窓辺にての紹介:2022年日本映画。ひょんなことから妻の浮気を知ってしまったフリーライター市川茂巳の、初めて知る揺れ動く感情を描いた作品。不倫という重苦しいテーマを、ドロドロせずゆったりと描いています。稲垣吾郎が茂巳を好演しています。
監督:今泉力哉 出演:稲垣吾郎(市川茂巳)、中村ゆり(市川紗衣)、玉城ティナ(久保留亜)、若葉竜也(有坂正嗣)、志田未来(有坂ゆきの)、倉悠貴(水木優二)、穂志もえか(藤沢なつ)、佐々木詩音(荒川円)、斉藤陽一郎(カワナベ)、松金よね子(三輪ハル)、ほか
映画「窓辺にて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「窓辺にて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「窓辺にて」解説
この解説記事には映画「窓辺にて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
窓辺にてのネタバレあらすじ:起
市川茂巳はフリーライターです。編集者である妻・紗衣がいますが、茂巳は紗衣が売れっ子小説家の荒川円と不倫していることを知ってしまいました。かなりの衝撃的出来事でショックではありましたが、茂巳には怒りの気持ちが湧かなかったのです。
とある文学賞の授賞式で知り合いになった高校生作家の久保留亜に呼び出され、喫茶店に向かう茂巳。彼女の授賞作品「ラ・フランス」にはモデルがいて、留亜から会いたいかと尋ねられ、出来るなら会いたいと答えます。
茂巳にはプロスポーツ選手の有坂正嗣という友人がいました。度重なる怪我で苦渋の末引退を決意した有坂が、最初に引退を伝えたのは茂巳でした。妻・ゆきのに娘がいる有坂でしたが、人気モデルの藤沢なつと不倫している有坂が、引退を茂巳の次に伝えたのがなつだったのです。
なつは、奥さんにも伝えていない事を伝えられたのは嬉しいのですが、どこか微妙な気持ちになってしまいます。
窓辺にてのネタバレあらすじ:承
留亜がモデルだと連れてきたのは彼女の恋人の優二でした。優二はなぜか茂巳に敵対心を見せました。さらに、複数のモデルがいると連れてこられたのが、彼女の叔父のカワナベ、かつての業界人で今は山奥でひっそりと暮らすカワナベに、ふと紗衣とのことを相談したくなり、相談してみた茂巳でしたが辛辣な答えが返ってきただけでした。
有坂夫妻のところにやってきた茂巳。2人に紗衣とのことを相談すると、なぜかゆきのが怒り出し、「別れた方がいい。奥さんが可哀想」と茂巳を追い出してしまいます。
しばらくして、ゆきのが茂巳のところにやってきました。ゆきのは有坂が不倫していて、それが誰なのかも知っていたので茂巳は驚きます。全てを知っていても有坂がゆきのを選んでくれると望むゆきのを、茂巳は羨ましく思います。
窓辺にてのネタバレあらすじ:転
紗衣が茂巳に荒川の新作について意見を求めてきました。茂巳は正直に、自分には必要のない本だと答えます。互いに2人意見を言い合っている内に、茂巳はついに荒川との不倫のことを言ってしまいます。
そして、そのことに怒りを全く感じない、誰も好きになれない自分がショックだったと告白しました。そして茂巳は紗衣に別れを告げます。紗衣は悲しそうに茂巳を見つめています。
結局、茂巳と紗衣は離婚してしまいました。普段はやらなかったパチンコなどをする茂巳。留亜からの電話が鳴り、留亜が普段執筆で使っているというラブホテルに呼び出されます。優二と別れることになったと留亜は話し、酷く落ち込んでいました。茂巳は落ち着かせるため、朝まで一緒にいると約束します。
窓辺にての結末
夜が明けると、今度は荒川から連絡が入りました。今度は2日で書いたという原稿を茂巳に手渡します。荒川はなぜ茂巳が紗衣といる間、小説を書かなかったか気持ちが分かったと話します。茂巳は原稿を受け取り、正直な目線で目を通しました。
その後、荒川の新作は大ヒット、テレビではレポーターが熱く新作のことを語っています。藤沢なつでした。その後、有坂夫妻は引退のことも話すことができて、上手くいっているように見えます。
優二から呼び出された茂巳は、留亜から新作を読むよう手渡されたが、これは寄りを戻したいってことなのかと尋ねられます。茂巳は笑顔で「そうだろうね」と答えました。すると留亜から電話がきたようで、優二は嬉しそうに席を外します。
茂巳は留亜からオススメされたフルーツパフェを頼みます。そして水の入ったグラスを持ち上げ、光を当て、手のひらにリングを作ります。
以上、映画「窓辺にて」のあらすじと結末でした。
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