コクリコ坂からの紹介:2011年スタジオジブリ映画。コクリコ坂からは、宮崎吾郎が監督を務めた2作目の作品で、少女漫画を原作にした作品です。男子文化部の部室棟「カルチェラタン」の取り壊しを巡り、全校生徒を巻き込んだ騒動が起こります。生徒達は、カルチェラタンを守ることができるのか。そして、主人公の恋の行方は?
監督:宮崎吾郎 声の出演:松崎海(長澤まさみ)、風間俊(岡田准一)、水沼史郎(風間俊介)、松崎良子(風吹ジュン)、徳丸理事長(香川照之)ほか
映画「コクリコ坂から」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コクリコ坂から」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コクリコ坂からの予告編 動画
映画「コクリコ坂から」解説
この解説記事には映画「コクリコ坂から」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コクリコ坂からのネタバレあらすじ:旗を上げる少女
高校生の松崎海は、毎朝朝鮮戦争で亡くなった父を悼み、旗を上げていました。そして、海の見える丘に建つ「コクリコ荘」を切り盛りし、学校に通っていました。ある日、高校の新聞部が発行する学級新聞に、「旗を上げる少女」という詩が匿名で投稿されます。海は、詩にかかれているのが自分ではないか、と思いますが、誰が書いたものかを知ることはできませんでした。高校では、男子文化部の部室棟「カルチェラタン」が老朽化のために、学校側は取り壊しを検討していましたが、主に男子生徒達が取り壊しに反対する運動を行っていました。
コクリコ坂からのネタバレあらすじ:カルチェラタン大掃除
ある日、海は学級新聞にカルチェラタン取り壊しに反論する記事を投稿する、新聞部の風間俊と知り合いになります。次第に、俊に惹かれて行く海は、カルチェラタン取り壊し反対運動に協力するために、女子生徒を巻き込んで、カルチェラタンの大掃除に乗り出します。カルチェラタンが見違えるように綺麗になれば、学校側も考え直すのではないか、と考えたのです。海と俊も協力し合い、次第に惹かれあっていきますが、ある日海は亡くなった父の写真を見せると、俊の態度がどこかよそよそしくなってしまいました。俊に問いつめると、海の父親と俊の父親が同一人物であり、戸籍も2人は兄弟であることがわかってしまったのです。俊は、今まで通り友達でいようと告げ、海は落ち込んでしまいます。
コクリコ坂からのネタバレあらすじ:2人の想い
大掃除を通して、今まで見ているだけだった生徒達も、全員がカルチェラタン取り壊しに反対するよう変化していきます。カルチェラタンの大掃除も完了し、見違えるように綺麗になりましたが、学校側は取り壊しを決定してしまいます。そこで、生徒会長の水沼は、俊と海に、生徒代表として、東京にいる理事長に直談判してくるよう命じます。徳丸理事長のビルに、アポイントなしで直撃した2人は、長いこと待たされることにはなりましたが、徳丸理事長は事情を聞き、カルチェラタンを直接見てから判断することを約束します。その帰り道、海は、「旗を上げる少女」を投稿したのが俊であることを知り、毎朝その旗の下を通る船にのる俊は、その旗への返事の旗を上げていたこともわかるのでした。2人は、兄弟であっても好きだと告白をします。
コクリコ坂からの結末:真実
その日、コクリコ荘にはアメリカに行っていた海の母が帰宅していました。そして俊は、海の父親の古い友人の子供であることを話します。亡くなってしまった友人の子を引き取ったものの、貧しく育てることができず風間家に養子に出されたと告げます。海は「本当はお父さんの子だったら?」「考えたこともなかった。会ってみたいわね。お父さんに似ている?」と聞き返され、海は思わず泣いてしまうのでした。翌日、約束通り徳丸理事長がカルチェラタンの視察に訪れます。理事長は、生徒に共感し、カルチェラタンの保存を約束するのでした。喜びに沸く中、海と俊のもとへ、父達のことをよく知る古い友人が、港に着ているという知らせが入り、2人は学校を飛び出します。その友人は、2人の姿を見ると、それぞれの父親について話してくれました。俊の父親が亡くなり、母親も出産によって亡くなってしまったために、海の父親が戸籍を自分の息子として登録した、と告げます。そして、大きく成長した2人にあえて良かったと告げると、出向して行きました。真実を知ることができた海と俊は、2人でコクリコ荘の旗を見上げるのでした。
以上、「コクリコ坂から」のあらすじと結末です。
この映画の感想を投稿する