DCコミックスの人気漫画『バットマン』の実写映画で、1966年に公開された『バットマン/オリジナル・ムービー』以来23年ぶりとなる作品であり、本作を起点とする四部作の第1作です。『ビートルジュース』(1988年)でタッグを組んだティム・バートンとマイケル・キートンが再び手を組み、名優ジャック・ニコルソン扮する宿敵ジョーカーとキートン扮するバットマンの戦いがバートンの真骨頂であるダークファンタジーテイストで描かれていきます。本作は第62回アカデミー賞で美術賞を受賞しています。
監督:ティム・バートン 出演者:マイケル・キートン(ブルース・ウェイン/バットマン)、ジャック・ニコルソン(ジャック・ネイピア/ジョーカー)、キム・ベイシンガー(ヴィッキー・ベール)、マイケル・ガフ(アルフレッド・ペニーワース)、パット・ヒングル(ジェームズ・ゴードン警視総監)、ビリー・ディー・ウィリアムズ(ハービー・デント検事)、ジャック・パランス(カール・グリソム)、ロバート・ウール(アレクサンダー・ノックス)、ジェリー・ホール(アリシア・ハント)、トレイシー・ウォルター(ボブ)、リー・ウォレス(ボルグ市長)、ウィリアム・フットキンス(エクハート警部補)、ヒューゴ・ブリック(若き日のジャック・ネーピア)ほか
映画「バットマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バットマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バットマンの予告編 動画
映画「バットマン」解説
この解説記事には映画「バットマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バットマンのネタバレあらすじ:起
ここは犯罪と暴力が蔓延る大都市、ゴッサム・シティ。ある夜、観光目的でこの街を訪れた三人組の家族がタクシーを拾おうとしましたが中々掴まりませんでした。三人は仕方なく、地図を片手に物騒な裏路地へと入りましたが、そこで二人組の強盗に襲われて財布を奪われてしまいました。
強盗二人組はとあるビルの屋上に上がり、財布から現金やクレジットカードを抜き取りました。しかし、二人組はここ最近、巷で噂になっている“コウモリ”に犯罪仲間が襲われたことを気にしていました。その時、二人組の背後から、黒いマスク、黒いスーツに黒いマント、胸に“コウモリ”のマークをあしらった謎の男(マイケル・キートン)が現れました。
謎の男は二人組が放った銃弾をものともせず、あっという間に二人組を叩きのめしました。謎の男は二人組に「俺のことを仲間たちに言いふらせ。俺の名は“バットマン”だ」と告げると夜の闇へと消えていきました。間もなく、二人組の耳にはパトカーのサイレンが聞こえてきました…。
ゴッサム・シティのボルグ市長(リー・ウォレス)は記者会見を開き、新任の地方検事ハービー・デント(ビリー・ディー・ウィリアムズ)の就任を発表しました。ボルグ市長はデントやゴッサム・シティ市警のジェームズ・ゴードン警視総監(パット・ヒングル)と連携し、ゴッサム・シティの裏社会を牛耳るマフィアのボス、カール・グリソム(ジャック・パランス)を摘発すると宣言しました。
グリソムの右腕であるジャック・ネイピア(ジャック・ニコルソン)はトランプ遊びに興じながら、ボルグ市長の会見のテレビ中継を見ていました。グリソムの愛人であるアリシア・ハント(ジェリー・ホール)はグリソムが逮捕されないかと心配していましたが、ジャックは「心配いらねえよ。あんな新米検事に倒されるくらいなら、俺がとっくにグリソムを片付けてる」と意にも介しませんでした。ジャックは密かにアリシアと関係を持っており、二人の関係は「絶対にバレねえよ」と強い自身を示していました。
バットマンに襲われた強盗二人組は警察に逮捕されました。捜査を担当するエクハート警部補(ウィリアム・フットキンス)に新聞記者のアレクサンダー・ノックス(ロバート・ウール)が近づき、バットマンについて訊こうとしましたが、エクハートは「あんなのは作り話だ」と冷たくあしらいました。
現場を離れたエクハートはジャックと密会していました。ジャックはグリソムと繋がりがある悪徳警官のエクハートに賄賂を渡し、デントの動きを封じるよう依頼しました。しかし、エクハートはジャックが下克上を目論んでいることを見抜いており、「ボスはお前の裏切りなんかお見通しさ」と脅しました。
しかし、ジャックの部下ボブ(トレイシー・ウォルター)がエクハートに銃口を向け、ジャックは「どっちにつくか決めな」と不敵な笑みを浮かべました。ジャックらが去った後、エクハートは「ボスに女とのことをバラしてやる」と呟きました。
翌日。ゴッサム・シティは市政200周年の記念祭の準備に追われていました。ゴッサム・シティは深刻な財政難に陥っていましたが、ボルグ市長は何が何でも記念祭を大成功させると息巻きました。
ノックスが勤める新聞社に女性カメラマンのヴィッキー・ベール(キム・ベイシンガー)が訪れました。ヴィッキーもまたバットマンに興味を示しており、意気投合して一緒にバットマンを追うことにしました。バットマンに関する捜査資料の全てを握るゴードンはとあるパーティーに招待されており、ヴィッキーは入手していた招待状でノックスと共にパーティーに潜入することにしました。
その頃、グリソムはデントが自分と「アクシス化学」の癒着について調べていることに苛立っていました。ジャックはアクシス化学の工場に乗り込み、証拠の書類をかっぱらってから工場を破壊、産業スパイの仕業に仕立てる作戦を提示しました。グリソムは承諾し、作戦の指揮の全てをジャックに任せました。ジャックは「あの工場は臭くて…」と他の者にやらせるよう要求しましたが、グリソムは一番信頼できる者にさせたいと諭しました。実はグリソムはエクハートから報告を受けており、ジャックが去った後「お前の強運も今日までさ」と呟きました。
バットマンのネタバレあらすじ:承
ノックスとヴィッキーはパーティー会場である「ウェイン邸」に乗り込みました。パーティーを主催するのはゴッサム・シティで一番の大富豪である青年実業家のブルース・ウェイン(マイケル・キートン)です。ノックスはゴードンからバットマンについて証言を得ようと試みましたが、ゴードンやデントは「バットマンなどいない」と一蹴しました。
その直後、ゴードンは部下に呼び出され、ジャックがアクシス化学の工場に向かっているとの情報を得ました。現場にはエクハートが向かっていましたが、エクハートを信用していないゴードンは自らアクシス化学に乗り込むことにしました。
ノックスとヴィッキーはゴードンを追っているうちに、骨董品などを集めた美術品室に迷い込みました。そこにブルースが現れて二人に挨拶し、ノックスの記事とヴィッキーの写真の素晴らしさを称えてきました。ブルースは執事アルフレッド・ペニーワース(マイケル・ガフ)からゴードンが帰ったとの報告を受け、アルフレッドにノックスとヴィッキーの世話を託しました。ブルースは警備室で邸内の監視カメラの映像をチェックし、ゴードンがアクシス化学に乗り込もうとしていることを知りました。
その頃、アクシス化学の工場の外では、エクハートが自分の息のかかった警官隊にジャックを見つけ次第射殺するよう命じていました。一方のジャックは部下たちと共に工場の事務所内をくまなく探していましたが、肝心の書類はどこにも見つかりませんでした。ジャックは自分がグリソムの罠にかかったことに気付きました。
間もなくして、ジャックの部下と警官隊との間で銃撃戦が勃発しました。駆け付けたゴードンは自分が直接指揮を執るとエクハートに告げ、ジャックを殺さず生け捕りにするよう命じました。ジャックは工場の制御盤を破壊して警官隊にガスを発射し、部下と共に脱出しようとしましたが、そこにあのバットマンが現れました。ゴードンはジャックの部下を捕らえるバットマンの姿を目撃しました。
ゴードンは出口から逃げようとしましたが、すぐさまバットマンとゴードンが追い付いてきました。しかし、ゴードンはボブに捕まって銃口を向けられ、バットマンはやむなくジャックを掴んだ手を離さざるを得ませんでした。
ジャックは裏切ったエクハートを射殺し、その場から逃げようとしましたが、バットマンに行く手を阻まれました。ジャックはバットマンを銃撃しましたが、跳ね返された銃弾が近くの計器に当たり、ジャックは顔に破片を浴びた衝撃で真下の化学薬品タンクに転落しそうになりました。バットマンはジャックの手を握って捕らえようとしましたが、ジャックは手を滑らせてタンクの薬品の中へと転落していきました。バットマンは煙幕を張って姿をくらまし、ゴードンは部下にバットマンの正体を突き止めるまでは公表するなと命じました。
その頃、ウェイン邸ではヴィッキーはブルースとアルフレッドのもてなしを受けていました。ブルースには身内がおらず、唯一“家族”と呼べるのは親の代から仕えるアルフレッドだけでした。ブルースとヴィッキーはいつしか惹かれ合っていきました。ヴィッキーはこの日はウェイン邸に泊まることにしました。
ジャックは辛うじて一命を取り留めていました。ジャックは闇医者の治療を受けましたが、鏡で自分の変わり果てた姿を見たジャックは衝撃のあまり精神に異常をきたしてしまいました。全身の肌は化学薬品の作用により真っ白に漂白されており、顔面も破片で神経を傷つけられたことにより麻痺して笑い顔のように極端に引きつった表情しかできなくなっていました。
ジャックはグリソムのアジトに乗り込みました。グリソムはジャックが生きていたことに驚きましたが、ジャックは「ジャックは死んだよ。俺の名前は“ジョーカー”さ」と告げるとグリソムを射殺しました。ジョーカーはバットマンの記事が載った新聞を片手に、ゴッサム・シティを恐怖のどん底に陥れる計画を練り始めました。
翌朝。ヴィッキーはブルースを自宅に招待しましたが、ブルースは旅行で2、3日は会えないと告げました。帰り際、ヴィッキーはアルフレッドに、ブルースが戻ったら連絡をすると告げましたが、アフルレッドから「旅行の予定はございません」と言われて不信感を抱きました。
ジョーカーはグリソムが身を隠していることにし、代役として事実上グリソムの組織を掌握しました。ジョーカーの変わり果てた姿を見たアリシアは失神してしまいました。ジョーカーは自分に疑問を抱いた幹部のひとりの手を握り、自らの体内に残る薬品の化学反応で幹部を焼き殺してしまいました。ジョーカーはボブにノックスをつけ回してバットマンの正体を探るよう命じ、用済みとなった幹部たちの“処遇”を考えました。
新聞社に出社したヴィッキーはブルースのことを調べようとしましたが、ノックスはブルースよりもまずはバットマンを追えと命じました。ヴィッキーはこっそりブルースの後を追いましたが、ブルースは“パール通り”にあるホテル跡の前で花を手向けていました。
市庁舎の前では、グリソムの幹部たちがノックスらマスコミの取材を受けていました。その様子をブルース、そしてブルースの後を追ってきたヴィッキーも見ており、ボブも物陰から監視していました。そこにジョーカーが現れ、自分がグリソムの正式な後継者であることを告げると、部下に幹部全員を射殺させました。ジョーカーはそのまま姿を消しました。
幹部虐殺事件はただちにマスコミに大々的に報じられましたが、マスコミの興味はジョーカーよりもバットマンの方に向いていました。ジョーカーは自分よりも注目を集めるバットマンに嫉妬心を抱きました。やがてジョーカーはノックスを追う過程でヴィッキーの存在を知り、彼女に惚れ込んでいきました。
ウェイン邸に戻ったブルースはアルフレッドから、先程ヴィッキーから連絡があったことを知らされました。ブルースは死んだはずのジャックが生きており、今や組織のボスになったことをアルフレッドに告げると、ジャックに関する警察資料を集めるよう指示しました。一方、ヴィッキーはノックスに、過去にパール通りで何か事件が起きなかったか調べるよう依頼しました。
バットマンのネタバレあらすじ:転
ジョーカーはゴッサム・シティを乗っ取る作戦の一環として、アクシス化学の工場で“ジョーカー”ブランドの化粧品“スミレックス”の製造に着手しました。スミレックスは使用すると顔面が麻痺して笑い顔になり、精神に異常をきたして死に至らしめるというものでした。ジョーカーはテレビ局をジャックし、スミレックスを大々的に宣伝しました。
ジョーカーはスミレックスの他にも食料品や飲料、酒類、うがい薬やデオドラントなどに劇薬を混ぜて売り、ゴッサム・シティには次々と犠牲者が続出しました。街中が混乱するなか、ジョーカーに関する捜査は難航していましたが、ボルグ市長はそれでも市政200周年記念祭を中止するつもりはありませんでした。
ブルースはアルフレッドが入手したジャックの資料に目を通しました。ジャックは狂気をはらむ一方で頭脳明晰であり、化学薬品に関する豊富な知識を持ち合わせていることが判明しました。そんな時、ウェイン邸にヴィッキーからの留守電で「美術館で会う約束をしているが、待ち合わせに10分遅れる」とのメッセージが寄せられました。しかし、ブルースはヴィッキーとはそのような約束などしていませんでした。
一方、ヴィッキーは美術館内のレストランでブルースを待っていました。いつまで経ってもブルースが現れないことにやきもきするヴィッキーの元に、「これを着けろ」と防毒マスクが送られてきました。その直後、館内にガスが充満し、マスクを着けたヴィッキー以外の人々は次々と眠らされていきました。
実はブルースを騙ってヴィッキーを誘き寄せたのはジョーカーでした。肌色のメイクをしたジョーカーは部下たちと共に美術館で大暴れし、絵画や展示品に落書きをしていきました。そしてジョーカーはヴィッキーの前に現れ、自らを“死体アーティスト”と名乗ると、自分の“作品”として白いマスクを被ったアリシアを連れてきました。
アリシアの素顔は醜く爛れており、ジョーカーは怯えるヴィッキーからバットマンの情報を聞き出そうと迫ってきました。ヴィッキーがコップの水をジョーカーにかけると、ジョーカーは白い素顔をさらけ出しました。
その時、美術館の天井からバットマンが現れ、ヴィッキーを助け出すとバットマン専用特殊車両“バットモービル”に乗せて走り出しました。途中で足止めをくらったバットマンはジョーカーの部下たちを次々と叩きのめしていき、ヴィッキーはその様子をカメラに収めました。
追っ手を振り切ったバットマンは、森の奥にある秘密基地“バットケイヴ”にヴィッキーを招き入れました。バットマンはジョーカーが持っている様々な種類の劇薬の情報をヴィッキーに渡すと彼女を気絶させました。
ヴィッキーは自宅のベッドで目を覚ましました。ヴィッキーはバットマンからもらった情報を新聞社に持っていき、その日の夕刊の一面には「バットマン、ジョーカーの毒物の謎を解く」との見出しが躍りました。マスコミはゴッサム・シティの市民に注意喚起を行い、計画を邪魔されたジョーカーは「最後に笑うのは俺だ」と次の作戦に乗り出しました。
その頃、ウェイン邸では、アルフレッドがヴィッキーから連絡があったことをブルースに報告していました。アルフレッドは「あのお方(ヴィッキー)はバットマンの正体を掴むまでは決して引き下がらないでしょう。彼女にだけは率直に“真相”をお話しになってはいかがでしょうか?」とブルースに提案しました。
意を決したブルースはヴィッキーの自宅を訪れましたが、ヴィッキーはブルースが旅行に行くと嘘をついていたことを咎めてきました。ブルースは迷いながらもヴィッキーに“真相”を打ち明けようとしましたが、ジョーカーが部下を引き連れてやってきました。
ジョーカーはアリシアが飛び降り自殺したことを告げ、ヴィッキーに迫ってきました。ブルースはジョーカーに「アンタを知っているよ」と声をかけ、一味を「地獄に堕ちろ!」と挑発しました。ジョーカーはブルースの胸を拳銃で撃ち、部下たちと共に引き上げていきましたが、撃たれたはずのブルースはいつの間にか姿を消していました。ブルースは金属製の食器を胸に仕込んで弾を防いでいたのです。
新聞社に向かったヴィッキーは、パール通りの件を調べていたノックスから衝撃的な事実を告げられました。ブルースは少年時代に目の前で両親を殺害され、ひとり生き残っていたのです。ヴィッキーはブルースが今なお消えることのない心の傷に苛まれ続けていることに気付きました。一方、ブルースは両親の死に関する捜査資料に目を通していました。
バットマンの結末
ボルグ市長は記者会見を開き、市政200周年記念祭を無期限延期することを発表しました。ところが、ジョーカーは肌色のメイクをしてテレビ局をジャックし、祭を予定通り開くことを勝手に宣言、街の広場で総額2000万ドルの札束をばら撒くと発表し、バットマンに1対1の対決を申し込みました。「この放送を見てるだろ?バットマン。私はメーキャップを外した」とうそぶくジョーカーは「君も男ならマスクを外せ」と挑発しました。
ブルースはバットケイヴのテレビでその様子を見ていました。ブルースは自分の両親を殺したのはジャック(ヒューゴ・ブリック)という名のチンピラ、すなわち現在のジョーカーであることに気付きました。そこにヴィッキーがアルフレッドに招かれてやってきました。薄々ブルースの正体に気付いていたヴィッキーは愛していると伝え、心の傷を打ち明けてほしいと言いました。
ブルースは「僕にしか果たせない使命がある。あまりに酷い世の中を放っておくわけにはいかない。僕は君を愛している。だが“アイツ”がいる限り、愛も平和も望めない」と告げ、自分とアルフレッドしか知らない“真相”を打ち明けました。実はバットマンの正体はブルースだったのです。
ブルースはバットマンに変身し、バットモービルでアクシス化学の工場に乗り込んで爆破しました。ところが、上空からヘリで現れたジョーカーは「俺は既に準備しているぞ」とバットマンを嘲笑い、そのまま街の広場へと向かっていきました。
街の広場には大勢の貧しい市民たちが押し寄せてきました。ド派手なパレード車両で現れたジョーカーは公約通りに大量の札束をばら撒き、ヴィッキーやノックスも取材に訪れました。
バットマンは専用戦闘機“バットウィング”でゴッサム・シティ上空に飛来しました。ジョーカーは部下たちにガスマスクの着用を命じ、市民たちに「君たちは生きる価値のない人間だ。安らかに眠るがいい」と告げると、ジョーカーを模した巨大バルーンに仕込んでいた毒ガスを噴射し始めました。市民たちが次々と倒れていくなか、バットマンは毒ガスを仕込んだ巨大バルーンを回収し、街から遠ざけることに成功しました。
ジョーカーはバットマンの飛来に気付きながら知らせなかったボブを銃殺、バットマンを挑発しました。バットマンはバットウィングでパレード車両を破壊しましたが、ジョーカーは銃身の長いピストルでバットウィングを撃墜しました。
バットウィングは大聖堂“ゴッサム・シティ教会”付近に不時着、ジョーカーはバットマンに駆け寄ろうとしたヴィッキーを捕らえると、部下に10分後にヘリで迎えに来るよう命じて教会の中へと入りました。バットマンは二人の後を追い、教会にはゴードン率いる警官隊が出動してきました。
屋上に上がったジョーカーは巨大な鐘を下に落とし、警官隊を足止めしました。屋上に上がったバットマンはジョーカーの手下を次々と倒していきましたが、ジョーカーは余裕の表情でヴィッキーを無理やりダンスに誘いました。しかし、バットマンの姿を確認したヴィッキーはジョーカーを誘惑する素振りを見せて油断させ、その隙にバットマンがジョーカーを殴り倒しました。バットマンは「お前は俺の両親を殺した。恨みを晴らしてやる」とジョーカーに迫りましたが、ジョーカーはバットマンとヴィッキーの手を掴んで地上に突き落とそうとしました。
バットマンとヴィッキーは何とか縁にしがみつき、ジョーカーは二人を嘲笑いながら迎えに来たヘリで脱出しようとしました。バットマンはジョーカーの足にワイヤーを絡ませ、教会の石像に縛り付けました。石像は壊れ、ジョーカーは何とかヘリのハシゴにしがみつきましたが、石像の重さに負けて真下へと落下していきました。
バットマンとヴィッキーは危うく転落しそうになりましたが、バットマンが放ったワイヤーのおかげで命拾いしました。ゴードンと警官隊は笑顔を浮かべたまま絶命したジョーカーを見つめていました。
ボルグ市長、デント、ゴードンは記者会見を開き、ジョーカー一味を全員逮捕したと発表しました。ノックスは引き続きバットマンを追うことにしましたが、もうバットマンを追うつもりのないヴィッキーはノックスに別れを告げ、迎えに来たアルフレッドの車に乗ってウェイン邸に向かいました。デントはバットマンから送られてきた手紙を読み上げました。「私はゴッサム市民に誓う。ゴッサム・シティに再び犯罪組織が現れることがあれば、バットマンが現れて必ず退治する」―――。
ゴードンは報道陣に、バットマンに街の危機を知らせる“バットシグナル”を披露しました。バットマンはビルの屋上から、夜空に光るバットシグナルを見上げていました。
以上、映画「バットマン」のあらすじと結末でした。
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