ドラえもん のび太の宇宙開拓史の紹介:1981年日本映画。2020年に連載50周年・映画化40周年を迎える国民的マンガ『ドラえもん』の劇場版第2作です。原作者の藤子・F・不二雄自ら脚本を手掛けた本作は、ドラえもんと仲間たちが時空の歪みで行き来できるようになった銀河の彼方の開拓星の住民らと交流する様子や悪党との対決が描かれます。キャスト一新後の2009年には本作のリメイク版『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』が公開されています。
監督:西牧秀夫 声の出演者:大山のぶ代(ドラえもん)、小原乃梨子(のび太)、野村道子(しずか)、たてかべ和也(ジャイアン)、肝付兼太(スネ夫)、加藤正之(のび太の父)、千々松幸子(のび太の母)、菅谷政子(ロップル)、杉山佳寿子(チャミー)、小山茉美(クレム)、内海賢二(ボーガント)、柴田秀勝(ギラーミン)ほか
映画「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」解説
この解説記事には映画「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラえもん のび太の宇宙開拓史のネタバレあらすじ:起
自宅で昼寝をしていたのび太(小原乃梨子)は、謎の少年とウサギみたいな生命体が宇宙船に追われている夢を見ていました。そんな時、ドラえもん(大山のぶ代)に起こされたのび太はジャイアン(たてかべ和也)とスネ夫(肝付兼太)にいつもの空き地へ呼び出され、空き地を占領している中学生たち(桜本昌弘、龍田直樹、二又一成)から空き地を取り戻してこいと強要されてしまいます。
案の定、中学生たちにやり込められたのび太は工事中の穴に落ちて気絶、先程の少年の夢の続きを見ました。少年たちの宇宙船は故障してしまったのですが、倉庫の扉の向こうにはなぜか地球・日本の部屋の景色が広がっていました。
気を取り戻したのび太は、ジャイアンとスネ夫から代わりの空き地を探してこいと命じられ、ドラえもんに助けを求めますが、ドラえもんは「もうこの街で代わりの土地を探すのは難しい」と難色を示しました。
その夜、のび太はまたしても宇宙船の少年たちの夢を見ました。食料の尽きた少年とウサギのような生命体は、倉庫の扉の向こうの世界を探索しようとしたのですが、扉の向こうは何とのび太の部屋と繋がってしまっていたのです。のび太の部屋の畳を突き破って入り込んだ生命体・チャミー(杉山佳寿子)は、勝手にのび太の家の冷蔵庫をあさり始め、チャミーを捕らえたドラえもんとのび太はチャミーの飼い主である少年・ロップル(菅谷政子)の宇宙船へと乗り込んでいきました。
ドラえもん のび太の宇宙開拓史のネタバレあらすじ:承
ドラえもんは故障した宇宙船を“タイムふろしき”で元通りに直すと、ロップルたちは故郷のコーヤコーヤ星へと戻っていきました。一安心したドラえもんとのび太はロップルとチャミーに別れを告げ、倉庫の扉をくぐってのび太の部屋へ戻りました。
しかしその翌日、ロップルたちの様子が気になったドラえもんとのび太は、再び畳の空間からコーヤコーヤ星に向かい、宇宙船の外へ出てみると、そこには見渡す限りの荒野が広がっていました。その時、突如荒野を大津波が襲い、ドラえもんとのび太は命からがら“救命イカダ”に乗って逃げ延びました。
翌日、ドラえもんとのび太はロップルとチャミーに再会、ロップルの母(塚田恵美子)や妹クレム(小山茉美)を紹介されました。ドラえもんとのび太はロップルたちと共に津波に流された宇宙船を探しに行き、無事に無傷な状態の宇宙船を発見することができました。
一旦地球へ戻ったドラえもんとのび太は、ジャイアン・スネ夫・しずか(野村道子)をコーヤコーヤ星に連れて行きました。実は地球とコーヤコーヤ星では時間の流れが異なっており、地球での1時間はコーヤコーヤ星では1日でした。ドラえもんたちはこれで思う存分遊べるとばかりに野球を始めましたが、実はコーヤコーヤ星は地球よりも重力が小さい惑星であり、野球をするには不向きな環境でした。
ジャイアンたちがドラえもんとのび太に文句を言っていたところに、この星の資源の独占を目論む大企業「ガルタイト鉱業」の宇宙船が現れました。
ドラえもん のび太の宇宙開拓史のネタバレあらすじ:転
ガルタイト鉱業はロップルの生まれ故郷トカイトカイ星に本社を置いており、会社の事業拡大のためにロップルらコーヤコーヤ星の開拓者たちの存在が邪魔になっていました。ガルタイト鉱業の連中はドラえもんたちに威嚇発砲し、恐れをなしたジャイアンたちはドラえもんとのび太を残して地球へ帰ってしまいました。
一旦地球に戻ったドラえもんとのび太でしたが、どうしてもロップルたちを見捨てることはできませんでした。ドラえもんたちはトカイトカイ星に用事に来ていたロップルたちと合流しましたが、ガルタイト鉱業の宇宙船はロップルの宇宙船に執拗に嫌がらせを仕掛けてきました。
近くの星へ不時着したドラえもんとのび太は、この星の重力が地球よりも小さいことを利用してガルタイト鉱業の者たちを成敗しました。これを機に、地球では全くダメなのび太でもコーヤコーヤ星ならばスーパーヒーローになれることがわかり、のび太はドラえもんと共にガルタイト鉱業の魔の手から開拓者たちを守るために戦い続けました。
ガルタイト鉱業主任ボーガント(内海賢二)は、ドラえもんとのび太の正体を探るべく開拓者を脅して情報を聞きつけ、ロップルの宇宙船の扉に卑劣にも爆弾を仕掛けました。
その頃、のび太は外出が多いことを母(千々松幸子)からなじられ、しずかがのび太の監視をすることになりました。
ドラえもん のび太の宇宙開拓史の結末
コーヤコーヤ星の火山が噴火を起こしました。ガルタイト鉱業が火山の地下に仕掛けたコア装置の仕業でした。ロップルはガルタイト鉱業に殺された父の夢であるコーヤコーヤ星の開拓の夢を守るため、単身でコア装置を止めに向かいました。
チャミーから助けを求められたドラえもんとのび太は、ロップルを助けにコーヤコーヤ星へ向かうことにしましたが、扉に仕掛けられた爆弾が爆発して宇宙船は粉々に破壊されてしまいました。しかし、辛うじて扉とのび太の部屋は繋がっており、ドラえもんとのび太はロップルたちを助けるため、しずか・ジャイアン・スネ夫を連れてコーヤコーヤ星に乗り込みました。
開拓者たちの協力を得たドラえもんたちは、ひみつ道具や重力の差を活かしてガルタイト鉱業の宇宙船を破壊していき、のび太はガルタイト鉱業が差し向けた暗殺者ギラーミン(柴田秀勝)との死闘を制しました。
ガルタイト鉱業はなおもコーヤコーヤ星を破壊しようとコア装置を起動させようとしましたが、ロップルやドラえもんたちの活躍によって間一髪で阻止され、ガルタイト鉱業の者たちは駆け付けた警備隊に一人残らず逮捕されました。
扉とのび太の家を繋ぐ異次元空間は消滅しそうになり、ドラえもんたちはロップルらコーヤコーヤ星の人たちに別れを告げて地球へ戻りました。そしてとうとう畳の下の空間は完全に消滅していき、ドラえもんたちは二度とコーヤコーヤ星に行くことができなくなりました。
のび太はロップルたちから友情の証にもらった“雪の花”を部屋に飾りました。
以上、映画「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」のあらすじと結末でした。
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