ドラえもん のび太と夢幻三剣士の紹介:1994年日本映画。2020年に連載開始50周年・映画化40周年を迎える『ドラえもん』映画シリーズの第14作にして映画化15周年記念作です。アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『三銃士』をモチーフに、のび太の夢の中の世界で繰り広げられるドラえもんと仲間たちの冒険と戦いが描かれます。
監督:芝山努 声の出演:大山のぶ代(ドラえもん/ドラモン)、小原乃梨子(のび太/ノビタニヤン)、野村道子(しずか/シズカリア王女/シズカール/シルク)、たてかべ和也(ジャイアン/ジャイトス)、肝付兼太(スネ夫/スネミス)、千々松幸子(のび太の母)、松原雅子(しずかの母)、田中亮一(先生/国王)、家弓家正(妖霊大帝オドローム)、田村錦人(トリホー)、屋良有作(スパイドル将軍)、郷里大輔(ジャンボス将軍)、石丸博也(竜)、神山卓三(熊)ほか
映画「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドラえもん のび太と夢幻三剣士の予告編 動画
映画「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」解説
この解説記事には映画「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラえもん のび太と夢幻三剣士のネタバレあらすじ:起
現実世界では相変わらず全く冴えないのび太(小原乃梨子)は、せめて夢の中だけでもヒーローとして活躍したいとドラえもん(大山のぶ代)に泣きつきますが、ドラえもんは呆れて部屋を出てしまいます。その後、部屋に戻ったドラえもんはのび太の姿がないことに気付き、夜の裏山にいたのび太を見つけて連れ帰りました。
ドラえもんはのび太の願いを聞き入れ、専用カセットをセットするだけで見たい夢が見られるひみつ道具“気ままに夢見る機”を出してあげました。カセットの夢世界に入ったのび太はヒロインをしずか(野村道子)に設定、夢の中で大活躍しましたが中々のび太の希望に合うカセットは見つかりませんでした。
そんなある日、登校途中に宿題をしていなかったことに気付いたのび太は、学校が始まる前に裏山で片付けようとしていたところ、謎の老人が現れてのび太に“知恵の木の実”を授けました。この木の実のおかげで難なく宿題をクリアしたのび太は、学校帰りに偶然にもその老人と再会、「夢幻三剣士」の世界ならもっと素晴らしい力を発揮できると聞かされました。
「夢幻三剣士」とは、気ままに夢見る機の新作カセットのことでした。ドラえもんにせがんでカセットを買ってもらったのび太はしずかによく似た案内役の妖精シルク(野村道子)に案内されて「夢幻三剣士」の舞台である“ユミルメ国”に入りますが、国の半分は邪悪な妖霊軍団に侵略されていました。
のび太は妖霊軍団の襲撃をかわしながら入った森の中でスネ夫(肝付兼太)に瓜二つの剣士スネミス(肝付兼太)に会い、彼の召使いにされてしまいます。
ドラえもん のび太と夢幻三剣士のネタバレあらすじ:承
翌朝、のび太はスネミスから、ユミルメ国の王(田中亮一)が妖霊軍団の首領である妖霊大帝オドローム(家弓家正)を倒した暁には、しずかそっくりのシズカリア王女(野村道子)と結婚させる約束をしていることを聞かされます。
その後、のび太は罠にかかっていた子熊を助けたところにジャイアン(たてかべ和也)そっくりな剣士ジャイトス(たてかべ和也)が現れ、スネミスを打ち負かして子分にしてしまいます。
のび太・ジャイトス・スネミスは、オドロームを倒すことができる伝説の“白金の剣”があるノラバタイジュという大木に辿り着きました。木登りが苦手なのび太は苦戦しますが、昨晩妖霊軍団に追われた際に使った“月”の存在を思い出したのび太はそれに空気を入れて昇り上がり、見事に頂上にあった白金の剣と兜を手に入れて、白金の剣士ノビタニヤンに変身しました。ノビタニヤンは剣を奪おうとしたジャイトスとスネミスを打ち負かし、改めて仲間として迎え入れました。
翌日、現実世界に戻ったのび太はしずか・スネ夫・ジャイアンも夢の世界に引き込もうと考え、三人が眠っている間に“夢アンテナ”をセットしておきました。「夢幻三剣士」の世界に入ったノビタニヤン・ジャイトス・スネミスは魔法使いドラモンに扮したドラえもんも加え、その血を浴びると不死身になれるという竜(石丸博也)のいる谷に向かいました。
旅の途中、一行に熊(神山卓三)が襲い掛かってきましたが、先日のび太が助けた子熊がこの熊の子であることがわかり、誤解を解いた熊は竜の谷へ案内してくれました。
ドラえもん のび太と夢幻三剣士のネタバレあらすじ:転
シズカリア王女は勝手に結婚相手を決める王のやり方に反発して城を抜け出し、男装して剣士シズカールと名乗ってオドローム退治に向かいました。
遂に竜の谷へとやってきたノビタニヤン一行でしたが、周囲には竜の血を狙って石にされた剣士たちが沢山いました。ジャイトスとスネミスも竜に戦いを挑みましたが二人とも炎を浴びて石にされてしまいました。
苦戦を強いられるノビタニヤンとドラモンのところにシズカールが現れ、三人は激闘の末に竜の弱点である髭を切り落として退治することに成功しました。しかし、竜はとどめを刺さなかったノビタニヤンの優しさを認め、谷の温泉に浴びれば死んでも一度だけ蘇ることのできる自らの汗を流し込みました。ノビタニヤンたちは竜の汗に浸かり、ジャイトスやスネミスも竜の汗の力で元に戻りました。
ノビタニヤン一行は旅の先々でスパイドル将軍(屋良有作)やジャンボス将軍(郷里大輔)といったオドロームの重臣たちと渡り合い、次々と倒して妖霊軍団に襲われた町を開放していきました。しかし、ノビタニヤンたちが宴を開いていたところ、遂に部下たちの失態に業を煮やしたオドローム自ら姿を現しました。
ノビタニヤンは決死の戦いを挑みますがオドロームの強大な力の前に圧倒され、敗れて殺されてしまいます。竜の汗の力で復活したノビタニヤンでしたが、オドロームが他の仲間たちを始末しようとしたその時、現実世界でのび太の母(千々松幸子)が気ままに夢見る機のスイッチを切ったことにによりノビタニヤンたちは現実世界に強制的に引き戻されました。
ドラえもん のび太と夢幻三剣士の結末
ドラえもんとのび太は気ままに夢見る機を未来デパートに返品することにし、のび太はジャイアンとスネ夫に事情を説明して夢アンテナを回収しました。しかし、しずかからは夢アンテナを回収することはできませんでした。
その夜、眠りにつこうとしたのび太は気ままに夢見る機の異変に気がつきました。そこにシルクが現れ、「夢幻三剣士」の世界がオドロームに支配されてしまったことを知らせました。ドラえもんとのび太はすぐさま夢アンテナをつけて「夢幻三剣士」の世界に飛び込み、夢アンテナがついたままのしずかも「夢幻三剣士」の世界へ誘われていきました。
シズカールはオドロームを見つけ、戦いを挑みますが敗れて殺されてしまいます。一方、ノビタニヤンとドラモンは妖霊軍団と戦いながら再びオドロームと対決しますが、やはり苦戦を強いられてしまいます。そこに竜の汗の力で蘇ったシズカールが現れ、四次元ポケットから“ビッグライト”を取り出して白金の剣を巨大化させ、オドロームに突き刺して倒すことに成功しました。
ユミルメ国にようやく平和が訪れ、王に認められたノビタニヤンはシズカリア王女と結婚することになりましたが、いよいよ結婚式というところで気ままに夢見る機が未来デパートに回収され、のび太たちは現実世界へと引き戻されました。翌日、学校へ向かうのび太はしずかと合流しました。二人とも夢の余韻を引きずっているのか、しずかはのび太のことを少し見直したと言ってきました。
以上、映画「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」のあらすじと結末でした。
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