ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史の紹介:2009年日本映画。2020年に連載開始50周年・映画シリーズ開始40周年を迎える『ドラえもん』シリーズの第29作、第2期としては第4作となる本作は1981年に公開された第2作『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』のリメイクとなり、旧作にはなかった新たなオリジナルキャラクターや追加エピソードなどが織り込まれています。主題歌は柴咲コウが担当しています。
監督:腰繁男 声の出演:水田わさび(ドラえもん)、大原めぐみ(のび太)、かかずゆみ(しずか)、木村昴(ジャイアン)、関智一(スネ夫)、千秋(ドラミ)、松本保典(のび太の父)、三石琴乃(のび太の母)、萩野志保子(出木杉)、竹内都子(ジャイアンの母)、櫻井智(ロップル)、佐久間レイ(チャミー)、アヤカ・ウィルソン(クレム)、渡辺菜生子(ライザ)、香里奈(モリーナ)、堀江由衣(モリーナ(幼少期))、堀内賢雄(バーンズ博士)、徳井義実(ダウト)、福田充徳(ウーノ)、大川透(バカラ)、大塚明夫(ギラーミン)、若田光一(宇宙船操舵員)ほか
映画「ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史の予告編 動画
映画「ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」解説
この解説記事には映画「ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史のネタバレあらすじ:起
のび太(大原めぐみ)はいつものように自宅で昼寝をしていると、謎の少年とウサギみたいな生き物が何者かに追われて宇宙船で逃げている夢を見ていました。妙にリアルな夢に違和感を感じながらも目覚めたのび太はジャイアン(木村昴)に呼び出され、空き地を占領して野球をしている中学生たちを追い出してこいと命じられてしまいます。案の定中学生たちを怒らせてしまったのび太は頭にボールをぶつけられて気絶、先程の夢の続きを見ました。少年たちの乗った宇宙船は無理なワープによって故障してしまい、修理のため倉庫の扉を開けてみたところなぜか地球らしき場所へと繋がってしまったのです。気を取り戻したのび太はジャイアンから代わりの空き地を探してこいと命じられ、ドラえもん(水田わさび)に助けを求めるもあっさり断られてしまいます。
その夜、のび太が就寝していると突然畳が持ち上がり、中に開いた異次元空間からウサギみたいな生き物・チャミー(佐久間レイ)が飛び出してきました。ドラえもんとのび太はチャミーを捕らえて事情を聞くと、チャミーの飼い主である少年・ロップル(櫻井智)の宇宙船はどうやらワープに失敗した際に異次元の歪みが生じ、のび太の部屋の畳の下に繋がってしまったようです。ドラえもんは故障した宇宙船を“タイムふろしき”で元通りに直し、ロップルたちはドラえもんたちに別れを告げて故郷のコーヤコーヤ星へと戻っていきました。しかし、宇宙船とのび太の部屋は依然として繋がったままでした。
ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史のネタバレあらすじ:承
翌日、ドラえもんとのび太は再び畳の空間からコーヤコーヤ星に向かい、ロップルと再会すると母ライザ(渡辺菜生子)や妹クレム(アヤカ・ウィルソン)を紹介されました。荒野が果てしなく広がるこのコーヤコーヤ星は、ロップルの亡き父が発見して開拓が始まった惑星なのですが、この星に眠る鉱石「ガルタイト」を独占しようと目論む大企業「ガルタイト鉱業」が暗躍する星でもありました。
ドラえもんとのび太は、ジャイアン・スネ夫(関智一)・しずか(かかずゆみ)をコーヤコーヤ星に連れて行きました。ジャイアンたちはこれで気兼ねなく野球ができると大喜びでしたが、実は地球とコーヤコーヤ星の重力は地球よりも小さく、ジャイアンが軽く打ったボールは勢いづいて遠くまで飛んでいき、ガルタイト鉱業の宇宙船に衝突してしまいます。宇宙船はジャイアンたちに威嚇発砲を加え、恐れをなしたジャイアンたちはドラえもんとのび太に怒りをぶつけながら地球へ引き上げてしまいます。しかし、ドラえもんとのび太は二人だけで頻繁にコーヤコーヤ星に足を運ぶようになりました。そんなある日、コーヤコーヤ星の開拓者たちがガルタイト鉱業の者たちに虐げられている場に遭遇したのび太は、たまたま持っていたおもちゃの銃で鉱業の者たちを成敗して追い返しました。元々持ち合わせていた射撃のセンスに加えて、この星では重力の小ささを活かせば非力なのび太でもスーパーヒーローになれることがわかり、この日からドラえもんとのび太はガルタイト鉱業から開拓者たちを守るヒーロー活動に精を出すようになっていきました。
ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史のネタバレあらすじ:転
ドラえもんとのび太はコーヤコーヤ星の開拓者たちと交流していきましたが、ただ一人モリーナ(香里奈)だけはドラえもんとのび太のことを快く思っていませんでした。モリーナは幼い頃、父のバーンズ博士(堀内賢雄)が磁気嵐に遭遇して遭難しそうになりましたがコーヤコーヤ星の者たちは誰も博士を助けようとせず、博士はそのまま行方不明になってしまったことから今でも開拓者たちと距離を置いており、開拓者たちと友好的なドラえもんたちをも逆恨みしているのです。
一方、ドラえもんとのび太が目障りなガルタイト鉱業は銀河の殺し屋ギラーミン(大塚明夫)を用心棒として雇いました。そしてガルタイト鉱業はドラえもんとのび太を倒したうえで開拓者たちを一人残らずコーヤコーヤ星から追い出し、「コア破壊装置」で星を内部から粉々に破壊して一気にガルタイトを採取する計画を打ち立てました。ギラーミンはモリーナからドラえもんとのび太の情報を聞き出し、宇宙船の扉付近に爆弾を仕掛けました。地球にいたのび太は扉を開けようとしたところ母(三石琴乃)に呼び止められ、一旦手を離したところで爆弾は大爆発を起こしてしまいました。ドラえもんとのび太は無事でしたが、宇宙船は粉々に破壊されてしまい、扉とのび太の部屋との空間に距離が生じてしまいました。
ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史の結末
ロップルたちはコア破壊装置を止めようと奮闘、チャミーはドラえもんたちに助けを求めるべく意を決して空間に飛び込みました。チャミーの訴えを聞き入れたドラえもんとのび太は、のび太の監視を依頼されていたしずかを振り切って空間に飛び込みました。
ドラえもん・のび太・チャミーは一人奮闘していたロップルと合流、ガルタイト鉱業の妨害をひみつ道具でかわしながらコア破壊装置を目指しました。しかし、一行の前にはギラーミンが立ちふさがり、攻撃をよけようとしたドラえもんは“ひらりマント”を出そうとしたところ誤って“タイムふろしき”を出してしまいます。ドラえもんたちが危うく殺されそうになったその時、しずかがジャイアンとスネ夫を連れて加勢に駆け付けました。これにより形勢は一気に逆転、のび太はギラーミンに一騎打ちを挑んで見事に倒しました。そしてドラえもんが放り投げた“タイムふろしき”によりコア破壊装置は間一髪で食い止められ、ガルタイト鉱業の者たちは駆け付けた宇宙警察により一人残らず逮捕されました。
やがて密かに生き延びており、自力で宇宙船を作っていたバーンズ博士がコーヤコーヤ星に舞い戻り、モリーナと再会を果たしました。いよいよ扉とのび太の部屋との空間は消滅しそうになり、ドラえもんたちはロップルに決して忘れないと別れを告げました。ドラえもんたち5人がのび太の部屋に戻った直後、畳の下は元の普通の床に戻っていました。
以上、映画「ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」のあらすじと結末でした。
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