妖怪人間ベムの紹介:2012年日本映画。2011年にテレビ放映された実写版「妖怪人間ベム」の続編となる今作は、人間になることを夢見る3人の妖怪人間ベム・ベラ・ベロが、製薬会社の新開発薬品に関する陰謀と会社に復讐を誓う哀しき女性の争いに巻き込まれます。
監督:狩山俊輔 出演者:亀梨和也(ベム)、杏(ベラ)、鈴木福(ベロ)、北村一輝(夏目刑事)、観月ありさ(上野小百合)ほか
映画「妖怪人間ベム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「妖怪人間ベム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「妖怪人間ベム」解説
この解説記事には映画「妖怪人間ベム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
妖怪人間ベムのネタバレあらすじ:起
化学実験により生み出された3人の妖怪人間、ベム(亀梨和也)、ベラ(杏)、ベロ(鈴木福)。普段は人間の姿ですが、感情が高ぶると本来の妖怪の姿に変身します。善の心を持ち、人間になりたいと願い続けていました。しかし、悪の心しか持たない「名前のない男」(柄本明)に自分を取り込めば人間になれると誘われますが、ベムたちは断って男を倒し、陰ながら人間を守ることを選択、最大の理解者で協力者の夏目刑事(北村一輝)たちの前から姿を消します。時は流れ、久しぶりに住み慣れた街に舞い戻ってきたベムたちを待ち受けていたのは、大手製薬会社「MPL」の社員ばかりが立て続けに殺害され、現場には巨大な爪跡が残されているという怪事件でした。
妖怪人間ベムのネタバレあらすじ:承
独自に事件を調べるベムの前に、かつて倒したはずの名前のない男の幻影が現れます。一方、ベロはみちる(畠山彩香)という足の不自由な少女と出会い、やがて恋愛感情を持つようになります。みちるの父・上野達彦(筒井道隆)はかつてはMPL製薬の新薬開発を担当する研究者でしたが、数年前に上野とその家族が乗る車が交通事故を起こし、みちるは足に怪我を負い、母の小百合(観月ありさ)は行方不明になっていたのです。
妖怪人間ベムのネタバレあらすじ:転
達彦は少年時代(須田瑛斗)に、名前のない男に洗脳された誘拐犯にさらわれ殺害されようとしたその時に、妖怪に変身したベムたちに助けられた過去を持っていました。誘拐犯が逮捕される際に流した緑色の涙が周辺の枯れた植物にポトリと落ちると、植物は息を吹き返したかのように蘇ったのを目の当たりにし、以来その植物を研究していたのです。数年前の事故の時、達彦は絶命した小百合にその植物の汁を飲ませると彼女は息を吹き返すも、代償として半分人間・半分妖怪と化してしまっていたのです。そしてこの事故は、MPL製薬の新薬の副作用を見抜いた達彦の口封じのため、社長の加賀美(中村橋之助)が仕組んだものでした。事実を知った小百合は会社への復讐のため、次々と会社役員を殺していたのです。
妖怪人間ベムの結末
ベムたちは小百合を静止しようとしますが、妖怪の力に意識を乗っ取られた小百合は暴走し、腕から植物のような触手を伸ばしてベムたちに襲いかかります。何とか小百合を鎮めたベムたちは、この植物さえ使えば自分たちは人間になれると確信しますが、それは妖怪の力を失うことをも意味していました。そんな時、みちるが加賀美に拉致されて工場に幽閉され、助けに行った達彦も捕まりました。小百合は遂に怒りを爆発させて暴走、加賀美を殺そうとします。そこにベムたちが駆け付けて変身、全身から根のような触手を出して大木のようになった小百合に苦戦しますが、捨て身の作戦で小百合の体内の緑色のドロドロとしたものを摘出し、加賀美は一命を取り留めますが、既に全ての力を使い果たした小百合は工場の爆発に巻き込まれ、本当の死を迎えます。現場に駆け付けた警官隊を前に、ベムたちは自ら小百合の罪をかぶり、いずこへと姿を消していきました。全ての真相を知るのは夏目刑事だけでした。その後、加賀美は副作用隠蔽の罪で逮捕されました。助けを必要とする人間がいる限りは妖怪の力が欠かせないと悟ったベムたちは達彦から教えてもらった不思議な植物が生息する場所へ生き、人間になれる可能性を捨て、植物に火を放ち燃やすと、満月の夜の中へ消えて行きました。
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