映画 アオハライドの紹介:2014年日本映画。咲坂伊緒による人気コミック「アオハライド」を本田翼と東出昌大の共演で実写化した青春ラブストーリー。中学のころお互いに淡い恋心を抱いていた双葉と洸。高校生になって再会するも性格が変わってしまっていた洸。戸惑う双葉だったが再び彼に惹かれるように。洸との空白の4年間が明らかになっていく。
監督:三木孝浩 出演者:本田翼(吉岡双葉)、東出昌大(馬渕洸)、新川優愛(村尾修子)、吉沢亮(小湊亜耶)、藤本泉(槙田悠里)、千葉雄大(菊池冬馬)、小柳友(田中陽一)、高畑充希(成海唯)、岡江久美子(馬渕橙子)ほか
映画「アオハライド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アオハライド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アオハライドの予告編 動画
映画「アオハライド」解説
この解説記事には映画「アオハライド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アオハライドのネタバレあらすじ:起
吉岡双葉は、中学1年の頃に田中洸に想いを寄せていた。しかしそのことを告げることはしなかった。ある日、夏祭りに行く約束をした双葉。夜7時に三角公園の時計の下でずっと待っていた双葉だが、洸は現れない。
双葉は洸に嫌われたのではないかと思いながら二学期になり学校へ行く。すると洸はすでに転校しており、会えなくなってしまった。その時に初めて彼のことが好きだったことに気付く双葉。
高校生になった双葉(本田翼)は、あいかわらず洸への想いを引きずっている。そんなある日、馬渕洸(東出昌大)が転校してきた。馬渕洸は、名字は変わっているが田中洸だった。以前は優しくてよく笑う洸だったが、今は意地悪でクールでまるで別人となっていた。そんな彼に戸惑う双葉。洸は「昔の俺を探すな」と言って、双葉を突き放す。
ある日、売店で双葉はお金を払ってないと店のおばちゃんから疑われる。その時に友達は助けてくれなかったが、洸が助けてくれた。双葉は洸に礼を言うが、「あんなの軽い友達ごっこじゃん。」と、友達との付き合いを指摘されてしまう。洸から嫌味を言われても、一人になるよりはましだと考える双葉は、それからもゆるい友達関係を続ける。
しかし、友達がクラスメイトの一人をいじめるのに耐えられなっくなった双葉は、ついに彼女たちとの縁を打ち切った。このことを機に、一人ぼっちになってしまった双葉。実は中学時代も彼女は一人ぼっちだった。だからこそ高校生になったらうまくやろうと振舞っていた双葉。
そんな彼女に洸が声を掛ける。泣き出す双葉を優しく抱き寄せる洸は、「いい加減、田中って呼ぶのやめろよ」と言う。双葉は「洸!」と下の名で呼び、ありがとうと感謝を伝えるのだった。
アオハライドのネタバレあらすじ:承
そんなある日、双葉は行事のイベントリーダーに立候補する。副リーダーは小湊亜耶(吉沢亮)、村尾修子(新川優愛)、槙田悠里(藤本泉)と洸だ。
みんなで協力するはずが、それぞれ勝手な行動ばかり。なかなか双葉のクラスはまとまらない。リーダーとして一人で全部しょい込む双葉をそばで支える洸。それは小湊たちも同じだった。次第に結束を固めていった双葉たちは、週一で集まるようになる。
そんな時に悠里から洸のことが好きだと告白される。最初は洸のことなど眼中にないと言い張っていた双葉だが、自分の正直な気持ちを悠里に伝えることにした。すると修子も好きな人がいると言い出す。彼女が好きなのは田中先生だった。
双葉は、思い切ってこの4年間に何があったのか洸に質問をすることにした。すると「お前に関係ないだろ」と言われる。それから集まりに来なくなった洸を心配した双葉が彼の家を訪ねる。すると出てきたのは田中先生だった。実は田中先生は洸の兄で、学校では公私混同しないよう周囲には内緒にしていたのだ。
田中先生から洸の4年間を聞くこととなった双葉。中学一年生の時、両親が離婚し洸は母親と長崎へと転校。洸が戻ってきたのは、1年前に母親が病気で亡くなったためだった。兄と父親が住んでいるこの場所に、一人戻ってきた洸。母親が亡くなってから、大事なものが出来るのが怖くなっていた洸は、笑わなくなっていた。
自分が笑って幸せでいると母親に悪いと思っている洸に、双葉は「もう洸はみんなの大事な人だよ」と告げる。それを聞いた洸は、双葉をつよく抱きしめた。そして今度こそ、二人で夏祭りに行く約束をする。
アオハライドのネタバレあらすじ:転
4年前に果たせなかった夏祭りの約束をしたが、夏祭り当日、洸は現れなかった。洸は電話で「急用で行けなくなった」と告げる。しかし電話の向こうで女性の声が聞こえ、双葉は不安になる。
夏休みの間、洸と連絡が取れなくなってしまい、双葉はまた彼がいなくなってしまうのではないかと不安になっていた。
夏休みが終わり、二学期が始まり洸の姿を見た双葉は安心するが、彼は二学期が始まってからずっと携帯をいじっていて、誰かとメールをしているようだった。集まりにも来ない洸。しかも以前よりも態度がそっけない。
そんなある日、ファストフード店に洸が一人でいるのを発見した双葉は、彼に声を掛けることに。洸は「夏祭りの埋め合わせを今からする?」と言い、二人で出かけることになった。しかし洸に電話が掛かってきて行けなくなってしまった。
彼が連絡をとりあっているのは、長崎にいた頃の同級生・成海唯(高畑充希)だった。しばらく電話で話していた洸だが、双葉のことが気になってファストフード店に戻ってきた。するとそこには、双葉と仲良さげに話す別のクラスの菊池冬馬(千葉雄大)がいて、洸は嫉妬するのだった。
文化祭の日、唯が現れる。突然のことに動揺する双葉。双葉が教室から出て行こうとすると、菊地が自分が出るライブのチラシを持ってくる。ライブを見ていた双葉に洸が声を掛ける。音が大きく会話にならない。顔を近づけて話す二人。ふいに洸は双葉にキスをしてしまった。双葉は逃げ出してしまう。そんな彼女を追いかける洸。取り乱す双葉に洸は再びキスをした。
洸は唯のことを双葉に説明する。彼女も両親が離婚し父親と暮らしていたが、父親が亡くなってからは母親と二人で暮らしている。同じ境遇なのだと説明する洸。双葉は「彼女なの?」と問うが、洸はただの友達だと答える。「ただ、今は傷ついている唯の気持ちがわかるので、彼女に寄り添ってあげたい」と洸は告げた。
そんな時、唯が警察に捕まってしまう。実は彼女は家出をしていた。母親と暮らしていると思っていた洸だが、彼女は母親に拒絶され親戚と暮らしていた。そんな唯を一人にしておけない洸は、すぐに警察に彼女を迎えに行く。唯に抱きつかれる洸を双葉は見てしまった。その後、唯は一旦は母親に引き取られることに。
アオハライドの結末
双葉はどうして自分にキスをしたのか尋ねる。洸は「雰囲気にのまれちゃった」と言い、双葉は深く傷ついてしまう。
それからの洸はずっと唯に寄り添い、学校にも来なくなった。
双葉は唯に「洸を解放してほしい」と頼む。しかし唯は「洸のことを諦めない」と宣戦布告。自分の気持ちに踏ん切りをつけるため、双葉は洸に告白することに。あっさりとフラれてしまった双葉は、このことで気持ちが吹っ切れた。と思っていたが、そんなに簡単には吹っ切れなかった。
そんな双葉に、菊地が突然告白する。菊池に告白された双葉は、彼と一緒にいることで洸の事を忘れられるかもしれないと葛藤。そんな時に修学旅行で長崎に行くことになった。
修学旅行がきっかけで、洸は過去と向き合うことになる。洸は双葉に背中を押され、思い出の地に足を踏み込んだ。母親が暮らしていた家に行った洸は、母親と一緒に暮らしていたことを思い出す。
教会に行った洸は「なんでだろう、思い出すのは母親が笑っている姿だけだ」と言う。母親はよくここにきて、自分の将来を思って祈っていたことを神父から聞く。それを聞いた洸は、泣き崩れた。
夜になり、唯と会った洸は「もう会えない」と告げる。一方、双葉は菊池に「一緒にいることはできない」と謝っていた。
その後、双葉の携帯に唯から電話がかかってくる。転校してきた洸は、誰とも交わらず一人でいた。そんな彼は机に一生懸命に掘っていた言葉がある。それは双葉の名前だった。そのことを知った双葉は洸の元へ走る。
洸は双葉に「ずっと好きだった」と告白。「私なんかでいいの?」と双葉に聞かれた洸は、「わからない。お前しか好きになったことがないから」と言い、朝焼けを見ながら二人はキスをした。青春はいつだって間違える。だからこそ青春なんだと感じる双葉だった。
以上、映画「アオハライド」のあらすじと結末でした。
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