LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯ての紹介:2018年日本映画。本作が『予言』(2004年)以来、14年ぶりの映画主演作となる三上博史と俳優・劇作家など幅広く活躍する宅間孝行(監督・脚本)がタッグを組んだ密室群像劇です。歌舞伎町のラブホテルを舞台に、勤務中にも関わらずデリヘル嬢と浮気中の警察官の元に、警察官の妻が乱入してくることから始まる騒動を描きます。
監督:宅間孝行 出演者:三上博史(間宮)、酒井若菜(詩織)、波岡一喜(ウォン)、三浦萌(麗華)、樋口和貞(シン)、柴田理恵(フロントのおばさん)、阿部力(小泉)ほか
映画「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯ての予告編 動画
映画「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」解説
この解説記事には映画「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯てのネタバレあらすじ:起
東京都新宿区の歌舞伎町にあるラブホテル「ホテル・フロンティア」。警察官の間宮(三上博史)は勤務中にも関わらずこのラブホに入り、相手よりも先に828号室に入ると、こっそりビデオカメラをセッティングしました。
そんな時、間宮の携帯電話に、娘のみみ(世戸凛來)から「帰りにアニメグッズを買ってきてほしい」と電話がありましたが、間宮は「勤務中に電話をするな」と注意し、今夜は飲みに行くと告げて電話を切りました。
やがて828号室に、間宮が手配したデリヘル嬢の麗華(三浦萌)がやってきました。40分コースで来た麗華は、この日も間宮に金を持ってきたのか確認しました。間宮は麗華に言われるがまま、密かに警察から金を横領しているのです。
麗華は間宮に買って来させたハンバーガーを食べ始めました。大のケチャップ好きである麗華は、わざわざ間宮に買わせたケチャップをハンバーガーにかけて食べ、今度は間宮が所持する拳銃を見せてほしいと頼んできました。いつもは麗華の言いなりになっている間宮ですが、さすがに銃で遊ぼうとした麗華を制しました。
間宮は麗華と情事に耽ろうとしたその時、部屋に婦警の恰好をした間宮の妻・詩織(酒井若菜)が突入してきました。間宮は麗華とは今日初めて会ったと釈明しましたが、詩織の執拗な尋問に折れて、やむなく出会って2年だと白状しました。
LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯てのネタバレあらすじ:承
詩織は今度は麗華にスマホの写真を見せるよう命じました。それを見た詩織は公然わいせつ罪が適用されると示唆し、麗華に任意同行を求めました。
すると今度は間宮が突然詩織に離婚を切り出し、詩織よりも若い麗華を選ぶと告げましたが、麗華は自分はただ商売で付き合っていただけだと発言しました。
気が動転した間宮は思わず拳銃で麗華を撃ってしまいました。間宮は慌てて倒れた麗華をバスルームに隠し、中国人のドラッグ売人・ウォン(波岡一喜)に連絡を取って部屋に来てもらうことにしました。間宮はウォンに麗華の死体処理を以来しようと考えていたのです。
ウォンを待っている間、間宮らのいる部屋にフロントから電話がありました。フロントはこの部屋から発砲音がしたと問い、間宮は何とかごまかしました。その時、今度は麗華があらかじめ設定していた、40分経過を知らせるタイマー音が鳴り響きました。
程なくして部屋にウォンがやってきました。ウォンはその場に詩織がいること、そして詩織は間宮の妻であることに驚きました。ウォンは麗華の死体をバラバラにして運ぼうと提案したところ、突然バスルームの方から大きな物音がしました。間宮が様子を見に行くと、それは壁につけていたストッパーが落ちた音でした。
LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯てのネタバレあらすじ:転
その時、今度は麗華のマネージャー・小泉(阿部力)がやってきました。詩織とウォンは咄嗟にバスルームに隠れ、間宮が応対しました。小泉は麗華が40分経っても戻ってこないので迎えに来たのです。
間宮は「麗華はもう帰った」とごまかしましたが、小泉は「麗華のスマホの着信音がこの部屋のどこかで聞こえた」と主張しました。間宮は警察手帳と拳銃をベッドの上に置き、自分は逃げも隠れもしないから話を聞いてくれと懇願すると、小泉と共に事務所へと向かっていきました。
間宮が小泉と共に部屋を出て行ったのを確認した詩織とウォンは、バスルームから出るとキスをしました。実は詩織はドラッグをやっており、ウォンの顧客にして愛人でもあったのです。ウォンがその場でドラッグをキメていると、詩織に間宮からメールが届き、自分が小泉を引き付けて時間稼ぎをしている間に麗華の死体を運び出すよう指示してきました。
メールを見たウォンは、「どうせなら間宮なんて小泉らヤクザに殺されてしまえばいいんだ」と吐き捨て、詩織も「もう間宮には未練はない」と言ってそのままウォンと関係を持ちました。
その時、死んだはずの麗華が銃を持って現れ、詩織とウォンは驚きました。実は間宮は麗華を殺したフリをしていたのであり、血だと思ったのはケチャップだったのです。麗華は詩織とウォンの行動の一部始終を記録しており、二人の関係をネタに月に100万円ずつ払えとねだってきました。
詩織は隙を突いて麗華にバッグを投げつけ、麗華がひるんだ隙にウォンが銃を奪いました。ウォンは麗華ともみ合いになり、誤って麗華を射殺してしまいました。今度こそ本当に死んでしまった麗華を前に、詩織はウォンに「証拠を揉み消そう」と持ちかけました。
LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯ての結末
その時、詩織とウォンがいる部屋に発砲音に対してのクレームが寄せられました。ウォンは大音量で映画を観ていたと嘘をつきました。詩織は警察を呼んで全てを間宮の仕業にしてしまおうと提案し、フロントを通じて警察を呼びましたが、実際に現れたのは何と間宮自身でした。
間宮は小泉に加えて、ヤクザの始末屋・シン(樋口和貞)も連れてきていました。麗華の死体を見つけた小泉は間宮が殺したものだと思い込み、間宮を拳銃自殺に見せかけて始末しようとしました。間宮は小泉に、「自分はやっていない」と訴え、自分が留守の間に部屋から銃声が聞こえてきたのだろうと語りました。
小泉は間宮の言い分を信用し始めたので、これはまずいと思った詩織は突然ウォンを裏切り、ウォンが殺したと証言しました。ウォンはシンに気絶されられ、そのまま連れていかれました。小泉は間宮を疑ったことを詫び、シンらと共にホテルを後にしました。
実は間宮と詩織は夫婦ではなく、二人がそれぞれ麗華やウォンと手を切るために夫婦を装って罠にかけたのです。間宮には本当の妻(ブル)がおり、詩織にも本当の夫(伊藤高史)がいました。作戦が成功した間宮と詩織はシャンパンで祝杯をあげました。
数日後。間宮は妻子と、詩織は夫と歩いていました。間宮と詩織は偶然にも横断歩道で出くわし、何事もなかったかのようにすれ違おうとしたその時、トラックが猛スピードで突っ込んできました。間宮の妻子や詩織の夫はたまたま横断歩道を渡らなかったために無事でしたが、間宮と詩織はトラックの直撃を受けました…。
以上、映画「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」のあらすじと結末でした。
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