映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐の紹介:2023年日本映画。令和仮面ライダーシリーズ第4作『仮面ライダーギーツ』の劇場版作品です。ある事件により世界が4つに分裂、主人公・浮世英寿もそれぞれ性格や能力が異なる4人の英寿に分裂してしまい・・・。ゲストとして『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』の工藤遥、お笑いコンビ「チョコレートプラネット」の長田庄平が参戦。監督はテレビ本編メイン監督の中澤祥次郎、脚本はテレビ本編のメインライターである高橋悠也、主題歌は2023年にメジャーデビュー20周年を迎え、テレビ本編(倖田來未とのコラボレーション)や平成ライダー第15作『仮面ライダー鎧武』(「鎧武乃風」名義)の主題歌を務めた湘南乃風が担当。さらに『ギーツ』の次回作となる令和ライダー第5作・仮面ライダーガッチャードも放送開始に先駆けて先行登場しています。
監督:中澤祥次郎 脚本:高橋悠也 原作:石ノ森章太郎 主題歌:湘南乃風「Desire」 出演:簡秀吉(浮世英寿/ガンマンの浮世英寿/書生の浮世英寿/漂浪者の浮世英寿/吟遊詩人の浮世英寿)、佐藤瑠雅(桜井景和)、星乃夢奈(鞍馬祢音)、杢代和人(吾妻道長)、青島心(ツムリ)、中田裕士(仮面ライダーギーツ)、永徳(仮面ライダータイクーン/仮面ライダーガッチャード)、宮澤雪(仮面ライダーナーゴ)、縄田雄哉(仮面ライダーバッファ)、志田音々(桜井沙羅)、小貫莉奈(我那覇冴)、藏内秀樹(丹波一徹)、崎山つばさ(晴家ウィン)、福圓美里(ホッパー1)、塩野潤二(運営ナレーション)、鈴木福(ジーン)、工藤遥(メロ)、長田庄平(メラ)、本島純政(仮面ライダーガッチャードの声)ほか
映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」解説
この解説記事には映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐のネタバレあらすじ:起
優勝者には理想の世界を実現する権利が与えられるゲーム「デザイアグランプリ」。今回のゲームは“宝探しゲーム”で、エントリーする仮面ライダーは仮面ライダータイクーン(桜井景和)、仮面ライダーナーゴ(鞍馬祢音)、仮面ライダーバッファ(吾妻道長)、仮面ライダーパンクジャック(晴家ウィン)、仮面ライダーロポ (我那覇冴)、最年長の仮面ライダーケイロウ(丹波一徹)の6名。
ジーンはオーディエンス(本作を見ている観客)と共に今回のゲームを観戦することにしました。ところが、突然ツムリが現れて緊急事態を告げてきました。突如として街中に巨大なジャマト世界樹が出現し、実から怪人・ジャマトが大量発生しました。タイクーン、ナーゴ、バッファが駆け付けて応戦しましたが、敵が多すぎるうえに強力なジャマト・オパビニアジャマトの出現によりタイクーンたちは苦戦を強いられました。
そこに“救いをもたらす神様”浮世英寿が現れ、「開幕からハイライトだ」と仮面ライダーギーツIX(ナイン)に変身しました。ギーツIXは一気に本丸を叩こうと必殺のライダーキック“ブーストナインビクトリー”を直接ジャマト世界樹に撃ち込みましたが、モニター越しに高みの見物を決め込んでいた未来人の犯罪者コンビ・メラとメロは世界をリセットすると言い出し、世界を4つに分裂させてしまいました。
世界はアメリカの西部開拓時代のような「力の世界」、大正時代の歓楽街のような「知恵の世界」、無人島のような「運の世界」、今までの世界と見た目は同じな「心の世界」に4分割されました。道長はガンマンのような姿で「力の世界」に、祢音は大正時代のハイカラ娘の恰好で「知恵の世界」に、景和はなぜかギターを抱えたまま「心の世界」に迷い込みました。ツムリは事情を探るべく「運の世界」に向かいました。
メラとメロはジャマト世界樹をそれぞれの世界に植え付け、そこから生み出されるジャマトを操って世界を滅亡させるスピードを競わせる「世界滅亡ゲーム」を仕掛けたのです。
世界の分裂と共に英寿も4人に分裂してしまっていました。「力の世界」にはどこか抜けているガンマン風の英寿、「知恵の世界」には頭が冴えているものの弱い書生姿の英寿、「運の世界」には強運の持ち主である漂浪者のような英寿、「心の世界」には吟遊詩人のような英寿が出現しました。
仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐のネタバレあらすじ:承
それぞれの世界でジャマトが出現、道長・祢音はそれぞれバッファ・ナーゴに変身して応戦しましたが、それぞれの英寿は本来の英寿ではなく、頓珍漢な行動を取って道長・祢音・ツムリを呆れさせてしまいました。
「力の世界」にはウィンが、「運の世界」には冴が助っ人として加勢しました。冴は英寿の様子のおかしさから、英寿は力(ガンマン)・知恵(書生)・運(漂浪者)のそれぞれの能力ごとに分裂したのだと推測しましたが、残りのひとつ(心)まではわかりませんでした。「心の世界」でオカリナを吹く英寿(吟遊詩人)を見つけた景和にもこの世界の英寿の能力はわかりませんでした。
「知恵の世界」の英寿(書生)は敵の狙いはレアキャラ(すなわち英寿)を集めることだと気づきましたが、現れたオパビニアジャマトに捕らえられてしまいました。「力の世界」の英寿(ガンマン)、「運の世界」の英寿(漂浪者)もオパビニアジャマトに捕まりました。
メラはレアキャラ3体(ガンマン・書生・漂浪者)の英寿の力を奪ってアイテム「X(クロス)ギーツレイズバックル」を生み出しました。しかし、メラは残りのレアキャラである英寿(吟遊詩人)は絞りカスとして切り捨てました。
メラは「世界滅亡ゲーム」の総仕上げとして、4つの世界を元通りのひとつの世界に戻しました。状況が理解できない景和の前にジャマトが現れ、景和はタイクーンに変身して戦いましたが、力・知恵・運のない英寿(吟遊詩人)は本来の力を発揮できず、仕方なく景和は英寿(吟遊詩人)をツムリたちのもとに連れ帰りました。
景和・祢音・道長・ウィン・冴らライダーたちが対策を話し合っていたところにメラとメロが映像を送り、ライダーたちを挑発してきました。メラとメロのことを知るツムリは、この二人は“神殺し”との通称を持ち、これまで数々の「世界滅亡ゲーム」を催しては数々の古代神話が伝承された世界を滅ぼし、最短記録を競い合ってきた未来の指名手配犯でした。
メラとメロはデザイアグランプリのオーディエンス(映画の観客)に「世界滅亡ゲーム」の実況中継を始めると宣言しました。メラとメロはどうせ地球は滅びる運命にあり、地球が滅びた未来(メラとメロの本来の世界)は人々はデータとなって地球を離れて生息しており、今地球が滅びても未来には何の影響もないと豪語しました。そしてメラとメロは、ジャマトは地球を支配した突然変異植物の種を改良して生み出されたと語りました。
遂に「世界滅亡ゲーム」は開始され、ジャマト世界樹から大量のジャマトが放たれました。景和らライダーたちはジャマトと戦い始めました。地上に降り立ったメラとメロは道長からなぜこんなことをするのか問われ、「理由なんてない。楽しいからさ」と答えました。メラはなぜかデザイアグランプリのライダーたちと同じ変身ベルト「デザイアドライバー」を持っており、Xギーツレイズバックルを使って全身黒の仮面ライダーX(クロス)ギーツに変身しました。
仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐のネタバレあらすじ:転
“神の力”を得たクロスギーツは圧倒的な強さでバッファを翻弄しました。この様子を見た英寿(吟遊詩人)は現場に行こうとしてツムリに止められましたが、一徹は「(英寿(吟遊詩人)は)良い目をしている。行かせてあげなさい」と英寿(吟遊詩人)を行かせました。
景和はタイクーン ブジンソードに変身してバッファに加勢。一徹もケイロウに変身してジャマトと応戦しましたが、ぎっくり腰を起こしてピンチに陥ってしまいました。そこに現れたのはライドケミーカードのホッパー1、そして水陸両用船型のマッドパイレーツワイルドでした。マッドパイレーツワイルドはホッパー1とスチームライナーのケミーカードを使って仮面ライダーガッチャード スチームホッパーに変身、“錬金術”を駆使してジャマトたちを圧倒すると、最後はライダーキック“スチームホッパーフィーバー”でジャマトを倒しました。ガッチャードはケイロウにブランクのケミーカードを渡して去っていきました。
タイクーンとバッファはクロスギーツの前に敗れ去りました。クロスギーツが二人にとどめを刺そうとしたその時、クロスギーツが絞りカスだと見下していた英寿(吟遊詩人)が現れ、仮面ライダーギーツ マグナムフォームに変身しました。しかし、ギーツはクロスギーツの前には全く歯が立たず、あっさりと変身解除に追い込まれました。それでも英寿(吟遊詩人)は胸を指して「大切なものは“ここ”にあるからな。諦めない限り、想い続ける限り、願いは叶う」と立ち上がり、ライダーたちも英寿の姿勢に勇気づけられました。
ジーンはオーディエンス(映画の観客)に、想いを英寿に届けるよう呼びかけました。しかし、クロスギーツは「ゲームは終わりだ」と宣言し、必殺技”クロスギーツビクトリー”を発動させて世界を滅亡させてしまいました。
仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐の結末
崩壊した世界で生き残ったのは英寿(吟遊詩人)とツムリの二人だけでした。ツムリはオーディエンスやライダーたちの想いが英寿を救ったのだと語り、みんなの想いの結晶である「ギーツワンネスIDコア」、ブランクのケミーカードとレイズバックルを託されました。
英寿(吟遊詩人)はメラとメロのもとに乗り込み、「大切なのは力でも知恵でも運でもなく、“心”だ」と宣言しました。ブランクのケミーカードはみんなの想いがこもった「ワンネスカード」へと変化し、英寿(吟遊詩人)は仲間ライダーたちの力を持つ仮面ライダーギーツワンネスへ変身しました。
メラもクロスギーツに変身し、最終決戦が始まりました。ギーツワンネスとクロスギーツは互角に渡り合い、やがて仲間たちや人々の想いと一緒に戦うギーツが押す展開となりました。メラに失望したメロはクロスギーツを巨大化させてその場を立ち去り、ギーツワンネス・クロスギーツもろとも爆殺しようとしましたがツムリによって阻止されました。
ギーツワンネスは巨大化したクロスギーツの前に苦戦を強いられましたが、そこに死んだと思われていたタイクーン、バッファ、ナーゴ、パンクジャック、ロポ、ケイロウが駆けつけました。タイクーンたちはギーツワンネスをミサイルのように飛ばしてクロスギーツを攻撃し、ギーツワンネスは「みんなが願う限り、世界は創り変えられる!」と必殺のライダーキック“ワンネスビクトリー”でクロスギーツをジャマト世界樹ごと打ち倒しました。
敗れたメラとメロは未来に強制送還され、全ての能力を取り戻して本来の姿に戻り、仲間たちと再会を果たした英寿は“創世の力”で世界を元通りにしました。世界には平和が戻り、ライダーたちはそれぞれの日常へと戻っていきました。
以上、映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」のあらすじと結末でした。
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