魔法使いの嫁 星待つひと:後篇の紹介:2017年日本映画。ヤマザキコレのコミックス「魔法使いの嫁」のオリジナルアニメーションで、前・中・後篇の全3部作のうちの後編となります。死にゆく三浦がチセに託したこととは、ある人に本を届ける事でした。チセは、その本に触れる事で、かつての三浦と本に関わる悲しい思い出を知ることになります。チセは、三浦の願い通りにその人に本を届けることで人の優しさに触れ、そして、三浦の言葉を思い出すことで、三浦がチセに絵本をくれた思いを知ることになります。
監督:長沼範裕 声優:羽鳥チセ(種﨑敦美)、エリアス・エインズワース(竹内良太)、ルツ(内山昂輝)、三浦理一(櫻井孝宏)、ほか
映画「魔法使いの嫁 星待つひと:後篇」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「魔法使いの嫁 星待つひと:後篇」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
魔法使いの嫁 星待つひと:後篇の予告編 動画
映画「魔法使いの嫁 星待つひと:後篇」解説
この解説記事には映画「魔法使いの嫁 星待つひと:後篇」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
魔法使いの嫁 星待つひと:後篇のネタバレあらすじ:起
人ならざるものに胴体を喰われた三浦は「チセに本をある人に届けてほしい」と言いました。チセがその本に触れると、三浦の回想に世界に入り込みました。
書生だった三浦は、世話になっていたお屋敷の娘である新倉真弓と親しくなっていました。その真弓が結婚することになりますが、真弓との身分の差に引け目を感じていた三浦は、真弓に祝いの言葉を述べるのみでした。
そんな三浦に真弓は、「本の一番最後のページを読む時が一番好き」と言うと三浦に本を渡し、必ず返してと言って部屋を出ていきました。三浦が渡された本の最後のページを見ると、『下り最終、ホームにて待つ』と書かれている事に気が付きました。
驚いた三浦が真弓を追いかけると、三浦に気付いた真弓は、少し照れたように微笑みました。
魔法使いの嫁 星待つひと:後篇のネタバレあらすじ:承
夜になり、三浦は、約束の時間に間に合うように駅に急いでいましたが、森の中で転倒し瀕死の重傷を負ってしまいました。意識が遠のく三浦でしたが、気が付くと、森の図書館の前にいました。
そして、森の図書館に誘われるように中に入りましたが、中からは扉が開かず、外に出ることができなくなっていました。図書館の中には人ならざるものもいて、最初は恐怖する三浦でしたが、次第に図書館の虜となり、どれくらい図書館にいるのかもわからなくなってしまいました。
しかしチセが、真弓と同じように、本の一番最後のページ読む時が一番好きと言ったことで、三浦はすべてを思い出したのでした。そして、本を持ったチセが外に出ると、三浦は、森の図書館と共に消滅しました。
魔法使いの嫁 星待つひと:後篇のネタバレあらすじ:転
チセは、新倉という表札の家を訪ねたところ、真弓は入院していることがわかり、そして、病院で真弓と合うことができました。真弓は、白髪の老婆となっていましたが、チセが渡した本を見て、すぐに三浦の事を思い出しました。
真弓は、「三浦はあの時約束の場所に来なかったが、本を返すという約束を果たしてくれて嬉しい」と、チセにお礼を言いました。病院を出たチセは、森の図書館があった場所に行き、既にこの世にはいない三浦に真弓の言葉を伝えました。
その時チセは、三浦が絵本をくれた時に言った、「君の世界を照らしてくれる星の子が、いつかきっと現れることを信じている」という言葉を思い出しました。しかし、チセは、別の家に預けられることとなり、三浦の言葉を信じられなくなったチセは、その絵本を元の家に置いて行きました。
魔法使いの嫁 星待つひと:後篇の結末
こうしてチセの話は終わりましたが、チセの話を聞いたエリアスが「前に似たようなものを見た気がする」と本を調べ始め、「迷い家」が書かれているページを示しました。迷い家は、森の中に迷い込んだ人の前に魅力的な姿で現れて人を誘い込む家屋で、何か家の中のもの1つ持ち帰っていいルールがあり、それが、迷い家から元の世界に戻るための条件となっていました。
三浦が、チセに利用券や本を貸したのは、チセを現世に戻すためであり、最後にチセに本を返すことを託したのは、消えゆく森の図書館からチセを外に出すためでした。エリアスから、その絵本はどうするか聞かれたチセは、「もう一度読み返してみる」と答えました。「今ならあの時とは違う読み方ができる気がする」と。
そしてエリアスが「また話してくれる?」と問いかけると、チセは、微笑んで「はい」と答えました。
以上、映画「魔法使いの嫁 星待つひと:後篇」のあらすじと結末でした。
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