インクレディブル・ハルクの紹介:2008年アメリカ映画。実験により、興奮すると緑の巨人ハルクへと変貌してしまう若き科学者ブルースは、その実験を主導していた軍の手を逃れつつ治療方法を探していた。軍は特殊部隊を編成し彼を追っていたが、その一人が志願しブルースと同じ力を与えられる。しかしその兵士は力に溺れ暴走を始めてしまう。マーベルコミックの実写化でアイアンマンに続くマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズ第2弾のSFアクション映画。2003年に製作された映画ハルクとは、原作を同じにしている以外物語の関連性は無い。
監督:ルイ・レテリエ 出演:ブルース・バナー/ハルク(エドワード・ノートン)、エリザベス・“ベティ”・ロス(リヴ・タイラー)、エミル・ブロンスキー/アボミネーション(ティム・ロス)、タディウス・“サンダーボルト”・ロス将軍(ウィリアム・ハート)、サミュエル・スターンズ(ティム・ブレイク・ネルソン)、ハルクの声(ルー・フェリグノ)
映画「インクレディブル・ハルク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インクレディブル・ハルク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
インクレディブル・ハルクの予告編 動画
映画「インクレディブル・ハルク」解説
この解説記事には映画「インクレディブル・ハルク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インクレディブル・ハルクのネタバレあらすじ:第1幕
若き科学者ブルース・バナーは、軍主導である実験を行っていました。しかしその実験の結果、彼は恋人のベティに重傷を負わせ、逃げ出して軍に追われてる事になりました。南米に逃げたブルースは、そこで武術家に感情を抑制する方法を学びつつジュース工場で働き、潜伏生活を行っていました。その仕事中、彼は社長に機械の修理を頼まれます。修理自体は問題なく終わりますが、不注意から指を傷付けてしまい、血を数滴たらしてしまいます。ブルースは大慌てで機械を止め、血を拭き取り止血します。しかし見逃しがあり、その血が混じったジュースはアメリカに出荷されてしまいました。仕事が終わり、ブルースの手に待望していた花が届きます。ブルースはパソコンでブルーというハンドルネームの人物とコンタクトを取り、その花からエキスを抽出して薬を作り出します。ブルースはその薬をテストしてみましたが彼が望んだ効果は得られませんでした。それを報告すると、ブルーは直接会いたいと言って来ます。ブルースは会うのは危険だとしながらも、採血しブルーに送ります。
アメリカでは、ガンマ線汚染の疑いがある人間が発生したとロス将軍に報告が入ります。汚染経路とされるジュースからブルースの潜伏している場所が判り、将軍は特殊部隊を編成、南米に向かいます。そのメンバーの中でもブロンスキーは特出した兵士でした。彼等は軍事機密を盗んだ犯人を捕獲するという説明だけを受けます。ブルースはブルーから治療方法の目処は立ったが必要なデータがあると言われます。しかしブルースの手元に要求されたデータはなく、アメリカに戻る必要がありました。
部隊はブルースの部屋を包囲、踏み込みます。しかし部隊の突入を察した彼は、既に逃げ出していてました。ブルースは街中を走って逃げます。そのうち心拍数が上がり始めたので彼は立ち止まり、習った方法でそれを落とします。更に街を走ると、職場で揉めた同僚にぶつかり、その仲間達にも追われる事になります。ブルースは工場に逃げ込みます。同僚達は彼を追い詰め、痛め付けます。ブルースは怒らせないでくれと頼み込みますが、彼等は容赦しません。その内ブルースの心拍数が上がり、彼の筋肉が盛り上がり、痛め付けていた男達の一人が投げ飛ばされます。そして、巨大な何かが出てきました。それを知らされた将軍は、麻酔弾の一斉射撃を命じます。しかし効果が認められません。ブロンスキーはいち早く実弾に切り替えますが、それも全部弾かれてしまいます。他の隊員も実弾を撃ち始め、手榴弾も使用しますが手応えがありません。ほっといてくれという野太い声が聞え、巨大なタンクが物凄い勢いで滑っていきます。ブロンスキーは、緑の巨人が恐ろしい怒りの形相を湛え、消えて行くのを見ました。ブルースの持ち物が軍に回収されました。その中で元恋人ベティの切抜きが注目されましたが、将軍は無関係だと無視させます。ブロンスキーは将軍に説明を求めます。将軍はあの緑の巨人こそがブルースだと言い、詳しい説明は拒否しました。
インクレディブル・ハルクのネタバレあらすじ:第2幕
ブルースは遠く離れたジャングルの中で気が付きます。彼は通りがかった車にヒッチハイクし町まで移動し、更にアメリカを目指します。一方アメリカでは、ブロンスキーが将軍に熱心に自分を売り込み、それが叶って計画の詳細を聞かされます。計画の始まりは第2次世界大戦にまで遡り、一旦中止された兵士改造計画を現代で再開させ発展させたと言います。その計画が兵器開発だとブルースは知らずに血清を作り、自分で実験し、あのような体になりました。将軍は、その計画そのものに興味を示したブロンスキーに誘うような言葉を掛けます。アメリカに戻ったブルースは、大学に潜り込もうとします。しかし出入りは厳重にチェックされていました。彼は在学中馴染みしていたピザ屋に向かい、彼に協力を求めます。ブルースはピザの配送を装い、構内に入り込みます。そしてデータベースを検索しますが、彼が行った実験のデータは消去されていました。閉店間際、ピザ屋にベティが今の恋人を連れてやってきます。折悪くブルースも店に出て来てしまい、彼女に顔を見られてしまい逃げます。ベティは咄嗟に追いますが見失ってしまい、店主を問い質し、彼を見付けて自分の家に匿いました。エリザベスは、ブルースが欲しているデータを軍が削除する前にコピーしていました。
ベティを巻き込みたくないブルースは、一人で街を出る事にしていました。大学で別れを惜しむ二人ですが、軍隊が彼等を包囲していました。それに気付いたブルースは逃げ出します。軍は彼を追います。その中でも血清を投与されたブロンスキーの身体能力は群を抜いていました。ブルースは追われ続け、遂に渡り廊下に閉じ込められ、催涙ガスを撃ち込まれます。ベティが駆け寄る目の前、催涙ガスが廊下全体を覆うと、巨人に変身したブルースが外に飛び出してきました。巨人に一斉攻撃が浴びせられますがそれら全てが無駄でした。ブロンスキーも彼との決闘と楽しみますが、大暴れする巨人を止める事が出来ません。ヘリでの攻撃命じた将軍はブロンスキーに退避するよう促します。ですが彼はそれを拒否し、巨人にわざと殴らせ重症を負います。ベティは巨人に駆け寄ります。そこにヘリからの攻撃が始まり、巨人はベティを庇いつつヘリを撃墜します。そして、気を失った彼女を連れて何処かへ逃げていきました。将軍にブルースの事を教えたのはベティの今の恋人でした。しかし、彼はそれを後悔しているようで、危険なのは将軍だと看破します。そして、彼女が父親の話をしなかった事に納得していました。
インクレディブル・ハルクのネタバレあらすじ:第3幕
雨が降る森の中、崖のくぼみに巨人は逃げ込んでいました。気が付いたベティは巨人に驚きはしますが、彼に寄り添います。雨が止む頃には元の姿に戻りました。大学内の騒ぎがテレビで報道され、巨人がハルクと呼ばれるようになりました。それを見ていた将軍に、重症だったブロンスキーが全快した知らされます。ブロンスキーは次の投薬を要求しました。ブルーの待つ大学まで行く為の金をベティは母親の形見であるネックレスを質入して作りました。そのブルーとブルースがやり取りは監視されていて、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.がそれを確認、ブルーことスターンズ博士を見つけ出します。ブルース達はなんとかスターンズの大学に辿り着き助けを求めます。スターンズは治療方法はまだ確実でなく賭けであると言います。ブルースはスターンズの投薬を受ける事にしました。投薬自体はブルースが変身してから行う必要があるので彼を拘束し、電気ショックを与え変身を促しました。ベティがハルクとなったブルースが暴れないよう彼に馬乗りになり抑える中、投薬は実行されブルースは元に戻りました。スターンズが興奮しながら投薬の効果は一時的なものかもしれないと説明している間、軍は彼等を包囲していました。スターンズは彼の血であらかじめ実験し居た事を漏らし、ブルースとベティは驚きます。彼はブルースの血を増やしており、ブルースはそれを焼却すると言い出します。当然スターンズは反対します。その時、狙撃手が麻酔弾でブルースを眠らせました。そこに将軍の命令を無視し始めたブロンスキーが現れ、ハルクとの決闘を求めます。
インクレディブル・ハルクのネタバレあらすじ:終幕
目覚めさせられたブルースは拘束され、ヘリで搬送され行きます。その頃ブロンスキーはスターンズに、ブルースから取り出したものを投与しろと迫ります。スターンズは科学者の好奇心に任せるままブロンスキーに投薬します。醜悪に変貌して行くブロンスキーのその姿は、まるで憎悪、アボミネーションでした。アボミネーションは街に出て暴れ始めます。その報告と映像は将軍にも直ぐにもたらされ、同じヘリに乗っていたブルースは自分が行くと言い出します。ブルースは自分の体に危機を与える為ヘリから飛び降ります。地面に叩き付けられめり込んだ彼は、ハルクとなって立ち上がりアボミネーションに立ち向かいます。アボミネーションはハルクより強く、将軍はヘリで援護させます。しかしヘリはアボミネーションに撃墜されアパートの屋上に墜落してしまいました。気絶を免れたベティは、将軍を連れヘリから脱出しようとします。そのヘリは燃料が漏れ、飛び散る火花で今にも引火しそうでした。助けようとするハルクをアボミネーションが止めます。燃料に火が点き一気に燃え上がります。ハルクはアボミネーションを振り切り、突風を作り火を消します。その後ろ、瓦礫から鎖を取り出し振り回すアボミネーションが迫ります。ハルクは足場を叩き崩し、アボミネーションから鎖を奪います。その鎖をアボミネーションの首に巻きつけ締め落そうとします。殺すかと思った直前、ベティが叫んで止めます。動かなくなったアボミネーションをハルクは将軍の足元に蹴り転がしました。近寄ってくるベティにハルクは触れようとしますが思い留まり、彼女の愛称を呼びます。周囲に奇異を見る目が集まり、ヘリのサーチライトが当てられると、ハルクは逃亡し去って行きました。
事件が収束し、ベティは以前カメラで撮ったブルースの顔を見て微笑みます。ブルースはカナダの山奥に潜んでいました。山小屋で質から出してきたベティのネックレスを彼女に送ります。そして瞑想し、内なる自分の制御を試みます。酒場で管を巻いていた将軍の横にトニー・スタークスがやってきます。彼等はあるチームを編成中で、その話でやってきたのでした。
以上、映画インクレディブル・ハルクのあらすじと結末でした。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の時系列・順番
1.『アイアンマン』(2008年公開)
2.『インクレディブル・ハルク』(2008年公開)
3.『アイアンマン2』(2010年公開)
4.『マイティ・ソー』(2011年公開)
5.『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年公開)
6.『アベンジャーズ』(2012年公開)
7.『アイアンマン3』(2013年公開)
8.『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年公開)
9.『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)
10.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
11.『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
12.『アントマン』(2015年公開)
13.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)
14.『ドクター・ストレンジ』(2016年公開)
15.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年公開)
16.『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年公開)
17.『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年公開)
18.『ブラックパンサー』(2018年公開)
19.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開)
20.『アントマン&ワスプ』(2018年公開)
21.『キャプテン・マーベル』(2019年公開)
22.『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年公開)
23.『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年公開)
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