王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャーの紹介:2024年日本映画。スーパー戦隊シリーズ第47作『王様戦隊キングオージャー』、そして2023年に放映10周年を迎えた第37作『獣電戦隊キョウリュウジャー』が共演する「スーパー戦隊VSシリーズ」第30弾・二本立ての1作です。本作は『キングオージャー』テレビ本編第32話・第33話以来となる両戦隊のコラボレーション作であり、キョウリュウジャー10周年記念作品です。本作はキョウリュウジャー側はオリジナルキャストが総集結し、時空改変により変化した世界で誕生した新たな強敵に両戦隊が戦いを挑む様を描きます。同時上映は『王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ』です。
監督:坂本浩一 脚本:金子香緒里 出演者:酒井大成(ギラ・ハスティー/宇蟲王ギラ)、竜星涼(桐生ダイゴ)、渡辺碧斗(ヤンマ・ガスト)、村上愛花(ヒメノ・ラン)、平川結月(リタ・カニスカ)、佳久創(カグラギ・ディボウスキ)、池田匡志(ジェラミー・ブラシエリ)、川名輪太郎(桐生ダイゴロウ(プリンス))、斉藤秀翼(イアン・ヨークランド)、金城大和(有働ノブハル)、塩野瑛久(立風館ソウジ)、今野鮎莉(アミィ結月)、丸山敦史(空蝉丸)、飯豊まりえ(弥生ウルシェード)、千綿勇平(シオカラ)、吉満寛人(セバスチャン)、長谷川かすみ(モルフォーニャ)、加村真美(スズメ・ディボウスキ)、藤井優(少年時代のラクレス・ハスティー)、有山実俊(少年時代のギラ・ハスティー)、福澤重文(ボシマール)、ジャッキーちゃん(ヤセミツ・ハッチン)、森川智之(賢神トリンの声/キョウリュウシルバーの声)、戸松遥(キャンデリラの声)、折笠愛(ラッキューロの声)、ロバート・ボールドウィン(キョウリュウシアンの声)、出合正幸(キョウリュウグレーの声)、三木眞一郎(カメジム・ウンカの声)、山路和弘(ゴーマ・ローザリアの声)、沢城みゆき(ヒルビル・リッチの声)、関智一(ミノンガン・モウズの声/ゲロウジームの声)、天野浩成(グローディ・ロイコディウムの声)、伊藤茂騎(クワガタオージャー)、押川善文(キョウリュウレッド)、石田彰(ダグデド・ドゥジャルダンの声)、山下真司(桐生ダンテツ)、千葉繁(ナレーション)ほか
映画「王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー」解説
この解説記事には映画「王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャーのネタバレあらすじ:起
地球は悪の宇蟲王ギラと化したシュゴッダム国王ギラ・ハスティー(クワガタオージャー)の支配下にありました。獣電戦隊キョウリュウジャーの“キング”こと桐生ダイゴはキョウリュウレッドに変身、悪のイーヴィルキングへと変貌した宇蟲王ギラと戦い始めました。空蝉丸(キョウリュウゴールド)と弥生ウルシェード(キョウリュウバイオレット)はこの事態を解決すべく、時空を超えるため獣電竜プレズオンに乗って地球から飛び立ちました―――。
―――時をさかのぼること、王様戦隊キングオージャーのテレビ本編第32話の以前。キョウリュウジャーは地球侵略を開始した宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンおよび宿敵デーボス軍と戦っていました。ダグデドは後をデーボス軍に任せて宇宙に飛び立ち、キョウリュウレッドとキョウリュウゴールド、キョウリュウバイオレットもダグデドを追って戦いを挑みました。しかし、キョウリュウレッドはダグデドによって小さな琥珀のペンダントに閉じ込められてしまい、キョウリュウゴールドとキョウリュウバイオレット、プレズオンは地球に飛ばされてしまいました。
弥生がプレズオンの修理をしている間、空蝉丸は様子を確かめに向かいましたが、地球は既にデーボス軍に征服されていました。なぜか空蝉丸の墓があり、空蝉丸が驚いているとアミィ結月(キョウリュウピンク)と“プリンス”こと桐生ダイゴロウ(キングキョウリュウレッド)が現れました。この地球はデーボス軍に征服されてから既に20年が過ぎていたのです。アミィは自分とダイゴの息子であり、強い“ブレイブ”(キョウリュウジャーの力の源)を持つプリンスを20年前に連れて行って覚醒させるよう空蝉丸に頼みました。そのことを聞いた弥生は密かにダイゴに想いを寄せており、そんな未来は阻止せねばと嫉妬心を燃やしました。
空蝉丸、弥生、プリンスはプレズオンで20年前にタイムワープしようとしましたが、操作ミスによって空蝉丸だけ今から90年後の2114年(『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』の世界)に飛ばされてしまいました。
プリンスと弥生は20年前となる現代(『キングオージャー』第32話・第33話の放送時期である2023年10月)に到着しました。弥生は空蝉丸を探しに飛び立ち、プリンスだけで行動することにしました。プリンスは現れたデーボス軍と戦い苦戦しましたが、駆けつけた立風館ソウジ(キョウリュウグリーン)に助けられました。プリンスはソウジにダイゴから託された「(プリンスは)お前に託した。みっちり鍛えてくれ」という手紙を渡しました。プリンスは剣の達人であるソウジのもとで修行を開始しました。
王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャーのネタバレあらすじ:承
数週間後。空蝉丸はようやく現代に戻ってきましたが、プリンスは既にキングキョウリュウレッドとして覚醒しており、キングオージャーと組んでデーボス軍を撃破しました。(キングオージャーのテレビ本編第33話)
空蝉丸はプリンスの成長ぶりに喜び、これで未来は安泰だと確信しましたが、突如プリンスの身体に異変が起こりました。プリンスの父となるダイゴは未だにダグデドに捕まったままであり、このままだとプリンスは最初から生まれなかったことになってしまうのです。プリンスの消滅を阻止するため、空蝉丸と弥生はダグデドを追ってキングオージャーの拠点である惑星チキューのシュゴッダム国に到着しましたが、またもや操作ミスによって17年前に飛ばされてしまっていました。
当時少年だったギラはレインボージュルリラを食べていましたがまだ空腹のようでした。見かねた空蝉丸はギラ少年の大量のレインボージュルリラを食べさせてあげました。空蝉丸は弥生から過去に飛ばされたとの連絡を受け、急遽元の時代に戻ることにしましたが、ギラは大量のレインボージュルリラを食べたことでパワーアップし、ダグデドを倒して自ら新たな宇蟲王となり、真の邪悪の王イーヴィルキングへと変貌を遂げてしまいました。
現代のチキューはこれまでのチキューとはすっかり変貌してしまっていました。プリンスと空蝉丸はバグナラクの王・・・ではなくチキューの案内人となっていたジェラミー・ブラシエリ(スパイダークモノス)に会い、チキューの各国を周ることに。
ンコソパの王・・・のはずだったヤンマ・ガスト(トンボオージャー)は事業に失敗して臆病者になり下がったセコい商売人となっており、側近だったはずのシオカラに責められていました。
イシャバーナの女王だったヒメノ・ラン(カマキリオージャー)は国費を使ってわがまま放題したことで女王の座から追放され、今では貧しい花売りとなっており、かつての執事だったセバスチャンからも無視されていました。
ゴッカンの国王兼最高裁判長だったリタ・カニスカ(パピヨンオージャー)は心を病んだことで裁判長を辞め、一転して人気のスター歌手となり、今ではゴッカンの囚人相手に慰問コンサートを開いていました。元側近だったモルフォーニャはリタの熱狂的なファンとなっていました。
トウフの王殿だったカグラギ・ディボウスキは他国を欺いた結果地位を失い、今では妹のスズメにこき使われる八百長力士になり下がっていました。
キングオージャーのあまりの変わり様に衝撃を受けたプリンスと空蝉丸はジェラミーに頼んで“宇蟲王”を探すことにしましたが、既に宇蟲王はダグデドからギラに代わっていました。宇蟲王ギラはプリンスたちが何やら嗅ぎまわっていることに気づいており、白状しなければ捕らえたヤンマ、ヒメノ、リタ、カグラギを処刑すると告げました。その時、宇蟲王の忠臣「宇蟲五道化」のひとりミノンガン・モウズの体内にいたキョウリュウレッドが復活、プリンスと空蝉丸を連れて脱出しました。
王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャーのネタバレあらすじ:転
ダイゴはプリンス、空蝉丸、弥生にこれまでの経緯を説明しました。琥珀のペンダントに閉じ込められたままのダイゴは(本来の歴史で)キングオージャーがダグデドを倒すのを見届けていました。ダグデドの死により封印から解放されたダイゴはプリンスの危機を察し、ギラに時空を超える方法を尋ねたところ、ミノンガンが時空を超える能力を持っていることを知り、氷の中に封印されていたミノンガンの身体を使ったのでした。
ダイゴは時空改変によって歪んだ世界を元に戻すため作戦を打ち立てました。空蝉丸は17年前に行ってギラ少年がレインボージュルリラを食べるのを阻止、ダイゴはキングオージャーを元に戻すためジェラミーのアイテムであるヴェノミックスシューターの回収、プリンスはチキューに取り残されたままの獣電竜ガブティラの回収に向かうことにしました。(プリンスの活躍はキングオージャーのテレビ本編第40話参照)第40話の事件解決後、プリンスはギラに「ずっと優しい“邪悪の王”でいてね」と声をかけました。
宇蟲王ギラはヤンマ、ヒメノ、リタ、カグラギ、ジェラミーを人質に取り、キョウリュウジャーが来るのを待ち構えました。そこにヴェノミックスシューターを手にしたダイゴが単身で現れ、宇蟲王ギラやキングオージャーたちを蜘蛛の糸で縛り上げました。ヴェノミックスシューターにはこれまでジェラミーが綴ってきたキングオージャーの戦いの歴史が込められており、ヤンマ、ヒメノ、リタ、カグラギ、ジェラミーは本来の自分を取り戻しました。
それでもまだ元に戻らない宇蟲王ギラはイーヴィルキングに王鎧武装、キングオージャーに襲い掛かりました。その時、17年前に飛んだ空蝉丸がギラ少年にレインボージュルリラを食べさせようとしていた自分自身を止めることに成功、宇蟲王ギラは弱り始めました。キングオージャーは力を合わせてギラを正気に戻すことに成功しました。ところが、ギラから抜けた邪気は実体化してもう一人のイーヴィルキングと化し、宇蟲五道化を召喚してキングオージャーに襲い掛かりました。
王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャーの結末
キングオージャーは王鎧武装し、イーヴィルキング一味と戦い始めました。ダイゴはガブティラと合流、駆けつけたプリンス、空蝉丸、弥生と共に戦い始めました。地球から弥生が連れてきたイアン・ヨークランド(キョウリュウブラック)、“ノッさん”こと有働ノブハル(キョウリュウブルー)、ソウジ、アミィも合流しました。「荒れるぜ、止めてみな!」8人のキョウリュウジャーは変身、イーヴィルキング一味との戦いに加わりました。ガブティラはガブティボルバーに変化し、ダイゴは強化形態ガブティラキョウリュウレッドに変身しました。スパイダークモノスのヴェノミックスシューターもガブティラの力でガブリミックスシューターに変化しました。
キングクワガタオージャー、ガブティラキョウリュウレッド、キングキョウリュウレッドはイーヴィルキングと戦いましたが苦戦を強いられました。そこでガブティラキョウリュウレッドは最強形態ガブティラキョウリュウレッドアニバーサリーカーニバルにパワーアップ、キングオージャーもガブリミックスシューターの力でキョウリュウジャーの力を得ました。キングクワガタオージャーはクワガタオージャーカーニバルへとパワーアップしました。
パピヨンオージャー・キョウリュウピンク・キョウリュウバイオレットはヒルビル・リッチを、トンボオージャー・キョウリュウブルーはカメジム・ウンカを、ハチオージャー・キョウリュウブラックはミノンガン・モウズを、スパイダークモノス・キョウリュウゴールドはゴーマ・ローザリアを倒しました。
カマキリオージャー・キョウリュウグリーンはグローディ・ロイコディウムと戦いましたが、元々不死身のグローディをなかなか倒せませんでした。その時、時空を超えて賢神トリンが現れキョウリュウシルバーに変身、キョウリュウシアンとキョウリュウグレーを召喚してグローディを倒しました。
クワガタオージャーカーニバル、ガブティラキョウリュウレッドアニバーサリーカーニバル、キングキョウリュウレッドはイーヴィルキングと戦い、最後は三人同時の必殺技でイーヴィルキングを倒しました。
戦いが終わり、空蝉丸は今回の騒動を招いてしまったことを謝罪しましたが、ギラはみんなとの絆が深まったとして赦しました。キョウリュウジャーはキングオージャーと再会を誓い合い、地球へと帰還していきました。
空蝉丸は未来に飛び、世界が平和になったことを確認しました。ところが、未来はまたもや変わってしまっており、プリンスはダイゴとアミィの子ではなく、ダイゴの父・桐生ダンテツとアミィとの息子(ダイゴの異母弟)ということになってしまっていました。空蝉丸はまたもや歴史が変わってしまったことに驚愕しました。
以上、映画「王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー」のあらすじと結末でした。
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