ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐの紹介:2015年イギリス映画。米文学史に残るベストセラー小説誕生の裏に隠された実話に基づく作品です。有能な編集者パーキンズの元に、持ち込まれた原稿、作家トマス・ウルフ
2人はマックスとトムと呼び合い、公私共に良い付き合いをします。いつも長編を持ち込むトムの原稿をマックスが編集をして、いくつものベストセラーを生み出し、マックスはトムを父親のように支える様子を、トムが病魔に侵され亡くなるまでを描いた物語です。
監督:マイケル・グランデー ジ 出演:コリン・ファース(マックス・パーキンズ)、ジュード・ロウ(トマス・ウルフ)、ニコール・キッドマン(アリーン・バーンスタイン)、ローラ・リニー(ルイーズ・パーキンズ)、ガイ・ピアース(F・スコット・フィッツジェラルド)、ドミニク・ウェスト(アーネスト・ヘミングウェイ)、ヴァネッサ・カービー(ゼルダ・フィッツジェラルド)、ほか
映画「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐの予告編 動画
映画「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」解説
この解説記事には映画「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのネタバレあらすじ:起
1929年ニューヨーク。雨の中、傘もささずにウルフはチャールズ・スクリブナーズ・サンズ社を見上げます。編集者パーキンズは自宅に帰る汽車の中で作家トマス・ウルフの原稿“失われしもの”を読みます。自宅に帰った後もトーマスは帽子もとらず原稿を読み続けます。
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのネタバレあらすじ:承
ウルフはパーキンズの元を訪れます。他社でも断られ続けた原稿を今回も諦めて持ち帰ろうとしたとき、パーキンズが「うちで出します」と言います。ウルフは自分のことをトムと呼んで欲しいとパーキンズに言うとパーキンズは早速提案します。「トム 君の作品だ、私は最良の形で読者に届けたいだけ」。
トムは印税の前渡し金を貰うと「一銭の価値もないと言われ続けた」と言って涙し、さらにエレベーターの前で喜びの雄たけびをあげます。帰宅したトムはアリーンの顔を見ると泣き崩れ「僕の天使よありがとう」「うれしい君のおかげだ」とアリーンを抱き上げます。
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのネタバレあらすじ:転
パーキンズはトムを自宅に招待します。食事中はパーキンズの家族に好かれようと娘達を笑わせます。長編だった原稿もやっと編集が終わり、印刷所に回す前にパーキンズが題名について再確認すると、トムは「嫌がる」と言いながらすらすらと題名を書きます。
“天使よ故郷を見よ”は、ベストセラーになりパーキンズ夫婦とトムはアリーンを連れて会食をしますが、あまりにパーキンズの話ばかりするトムに、パーキンズに嫉妬の様な感情を持っていたアリーンがパーキンズにつっかかり、その場の雰囲気は気まづくなります。
トムが次に出した“ギャツビー”は売れませんでしたが、その後トムは新作“時と川に”の原稿をパーキンズに渡します。その原稿は“失われしもの”の時の4倍ほどの量で編集には9ヶ月を要するとパーキンズは考えました。それからというものの2人はあらゆる場所で編集作業を行います。
編集作業が終わりトムはパーキンズに「本の献辞だよ」と言い、読み上げます。“この本をマックスウエル・エヴァーツ・パーキンズに” “勇気と誠実さに満ちた彼はひどく絶望にくるしむ著者を何度も励ましてくれた、その彼に値する作品である事を著者は願う” 読み上げるとパーキンズは「やめとけ」「編集者は黒子だ」「私が君の作品をゆがめた気もする」「編集者にはいつもその不安が」と言います。
ある朝、新聞に目を通したパーキンズはパリにいるトムに手紙を送ります。高評で重版も3度目だ、早く帰国するように、と。
社にアリーンが訪ねてきます。本の献辞の事もあり、アリーンは追い詰められパーキンズに銃口を向けます。何事もなくアリーンはパーキンズに「彼と楽しい時を過ごせば残るは虚しさだけ」と言い残し去っていきます。
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐの結末
帰国したトムは誰の力も借りず執筆しようとしていたその時、病に侵され動けなくなってしまいます。余命数週間と宣告されたトムはベットにてパーキンズに手紙を残します。
トムの葬儀の後、社に一通の手紙が届きます。 “親愛なるマックス”『死神を間近に見ました。もう一度あなたに会いたい、苦悩と後悔ばかりです。伝えたかった事や遣り残した事への悔い。・・・これだけは言っておきたい、あなたへの思いは11月の日と同じです。』『2人でビルの屋上から人生の異様さと栄光と力を見た日と同じ気持ちなのです。“あなたの友より トム”
親友を失ったパーキンズの頬に涙があふれこぼれ落ちました。
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