ハードロマンチッカーの紹介:2011年日本映画。山口県下関を舞台に、在日韓国人愚連隊と暴走族、ヤクザの抗争と関わりを、一匹狼で在日のグーを中心に描いたバイオレンス不良ドラマです。下関在住の在日韓国人グ・スーヨンの半生を書いた小説を、自ら現代風に映画化した作品です。
監督:グ・スーヨン 出演者:松田翔太(グー)、永山絢斗(辰)、柄本時生(マサル)、遠藤要(パク・ヨンオ)、渡部豪太(安田)、川野直輝(金子)、金子ノブアキ(タカシ)、落合モトキ(パク・ヨンオの弟)、遠藤雄弥(キム・チョンギ)、裴ジョンミョン(カン・テファン)ほか
映画「ハードロマンチッカー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハードロマンチッカー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハードロマンチッカーの予告編 動画
映画「ハードロマンチッカー」解説
この解説記事には映画「ハードロマンチッカー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハードロマンチッカーのネタバレあらすじ:起
辰(永山絢斗)たち二人は電気の消えた一軒家に忍び込みます。そして辰が人の気配を感じて棒で何度も何度も殴ります。電気をつけると女性がが血まみれで死んでいました。怖くなった辰は家に火をつけ逃げます。やがて辰は警察に逮捕され、刑事の藤田(渡部篤郎)の取り調べを受けていました。
下関に住む在日韓国人のグー(松田翔太)は、組織に属さない一匹狼の不良青年です。後輩である辰が人殺しで逮捕されたと聞き「辰に貸した2万を取り返さないといけない」と言って、辰とつるんでいるマサル(柄本時生)を探します。
途中で、辰の連れの男を見つけボコボコにして金を奪うと、グーは「辰に貸した金と利息をもらった。自分で取り戻せ」と言います。男が「お前は誰だ」と言うと、グーは「金子だ」と言い、男は「パク・ヨンオの弟だ」と言います。
その後、合コン中のマサルを見つけます。マサルは「辰はキム・チョンギのグループに金を巻き上げられ、彼女がボコボコにいわされた。その仕返しに、チョンギの家族を狙って祖母を殺したんだ」と話します。話を聞いたグーは合コンにいた中村みえ子(小野ゆり子)を誘い、バイクで家まで送ります。
ハードロマンチッカーのネタバレあらすじ:承
パク・ヨンオ(遠藤要)は在日朝鮮人グループのリーダーで、その弟(落合モトキ)がやられた金子(川野直輝)を探していました。メンバーが暴走族のリーダーの金子を見つけ、暴行を加えて顔を見ると、パク・ヨンオの弟は「こいつじゃない」と言います。
やがてパク・ヨンオの弟に暴行を加えた男がグーだと分かると、金子のグループも「グーを探せ!」と気勢を上げます。一人で歩いていたグーの目の前にパク・ヨンオらのグループがやって来ます。その時、グーの兄貴分で郷野組の庄司(真木蔵人)が舎弟のマサ(渡辺大)と歩いてきました。パク・ヨンオらはヤクザがいたことから、グーを相手にしませんでした。
その後グーは、タカシ(金子ノブアキ)の部屋に行き、タカシの仲間のイー(石垣佑磨)とカン(裴ジョンミョン)が女子高生をレイプしているのを見て、ヘルメットで殴り倒します。これによりイーたちもグーに復讐をするようになり、グーは下関の街では敵ばかりになります。
そんな時、グーは小倉のクラブオーナーの高木(中村獅童)を紹介されます。高木と小倉に行くと、高級クラブのマネージャーを命じられます。パク・ヨンオのグループ、金子の暴走族、イーのグループが下関をくまなく探す中、グーは小倉で快適な暮らしをしていました。
ハードロマンチッカーのネタバレあらすじ:転
庄司が親分らに暴行を受けます。動けなくなるほど痛めつけられた庄司は入院しました。マサが付き添っていると、姐さん(真木よう子)が入って来ます。
タカシがバイクで事故をした現場を偶然グーが通りかかります。後ろに乗っていたレイプされていた彼女は息絶え絶えでした。タカシが運ばれた病院にいると、刑事の藤田がやって来ます。そして「高木は伊藤組の幹部だ。お前が郷野組にヤクを流しているのか、逮捕するぞ」と脅します。グーが「全く知らない」と言うと、藤田は「逮捕されたくなかったら情報をよこせ」と言います。
グーは高木にそのまま打ち明けます。高木は「覚せい剤はやってないよ。流せる情報もない」と優しく話します。小倉でくつろぐグーの元へ、祖母がやって来ます。祖母は「庄司が死んだ。理由は知らん。お前も早死にするなよ」と言って、グーの頭を叩きます。
下関に帰り、マサルの部屋に行くと女とやっていました。マサルが「ちょっと買い物に行ってくるから、やってていいよ」と言います。グーが女とやっているとパク・ヨンオのグループが襲ってきます。マサルがグーを売ったのでした。グーは慌てて逃げます。その時キーホルダーを落としました。キーホルダーを拾ったのはパク・ヨンオでした。
ハードロマンチッカーの結末
グーに警察から中村みえ子の引き取りの電話が入ります。署に行くと逮捕されたマサがいました。マサルは、庄司が姐さんに殺された事を教えます。そして中村みえ子と3発やったとばらします。中村みえ子を連れて公園に行ったグーは、みえ子をレイプします。
鍵を探すグーは、マサルを痛めつけ「鍵はどこだ」と迫ります。マサルは「パク・ヨンオが持っている。全部お前の責任だ」と言います。
鉄パイプをもってグーがパク・ヨンオを探します。飲食店でパク・ヨンオを見つけると「大事な鍵なんだ。返してくれ」と言います。パク・ヨンオがすんなり返すと、グーは子分たちを鉄パイプで殴りはじめます。するとパク・ヨンオが椅子で殴りかかりグーを倒すと、滅多打ちにします。動けなくなったグーを見てパク・ヨンオは去って行きました。
よろけながら道路に出たグーを待っていたのは金子の暴走族と、イーのグループでした。血まみれでフラフラのグーを見て、暴行するのをやめます。
グーはコインロッカーから、庄司が姐さんに渡すはずだった指輪を取り出し、トイレに流します。庄司は姐さんとできていたのでした。警察署で、連行される辰を見かけたグーが話しかけます。その時、キム・チョンギが辰を襲い、刺殺するのでした。
以上、映画「ハードロマンチッカー」のあらすじと結末でした。
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