メランコリックの紹介:2018年日本映画。うだつの上がらない生活をしていた主人公・和彦が、同級生・百合に誘われて銭湯で働くことになります。しかし、その銭湯には裏の顔があり、和彦が巻き込まれていくという話です。サスペンスタッチの中にブラックな笑いが組み込まれたストーリー展開に注目です。
監督:田中征爾 出演:皆川暢二(鍋岡和彦)、磯崎義知(松本)、吉田芽吹(副島百合)、羽田真(銭湯「松の湯」のオーナー東)、矢田政伸(田中)、浜谷康幸(小寺)、山下ケイジ(鍋岡修一)、新海ひろ子(鍋岡惠子)、大久保裕太(田村)、ステファニー・アリエン(アンジェラ)、蒲池貴範(関根)、ほか
映画「メランコリック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メランコリック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
メランコリックの予告編 動画
映画「メランコリック」解説
この解説記事には映画「メランコリック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メランコリックのネタバレあらすじ:起
東京大学を卒業したにもかかわらず、その後はアルバイトを転々とし実家でニートという冴えない生活をしていた鍋岡和彦(皆川暢二)は、たまたま訪れた近所の松の湯という銭湯で、高校の時の同級生だった福島百合(吉田芽吹)と出会います。
百合の薦めで、和彦はこの松の湯でアルバイトをすることになりました。オーナーの東(羽田真)、先輩の小寺(浜谷康幸)、和彦と一緒に採用された少しチャラ目の松本(磯崎義知)と共に、和彦は働き始めるのでした。
ある日、和彦が松の湯を通りかかった時に、まだ電気がついていることに気づいたので気になり、裏から忍び込んでみると風呂場で殺人が行われているのを目撃してしまいます。
メランコリックのネタバレあらすじ:承
殺人を行っていたのは和彦の先輩の小寺でした。オーナーがヤクザの田中に借金していたため、それを返すために松の湯を殺しの場として提供していたのです。
小寺は田中に指示された人物を誘拐し、松の湯に連れてきて殺害、死体は風呂窯で燃やしていたのです。小寺の殺害現場を見てしまった和彦は、ただで帰る訳にもいかず、小寺が殺しをしたあとの現場を掃除することを命じられます。
そしてここで見たことは秘密にするよう言われるのでした。
メランコリックのネタバレあらすじ:転
その後、初めは慣れない殺しに驚き戸惑っていた和彦でしたが、次第に慣れていきます。それどころか危ない仕事を手伝った事で手にいれる、今まで見たこともないような額の報酬に、働く喜びを手に入れ、次はまだかと期待するようになっていったのです。
加えて和彦は百合と付き合うようになり、うだつの上がらない生活に終わりを告げ、人並みの生活、人並みの幸せを手にいれたのです。
そんな生活もある日を境に一転します。いつものように殺しをやろうとしていると、殺し担当だった小寺が現場で殺されてしまいます。代わりに担当になったのが同期の松本でした。実は松本は今までも小寺を手伝っていて、殺しに関しては手慣れていたのです。こうして松本だけでなく和彦までもが、この世界により深く足を踏み入れてしまうのでした。
メランコリックの結末
しかしそんな現状に不満を持ち始めた和彦と松本は、元締めである田中を殺せばもう殺しをしなくてもよくなる、そう考えた二人は田中を殺害しようと計画を立てます。
オーナーの東に手伝ってもらい田中を殺害するも、オーナーの東が裏切り、松本が撃たれてしまいます。一転ピンチとなりますが、途中で乗り込んだ和彦が東を撃ち難を逃れます。しかし、思いもしなかった展開にバタバタパニックになりながらも、傷を負った松本を連れて和彦の家に逃げ込みました。
和彦の両親はこの異常な状況も気にならない様子で、暖かく皆を迎えるのでした。
その後、東のいなくなった松の湯は和彦達が受け継ぎ、和彦の友人の起業家・田村(大久保裕太)にオーナーを頼みます。和彦はその雇われ店長となりました。和彦の幸せな生活が再び始まろうとしています。
以上、映画「メランコリック」のあらすじと結末でした。
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