永遠の門 ゴッホの見た未来の紹介:2018年イギリス,フランス,アメリカ映画。「ひまわり」などの名作で知られるゴッホ(1853年ー1890年)、意外にもその名と名作の多くは生前は知られることがありませんでした。また、その名作の多くは37歳で亡くなる前の数年間で描かれています。彼の生涯はどうすれば素晴らしい絵を描くことができるかという悩みの多い人生でした。『永遠の門 ゴッホの見た未来』はゴッホの死ぬ前の数年間、自然と人間を題材に悩みながら後世に評価されることになった名作を誕生させた日々を描いています。また、自殺と言われる彼の謎の多い死についても新たな解釈で描いています。
監督:ジュリアン・シュナーベル 出演:ウィレム・デフォー(フィンセント・ファン・ゴッホ)、ルパート・フレンド(テオ・ファン・ゴッホ)、マッツ・ミケルセン(聖職者)、マチュー・アマルリック(ポール・ガシェ医師)、エマニュエル・セニエ(ジヌー夫人)、オスカー・アイザック(ポール・ゴーギャン)、ほか
映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
永遠の門 ゴッホの見た未来の予告編 動画
映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」解説
この解説記事には映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
永遠の門 ゴッホの見た未来のネタバレあらすじ:起・ゴッホのアルルへの旅立ち
1888年、フランスの田舎でフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)は道で出会った女性に肖像画を描きたいと求めますが、彼女にはその理由が理解できません。ゴッホはパリで絵を描きますが相手にされません。
ゴッホは画商で弟のテオ(ルパート・フレンド)とパリで会い、画家の会合に参加します。ゴッホは会合で会った画家のポール・ゴーギャン(オスカー・アイザック)と親しくなります。
ゴーギャンは暗いパリに疲れたゴッホに、明るい南へ行けとアドバイスします。ゴッホは南フランスのアルルに到着します。ゴッホは暗い部屋で絵を描きますが、うまくいきません。彼は外へ出ますが、枯れたひまわりの周囲を歩きます。
行きつけのカフェでシェークスピアを読むゴッホは、ジヌー夫人(エマニュエル・セニエ)に部屋を探していると言い、黄色い家を紹介されます。ゴッホは生活苦で家賃の支払いも遅れ、汚く臭いと言われます。
ゴッホはアルルを歩き回り、竹でペンを作り、悩みながら新しい絵のアイディアを探します。ゴッホはアルルの景色を眺めて絵を考え、自然と共存し何かを見ようとします。
永遠の門 ゴッホの見た未来のネタバレあらすじ:承・ゴーキャンとのアルルでの生活
ゴッホが絵を書いていると、子どもたちが近づきます。興味深げにゴッホの木の根の絵を見る子供達。しかし、木の根を描くことをバカにして突然絵にいたずらを始め、ゴッホを怒らせます。
その後、ゴッホは子供とその親とトラブルを起こします。結果、ゴッホは子供を脅かしたとして強制入院させられます。弟のテオが見舞いに来ると、ゴッホは彼に抱きつき、苦しい心境を告白します。ゴッホは自分のしたことはよく覚えていないと言いますが、テオはパリのゴーキャンにに手紙を送り、アルルで彼を助けることを求めます。
ゴーキャンはアルルに着くと、ゴッホと絵画について議論します。アルルの野山を歩きながら、ゴーキャンはこれまでの印象派とは違う絵を描きたいと言います。ゴーキャンはカフェのジヌー夫人の絵を描きますが、ゴッホが来て絵を描き始めます。ゴーキャンは、ゴッホに絵を描くのに急ぐなとアドバイスし、ゴッホはゴヤや巨匠の絵を研究します。
いつものように、ゴッホはゴーキャンと絵について議論していると、ゴーキャンはパリに帰ると言います。ゴッホはなにか彼に悪いことをしたのか?と狂乱状態になりますが、ゴーキャンは田舎には暮らせないと言います。
永遠の門 ゴッホの見た未来のネタバレあらすじ:転・ゴッホの悩み
ショックのゴッホは耳を切り裂きます。ゴッホは医師のカウンセリングを受け、自らの心境を告白します。医師は耳を切った理由を聞きますが、ゴッホはゴーキャンへのお詫びとして、彼に耳を届けるつもりであったと話します。
医師はさらにゴッホに話を聞きますが、ゴッホは聖書、絵画の話を始めます。医師は彼を施設に送ることにし、酒をやめろとアドバイスし、施設でも絵は描けると言います。
その一方で、ゴッホの「ひまわり」の絵が批評家から評価され、彼の論評が多くの人に読まれます。ゴッホは施設を出て黄色い家に戻り、野山を歩き、絵を描き始めます。ゴッホは道で出会った女性に肖像画を描かせろと言い、乱暴にポーズを取らせ、女性を怖がらせます。
ゴッホはゴーキャンからの手紙を読み、彼の絵が評価されていることを知ります。しかし、ゴッホは別の施設に入れられ、聖職者(マッツ・ミケルセン)のカウンセリングを受けることになります。
永遠の門 ゴッホの見た未来の結末:ゴッホの死
神父のカウンセリングでゴッホは、児童虐待、耳の切り裂きの件を話します。絵に関しては、神父は彼の絵を理解できず、酷評します。ゴッホは「絵の才能は神からの贈り物、イエス・キリストの教えが処刑後に世界に広まったように、絵も自分の死後の未来の人たちのために描いている」と語ります。神父は彼を自由の身にします。
ゴッホはパリでテオに会いますが、田舎で絵を描きたいという希望を述べます。ゴッホはオーヴェル=シュル=オワーズに移り、絵を描きます。ゴッホはガシェ医師(マチュー・アマルリック)の肖像画を描きますが、ガシェ医師との会話で彼は絵と人生について語ります。
ある日、ゴッホが絵を描いていると、銃を持った二人の少年が近づき、ゴッホの絵を盗み、彼を襲います。銃声が聞こえ、ゴッホは撃たれたようです。少年は絵と銃を捨てて逃走します。
病院に連れ込まれたゴッホは、ガシェ医師に少年たちのことは語らずに、何が起こったかよく覚えていないと語ります。彼は銃を持ったことがなく、誰も責めたくないと言います。
ゴッホは棺の中で、絵に囲まれ、永遠の門をくぐるのでした。
以上、映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」のあらすじと結末でした。
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