映画「ヒキタさん！ ご懐妊ですよ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒキタさん！ ご懐妊ですよの紹介：2019年日本映画。子供は作らないと決めていた、49歳の人気作家ヒキタでしたが、ひと回り以上若い妻のサチから「ヒキタさんの子供に会いたい」と言われ、妊活を始めます。しかし健康だけがとりえのヒキタの精子が老化現象で妊娠不可能と言われ、二人は人口受精の方法を選択しますが…という内容のコメディドラマです。自身の体験を元にしたヒキタクニオの『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」男45歳・不妊治療はじめました』の映画化作品です。
監督：細川徹 出演者：松重豊（ヒキタクニオ）、北川景子（ヒキタサチ）、山中崇（桑島医師）、濱田岳（杉浦俊一）、伊東四朗（田野辺和夫）ほか
この解説記事には映画「ヒキタさん！ ご懐妊ですよ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
49歳の人気作家のヒキタクニオは、一回り以上若い妻のサチと二人暮らししています。子供は作らず、二人でのんびり過ごそうと決めていた二人でしたが、サチが、子供は作らないと言っていた友人に子供が生まれ、楽しそうに子守りする姿を見て、更にその子供がサチに対し可愛いしぐさをしたことで、子供に対する考え方が変わってきます。そしてサチはクニオに「ヒキタさんの子供に会いたい」と突然言います。
驚いたクニオでしたが、サチの強い意志を感じ二人で妊活を始めます。早速サチは毎日体温を測り、妊娠しやすい勝負の日を決めます。サチはクニオを連れ、実家に子供を作る報告に行きます。サチの父の和夫は大学教授でしたが、自分の書いた本が机の下敷きにされているのを見て気分を害します。それから二人は、毎勝負日に子作りに励みますが、1年経過してもサチは妊娠しませんでした。
そこでサチは産婦人科に検査に行きます。検査の結果、サチには問題はない事から、サチはクニオに「明日これに精子をいれて病院に持って行って」と容器を渡します。
戸惑うクニオでしたが、言われた通り精子を入れて産婦人科を訪れます。そして医師から「あなたの精子の運動率は20％しかありません。精子がほとんど活動していません。妊娠させるのは無理です」と言われます。
日々トレーニングを続け、健康管理は抜群なのに、精子だけが死んだような状態にクニオは落ち込みます。そこでクニオは、専門医に診てもらおうとサチを連れて桑島医師を訪ねます。結果は同じで、桑島医師に「人工授精をやりませんか」と勧められます。悩んだクニオでしたが、子供を欲しがるサチを見て人工授精を行う決意をします。
3回目までの人工授精は失敗でした。成功させるには精子の運動量をあげる必要があるため、クニオは精子に悪いものは全てやめて、精子の強化に日々励みます。やがてクニオの精子の運動量が75％まで達した時、サチは遂に妊娠します。クニオは喜び、禁酒を解き祝杯をあげました。編集者の杉浦にも報告し喜びを分かち合います。大喜びもつかの間、授かった赤ちゃんの心臓が停止して流産してしまいました。
泣き崩れるクニオを、サチが「また頑張ろう」と気丈に励まします。しかしサチは隠れて一人で泣いていました。そんなサチを見たクニオは再び精子強化の為、日夜トレーニングを始めます。
桑島医師は「顕微授精にしましょう」と言います。卵子に直接精子を注入する方法で、費用も高い事から、二人は人工授精を再びやってみることにします。13回目を向えた人工授精の前日、クニオは杉浦と酒を飲み過ぎて二日酔いになってしまいます。サチは激怒し「もうやめよう」と言い出します。
そこへサチの両親が訪ねてきました。サチが顕微授精の話をすると、父の和夫が「子供が出来ないのはこいつのせいだ。無理して作る必要はない」とクニオの悪口を言い始めます。サチは顔色を変え「私が言い出したのよ。ヒキタさんの子供が欲しいの！お父さんは口出ししないで」と怒鳴ります。和夫はサチに平手打ちをして帰ります。この言葉を聞いたクニオは、顕微授精をする決心をしました。
1回目の顕微授精をやった後、しばらくして和夫がやって来ます。和夫は「ワシはお前の事が嫌いだ。仲良くやれる余地もないしその気もない。しかし娘がお前の子供が欲しいと言っている。本当はいやいやだが、これを好きに使いなさい」と通帳を渡して帰ります。
和夫の言葉が後押しになり、今まで以上にクニオは精子強化に励み、2回目の顕微授精を迎えます。終わった後、サチは「いける気がする」と言います。桑島医師に「ご懐妊です」と言われ、二人は喜びます。大喜びするクニオの横でサチは流産の事が気になっていました。
「大丈夫だ、心配するな」と言っていたクニオでしたが、サチから「赤ちゃんの頭に空洞がある」と聞かされます。桑島医師は「ひとりでに治る場合もあるので様子を見ましょう」と言われたものの、二人は泣き崩れます。しばらくして経過検診の日、「一緒に行く」と言うクニオを残し、サチは一人で病院に向います。
気になるクニオはサチに電話しますが、サチは出ませんでした。サチを迎えに行く道で、前からサチが帰って来ました。サチはクニオに向かって大きな丸印のポーズをします。二人は桜が満開の道で抱き合って喜ぶのでした。
以上、映画「ヒキタさん！ ご懐妊ですよ」のあらすじと結末でした。
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