあらすじと結末でした。
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