ニワトリ★スターの紹介：2017年日本映画。東京の底辺でマリファナを吸いながら、何も目的もなく自堕落な生活を楽しんでいた楽人と草太。ヤクザの八田に目をつけられたことによって、２人は別々の道を歩むことになります。人間の闇と複雑な心情を様々な映像効果で表現した作品です。
監督：かなた狼 出演：井浦新（雨屋草太）、成田凌（星野楽人）、紗羅マリー（知花月海）、阿部亮平（爬部井学）、LiLiCo（管理人）、鳥肌実（神の男）、津田寛治（八田清）、奥田瑛二（草太の父）、山田スミ子（草太の母）、ほか
映画「ニワトリ★スター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニワトリ★スター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ニワトリ★スターの予告編 動画
映画「ニワトリ★スター」解説
この解説記事には映画「ニワトリ★スター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニワトリ★スターのネタバレあらすじ：起
星野楽人（成田凌）は沖縄から、雨屋草太（井浦新）は大阪から上京し、２人は東京で出会いました。２人はすぐに意気投合し、自由きままに一緒に暮らしていました。楽人の髪型は真っ赤でまるでニワトリのトサカのようです。よって草太は「楽人はニワトリスターや！」と言います。
２人はマリファナを吸いながらフラフラすることが何より楽しいと思っていました。そのマリファナをギャング気取りの自称ラッパーＪＡＹ（ペロンヤス）から買っていました。ＪＡＹはそのマリファナをヤクザの八田（津田寛治）から仕入れています。
ＪＡＹは調子乗りで、いい気になって八田の名前を借りてやりたい放題をしていました。楽人と草太はＪＡＹに誘われて八田たちと会います。そこから歯車が狂い始めます。
楽人はティダという子供がいる知花月海（紗羅マリー）と連絡を取っていました。月海は薬物依存症で悩んでいました。楽人はそれを草太には伝えていません。ある日、草太は偶然、楽人が月海に平手打ちをしているところを目撃します。草太は黙ってその場を立ち去ります。
ニワトリ★スターのネタバレあらすじ：承
ついにＪＡＹは八田に目をつけられて、過度な暴力や嫌がらせをされます。そしてＪＡＹは死んでしまいます。その後八田たちは楽人と草太のところにやってきます。２人は完全に八田たちに次の遊び相手としてマークされてしまいます。そのことで２人はケンカになり、これをきっかけに草太は実家の大阪に戻ることを決意します。
楽人と少し気まずいままでしたが、何の目的もないまま上京して８年、草太は東京を離れます。草太の実家はお好み焼き屋で、そこで草太は真面目に働きます。その頃、楽人は、月海とティダと暮らしていました。家族のために真面目に働こうとする楽人。しかしそんなに簡単に仕事は見つかりませんでした。
結局、楽人は八田のところに行ってしまいます。八田たちは怖いほどに楽人を歓迎してくれました。そして、八田の部下、川下の元で脱法ハーブを捌くことを任されます。八田は楽人に入社祝いにとお金をあげ、社宅代わりに使えばいいと、家族で暮らせる部屋も提供してくれました。楽人はずぶずぶに仕事に依存してしまいます。しかし、だんだん八田たちが厳しくなり、ノルマを達成できないからと、きつく川下に説教をしました。
ニワトリ★スターのネタバレあらすじ：転
楽人は久しぶりに草太に電話をします。草太はすごく嬉しそうにその電話に出ます。楽人は今ガードマンとして働いていると嘘をつきます。お互いに嬉しそうに話し続けます。楽人は草太の誕生日プレゼントを送る約束をして電話をきります。
楽人は草太の声を聞いて、自分の今やっていることが虚しくなってきました。その時、店で室内用プラネタリウムをたまたま見つけ、即決で草太の誕生日プレゼントに決定します。
家族で草太に誕生日メッセージを書いていた日曜日に、川下から呼び出されます。楽人には内緒で八田とその部下、爬部井（阿部亮平）もいました。実は、楽人を八田のもとで働かせることは、楽人をはめるための作戦の一つでした。
ティダは爬部井が月海にレイプした時にできた子供でした。楽人を呼び出し、楽人、月海、ティダを殺そうと考えていました。しかし、たまたま楽人たちが住んでいる隣の部屋には、自称神の子と発言する頭のおかしい人（鳥肌実）が住んでおり、その人が八田と爬部井を刺し殺してしまいます。その現場を見た楽人はやばいと思い、すぐに月海たちと沖縄へ移住します。結局草太にプレゼントはあげられませんでした。
ニワトリ★スターの結末
それから10ヵ月後、楽人は沖縄で３人幸せに暮らしていましたが、急にホジキンリンパ腫という病気になってしまい、入院生活を余儀なくされます。そして、月海とティダに見守られながら亡くなってしまいます。
その後、月海とティダが草太のいるお好み焼き屋にやってきます。あげるはずだったプレゼントと「ニワトリ☆スター」と表紙に書かれたノートを草太に渡します。そこには楽人の真実が語られていました。
月海は沖縄で出会った幼なじみで、ずっと好きでしたが、思いは伝えず東京で偶然出会うことになります。その頃の月海はぼろぼろで、薬に依存している状態でした。薬断ちをする手伝いを楽人はしていました。家族のように月海を大切にしていた楽人でしたが、病気になってすぐいなくなってしまうとわかったので、月海とも結婚を決意しなかったとのことでした。そして「俺の分まで生きて」という強いメッセージが書かれたノートを室内用プラネタリウムをつけて泣きながら草太は読み続けました。
場面は代わり、みんなに見守られながら、楽人の遺灰は月海によって沖縄の海に撒かれます。その時に月海と楽人の結婚式を同時に行いました。笑顔であふれる素敵な結婚式となりました。
ティダはプロサッカー選手になって月旅行を草太にプレゼントするエンドロールでこの映画の幕は閉じます。
以上、映画「ニワトリ★スター」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する