アメリア 永遠の翼の紹介:2009年アメリカ,カナダ映画。長距離の飛行が危険であった時代に活躍した女性飛行士アメリア・イアハートの自由と冒険を求めた人生。アメリア役はアカデミー賞主演女優賞を2度受賞のヒラリー・スワンク。理解者であった夫をリチャード・ギアが演じる。監督は『サラーム・ボンベイ!』や『モンスーン・ウェディング』で知られるインド出身の女性監督ミーラー・ナーイル。
監督:ミーラー・ナーイル 出演者:ヒラリー・スワンク(アメリア・イアハート)、リチャード・ギア(ジョージ・パットナム)、ユアン・マクレガー(ジーン・ヴィダル)、クリストファー・エクルストン(フレッド・ヌーナン)、ミア・ワシコウスカ(エリノア・スミス)
映画「アメリア 永遠の翼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アメリア 永遠の翼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アメリア 永遠の翼の予告編 動画
映画「アメリア 永遠の翼」解説
この解説記事には映画「アメリア 永遠の翼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリア 永遠の翼のネタバレあらすじ:起・女性飛行士との出会い
1937年6月1日。アメリア・イアハート(ヒラリー・スワンク)は多くの人に見送られて、マイアミから危険な世界一周飛行の冒険に旅立つ。夫のジョージ・パットナム(リチャード・ギア)も彼女を見送る一人だが、この夫婦の出会いは穏やかなものではなかった。
カンザスの草原の上を飛行機が飛ぶのを見た少女アメリアは自分も空を飛ぶことを夢見る。やがて飛行機の操縦を覚えた彼女は、1928年4月、女性初の大西洋横断飛行を希望して出版者のジョージ・パットナムの面接を受ける。だが、そこで知ったのは彼が女性の能力を信用していないことだった。男の操縦士とナビゲーターが同乗し、アメリアは名目上の「指揮官」、実質的な乗客であることしか期待されていなかった。そして彼女の名で出版する本でパットナムと出資者が一儲けする算段だった。
アメリア 永遠の翼のネタバレあらすじ:承・アメリアとパットナムの結婚
両親と妹に宛てた遺書をパットナムに託したアメリアだったが、重量オーバーの飛行機はボストンを離陸できない。しかし、アメリアは翌朝早く「指揮官」として二人の男を叩き起こして、燃料を減らして軽くした飛行機でついに離陸する。無線の故障にめげず、予定のアイルランドではないがウェールズに到着して見事に女性初の大西洋横断飛行を実現する。
一躍時の人となったアメリアはパットナムの指示で写真撮影や講演に忙しい日々を送ることになる。パットナムはアメリアの個性に魅かれ、アメリアもパットナムを信頼するようになる。やがてパットナムはアメリアに結婚を申し込む。自分は一人で生きていけるし結婚向きではない、自由に空を飛びたいと思うアメリアだが、ためらった末に1931年にパットナムと結婚する。お互い相手の自由を束縛しない結婚だった。
アメリア 永遠の翼のネタバレあらすじ:転・二人の男の間で
アメリはエリノア・スミスら女性飛行士と共に競技会を開き、女性飛行士の地位向上にも努める。その一方、1932年5月、リンドバーグ以来成功者のいない単独の大西洋横断飛行に挑む。パリに着陸する予定がアイルランドに着陸してしまったが、大西洋横断は達成した。ますます有名になったアメリアには広告等の仕事が増える。それは次の冒険の資金のためにも必要なことだったが、彼女は疲労を感じる。そんな彼女を慰めてくれるようになったのはウェストポイント士官学校で飛行を教えていたジーン・ヴィダルで、彼はアメリアの口添えで初代航空通商局長となり民間人が利用できる航空定期便の確立を目指し、アメリアもそれに協力。やがてアメリアとヴィダルの関係は情事に発展する。
アメリアとパットナムは家にヴィダルと息子のゴアを招く。ゴアもアメリアを尊敬していた。しかし、パットナムの嫉妬に気づいたアメリアは彼のためにヴィダルとの関係を断つ。
アメリア 永遠の翼の結末:世界一周飛行
アメリアは世界一周飛行を計画する。アメリアの冒険の理解者となったパットナムはパーデュー大学に研究資金を出させてエレクトラ号を買う。ヴィダルはその危険な飛行をやめるように説得するが聞き入れられなかった。最大の問題は、ホノルルとニューギニアの間にある離れ小島ハウランド島で燃料を補給する機会を逃すと太平洋を渡れないことだった。でも、優秀なナビゲーターであるフレッド・ヌーナンを雇ったアメリアには自信があった。
1937年3月20日、アメリアとヌーナンを乗せたエレクトラ号はホノルルを出発するはずだったが、機体が重すぎるために離陸できず機体を破損してしまい、世界一周は中断される。6月1日、東回りルートでアメリアは世界一周に再挑戦する。やがて、パプア・ニューギニアについたアメリアはパットナムと交信。ヌーナンの飲酒を心配するパットナム。アメリアは「これが最後の飛行になる」と言う。
1937年7月2日、アメリアとヌーナンは消息を絶った。エレクトラ号の最期は今も謎である。
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