暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャーの紹介:2023年日本映画。2022年~2023年にかけて放映された、スーパー戦隊シリーズ第46作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と第45作『機界戦隊ゼンカイジャー』のコラボ作品です。数ある戦隊作品のなかでもカオスな作風でファンに衝撃を与え続けてきた両戦隊が縁を結んだ時、まさかの奇跡が起こる・・・?! 本作の時間軸はドンブラザーズのテレビ本編最終回の1年後および『機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』(2022年)の後となり、「ゼンカイジャー編」「ドンブラザーズ編」「VS編」の三部構成となっています。
監督:渡辺勝也 脚本:井上敏樹、香村純子 原作:八手三郎(スペシャルサンクス:石ノ森章太郎) 出演:樋口幸平(桃井タロウ/ドンモモタロウ)、駒木根葵汰(五色田介人(ゼンカイジャー)/五色田介人(マスター)/ゼンカイザー)、別府由来(猿原真一/サルブラザー)、志田こはく(鬼頭はるか/オニシスター)、柊太朗(犬塚翼/イヌブラザー)、鈴木浩文(雉野つよし/キジブラザー)、石川雷蔵(桃谷ジロウ/ドンドラゴクウ)、富永勇也(ソノイ)、宮崎あみさ(ソノニ)、タカハシシンノスケ(ソノザ)、浅沼晋太郎(ジュラン/ゼンカイジュラン)、梶裕貴(ガオーン/ゼンカイガオーン)、宮本侑芽(マジーヌ/ゼンカイマジーヌ)、佐藤拓也(ブルーン/ゼンカイブルーン)、増子敦貴(ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー)、森日菜美(フリント・ゴールドツイカー)、世古口凌(ステイシー/ステイシーザー)、村瀬歩(ドンムラサメ)、福圓美里(セッちゃん)、榊原郁恵(五色田ヤツデ)、川岡大次郎(五色田功/ハカイザー)、甲斐まり恵(五色田美都子)、鈴木崚汰(カッタナー・ゴールドツイカー)、松田颯水(リッキー・ゴールドツイカー)、新田桃子(倉持夏美)、滝晃太朗(山田部長)、喜多川2tom(スーさん)、高田将司(朝田刑輔)、朝乃あかり(朝田ひかり)、水野千春(大野稔の母)、能登麻美子(マザー)、榊原卓士(大野稔/王様鬼/機界鬼)、阿部敦(カシワモチワルド)ほか
映画「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」解説
この解説記事には映画「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャーのネタバレあらすじ:起
「ゼンカイジャー編」
並行世界を巡る旅を終え、元の世界(ゼンカイトピア)に舞い戻ってきた五色田介人(ゼンカイザー)、ジュラン(ゼンカイジュラン)、ガオーン(ゼンカイガオーン)、マジーヌ(ゼンカイマジーヌ)、ブルーン(ゼンカイブルーン)、鳥形ロボット・セッちゃんの「機界戦隊ゼンカイジャー」の面々。
ところが、介人たちが実家の「駄菓子カフェ カラフル」に戻ると、介人の祖母・ヤツデ、父・功、母・美都子がせっせせっせと柏餅作りに精を出していました。街の人たちも“柏餅中毒”に陥っていました。(ゼンカイジャー第9カイと全く同じ状況)
今やゼンカイトピアを支配しているのは「柏餅の王」となった「世界海賊(界賊)」の長男ゾックス・ゴールドツイカー(ツーカイザー)とその妹フリント、双子の弟であるカッタナーとリッキーのゴールドツイカー一家でした。黒幕は人々を柏餅中毒にする能力を持つ怪人カシワモチワルドです。本作のカシワモチワルドは第9カイでゼンカイジャーが倒した者と同じ能力を持つ別個体で、かつてゼンカイジャーが(『機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』で)倒した悪の科学者Dr.イオカルが生み出した者でした。
ゾックスは介人たちに牙を向き、柏餅中毒に陥っていた功もハカイザーに変身して介人たちに襲い掛かりました。介人たちは幸いにも柏餅中毒になっていなかったステイシー(ステイシーザー)の元に逃れ、状況を打破するためにゼンカイトピアの人々に別の並行世界から調達した“闇柏餅”を配り、住民のゾックスへの忠誠心を揺るがす作戦に出ました。
闇柏餅配布作戦は見事成功し、介人たちは作戦の第2段階に移りました。ジュラン・ガオーン・マジーヌ・ブルーンがツーカイザーと交戦している間に介人はまんまとゴールドツイカー一家の旗艦クロコダイオーに潜入しました。ハカイザーの足止めはステイシーザーが引き受け、介人はゼンカイザーに変身すると、ゾックスに下剋上を起こされて軟禁状態にあったカシワモチワルドと戦い始めました・・・。
暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャーのネタバレあらすじ:承
「ドンブラザーズ編」
「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のリーダーだった桃井タロウ(ドンモモタロウ)が全ての記憶を失い、お供たちの前から姿を消してから1年後。ドンブラザーズは桃谷ジロウ(ドンドラゴクウ)が新リーダーとなって“ヒトツ鬼(人の欲望から生まれた鬼)”と戦い続けていました。この日もドンブラザーズはかつてタロウを勝手に敵対視していた男・大野稔が変貌したヒトツ鬼・王様鬼と戦い、撃破していました。
新生ドンブラザーズにはかつて電磁鬼となった過去を持つ大富豪・豪田健太郎がスポンサーに付き、ジロウは豪田から豪邸を譲り受けてそこで暮らしていました。ドンブラザーズの面々もジロウの全面サポートを受けて新たな生活を送っていました。
鬼頭はるか(オニシスター)は編集者役のソノザと共に漫画家として多忙な日々を送っていました。定職に就いていなかった猿原真一(サルブラザー)は私塾の塾長となり、いつの間にか逃亡生活を終えていた犬塚翼(イヌブラザー)は新たなパートナーとなったソノニと共に洋菓子店を営んでいました。雉野つよし(キジブラザー)は勤めている会社をジロウが買収したことで社長に出世し、かつての上司だった山田部長をいびり倒し、犬塚の元恋人である倉持夏美との交際も順調でした。
かつてドンブラザーズと敵対し、後に仲間となったドンムラサメはドンブラザーズの司令官である「喫茶どんぶら」のマスター・五色田介人(以下「マスター」、ゼンカイジャーの介人とは同姓同名の別人。正体については後述)のもとでウェイターとして働いていました。しかし、ソノイだけはジロウの強引な統率方針に反発、対立するも敗れ去ってドンブラザーズを追放され、今ではおでん屋の屋台のオーナーとして働いていました。
シロウサギ宅配便の配達員として働くタロウはマスターによってとある場所に呼び出され、マスターからの伝言を受け取りました。その瞬間、タロウは全ての記憶を取り戻しました。
タロウはお供たちのもとを訪れましたが、お供たちはどうやらジロウのやり方についていけなくなっていたようでした。タロウは犬塚とソノニに「これがお前たちのやりたいことだったのか?」と問いかけました。ジロウはタロウを「もうあんたとの縁は切れたんですよ」と冷たく突き放しました。
お供たちはドンブラザーズからの脱退を申し入れてきました。ソノザは引き留めようとしましたが、ジロウは新たなお供を探すと意に介しませんでした。
一方の大野は入院中の母にドンブラザーズへの復讐を誓い、最狂のヒトツ鬼・機界鬼に変貌しました。駆け付けたお供たちでしたが、マスターに装備を返納しているため変身できず絶体絶命のピンチに陥りました。タロウはドンモモタロウに変身してお供たちを助けましたが、機界鬼の圧倒的な強さの前に敗れ去り、命を落としてしまいました。
タロウの葬式に参列したお供たちは敵討ちを誓い、マスターから改めて装備を受け取りました。その後、ソノイは葬儀場を訪れ、「かつてお前にもらった命を返す時が来た」と口から“タロウ汁”を吐き出し、タロウの棺に流し込みました。
ドンブラザーズが機界鬼に大苦戦を強いられ、追い詰められたその時、そこに天女たちと棺を担いだ男衆が現れました。棺の中からは復活を果たしたドンモモタロウが現れ、機界鬼と戦い始めました・・・。
暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャーのネタバレあらすじ:転
「VS編」
ドンブラザーズは機界鬼と交戦しているうちに、いつの間にかゼンカイトピアに迷い込んでいました。そこではカシワモチワルドがゼンカイジャーと戦っており、意気投合した機界鬼とカシワモチワルドは手を組むことにしました。
ドンブラザーズは歴代戦隊の力が使える能力で「科学戦隊ダイナマン」に“アバターチェンジ”、カシワモチワルドの力の源である“トジルギア”を破壊することに成功しました。これにより、ゾックスやフリントらゴールドツイカー一家や功たちは柏餅中毒から開放されました。
追い詰められた機界鬼とカシワモチワルドは互いの両腕を交換してパワーアップし、両戦隊を変身解除に追い込みました。両戦隊の危機を救ったのは駆け付けてきたマスターでした。ふたりの介人が顔を合わせ、両戦隊が混乱するなか、マスターは自らの正体は「永遠のヒーロー」であると明かしました。
ドンブラザーズ(タロウ・猿原・はるか・犬塚・雉野・ジロウ)とゼンカイジャー(介人・ジュラン・ガオーン・マジーヌ・ブルーン・ゾックス・ステイシー・功)は同時変身・同時名乗りを決め、機界鬼とカシワモチワルドが召喚した戦闘員たちと戦い始めました。ドンモモタロウに主導権を奪われたドンドラゴクウは逆上し、どさくさに紛れてドンモモタロウを襲撃しようとしましたが現れたソノイに阻止されました。
フリントと共に戦況を見守っていたマスターは本作タイトルの“VS”は(俗に言う「ブイエス」「バーサス」ではなく)“ビクトリースーパー”の略であることを明かし、ドンモモタロウとゼンカイザーに新たなるアイテム・ビクトリースーパーギアと新兵器ドンゼンカイブレードを授けました。ドンモモタロウはドンゼンカイモモタロウに、ゼンカイザーはゴールドンゼンカイザーにパワーアップし、合同必殺技を繰り出して機界鬼とカシワモチワルドを倒しました。
暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャーの結末
元に戻った大野は入院中の母に今度こそ改心してやり直すと伝えました。負傷したジロウは大野の母と同じ病院に入院し、かつて(自らの想像の産物だった女性)ルミにそっくりの看護師・朝田ひかりと出会いました。
介人らゼンカイジャーはゴールドツイカー一家やステイシーを交えて祝勝パーティーを開きました。ゾックスは自らの不手際で今回の事態を招いたことを謝罪し、介人は全国を謝罪して回るツアーを提案しました。
改めてタロウの元で縁を結び直したドンブラザーズはジロウの力に頼らず、地に足つけた人生を送る決意をしました。どうしても逃亡者としての生き方が性に合っているのか、犬塚とソノニは手作りの手配書を街中に貼り巡らし、またしても警察に追われる身となりました。一方、ソノザはソノイのおでん屋台を訪れましたが、タロウ汁を放出し尽くしたソノイは力尽きて倒れていました。タロウはお供たちに戦闘訓練を科すことにしました。
以上、映画「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」のあらすじと結末でした。
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