アムステルダムの紹介:2022年アメリカ映画。戦禍の中で出会い、友情を育んだ男女3人が、恩師の死をきっかけに黒い陰謀に巻き込まれていく様を描いています。実際にあったアメリカのクーデター事件が元になっていて、その衝撃的な内容と豪華キャストが話題になりました。
監督:デビッド・O・ラッセル 出演:クリスチャン・ベイル(バート)、マーゴット・ロビー(ヴァレリー)、ジョン・デビッド・ワシントン(ハロルド)、クリス・ロック(ミルトン)、ラミ・マレック(トム)、マイク・マイヤーズ(ポール)、ロバート・デ・ニーロ(ギル)、テイラー・スウィフト(リズ)、ほか
映画「アムステルダム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アムステルダム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アムステルダム」解説
この解説記事には映画「アムステルダム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アムステルダムのネタバレあらすじ:起
1930年代ニューヨーク。かつての第一次世界大戦を生き延び、現在は医師をしているバート(クリスチャン・ベイル)は、戦地で知り合った親友のハロルド(ジョン・デビッド・ワシントン)に呼び出され、当時お世話になったミーキンス将軍の娘リズ(テイラー・スウィフト)から、変死した父の解剖をして死の理由を突き止めて欲しいと頼まれます。
2時間程かけて解剖しますが、やはり他殺の線で間違いないという結果が出ました。それをリズに報告しようとリズに会うと、彼女は何かに怯えていてもう調べなくても良いと話し出しました。そして突然現れた男に突き飛ばされたリズは、車に轢かれて亡くなってしまいます。
呆然としているハロルドとバートに、突き飛ばした男は彼らを指差し、「彼らがやった!」と叫び始めます。辺りは騒然となり、警察まで出てくる騒ぎとなりました。慌てて2人は逃げ出します。逃げながらバートはハロルドと初めて会った日の事を思い出していました。
アムステルダムのネタバレあらすじ:承
バートが派遣されてきた時、黒人を平等に扱えと訴えていた中心人物がハロルドでした。バートは人種差別のない部隊にしたいと上官に訴えると、バートはハロルドたちの上官に指名されます。バートはハロルドに、彼らを守ることを約束したのです。
やがてバートの部隊は激戦に巻き込まれていき、バートもハロルドも大怪我をしてしまいます。バートは片目を失い、ハロルドも酷い傷跡が残りましたが、彼らを手厚く看護したヴァレリー(マーゴット・ロビー)と意気投合し、親友同士になったのです。
オランダのアムステルダムに義眼を作ってくれる腕のいい技師がいるからと、ハロルドとヴァレリーと3人でオランダに向かいます。バートはそこで義眼を手に入れ、ハロルドとヴァレリーは付き合うことになります。
本当に楽しい療養生活を過ごしていた3人でしたが、そこそこ傷の癒えたバートが、アメリカに置いてきた妻が心配だとアメリカに帰ってしまいます。その後バートがアメリカでモルヒネ依存症になったと聞いたハロルドがアメリカに帰ることを決めますが、共に連れて帰ろうとしたヴァレリーが置き手紙を置いて姿を消してしまいます。
アムステルダムのネタバレあらすじ:転
話は現在に戻ります。医師と弁護士という肩書を持つバートとハロルドでしたが、現在は警察に追われる身となりました。バートは自宅に戻り、妻に現状を説明します。すると妻はリズの最後の言葉はヴォーズではないかと話し出し、裕福な資産家であるトム・ヴォーズ(ラミ・マレック)の事を教えてくれました。
手掛かりを知るため2人はトム・ヴォーズを訪ねます。そしてそこでヴァレリーと出会うのでした。ヴァレリーはあの時、アムステルダムを出る不安から身を隠したのだと話します。そして現在は見た目は元気なものの、てんかんと神経症の薬が欠かせない体になっています。
トムはヴァレリーの実の兄でした。バートとハロルドはヴァレリーの事は何も知らなかったことにショックを受けますが、亡くなったミーキンス将軍の死の原因を知る使命を思い出し、トムに協力を仰ぎます。
トムはミーキンス将軍と近い立場にあった元海軍将軍のギル・ディレンベック(ロバート・デ・ニーロ)を訪ねるといいと話しました。そして退役軍人が行う5人委員会というイベントで、戦争の英雄である人物が演説すればミーキンスを殺害し、リズまで殺害した犯人が接触するのではないかと言うのです。
アムステルダムの結末
バートに頼まれて演説を行うギル。そこで予想通り怪しい動きを見せた男に命を狙われますが、ハロルドとヴァレリーが男を捕まえました。捕まった男は退役軍人で、問い詰めると事件の黒幕はトムとその妻だと白状します。
トムは実はイタリアの世界征服を企む組織に没頭していて、自身の経済力の全てを使い、自らも世界征服を企んでいたのです。ミーキンス将軍は5人委員会での演説を断ったため殺され、娘であるヴァレリーも存在が邪魔だったため薬漬けにされたのです。
この証言がきっかけで、トム夫妻は逮捕されることになりました。しかし、危険なのは変わりがないと国外の安全な国に逃げることにします。アムステルダムに行きたいなどとハロルドとヴァレリーは嬉しそうに叫びますが、バートはその誘いを断り、笑顔を見せるのでした。
以上、映画「アムステルダム」のあらすじと結末でした。
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