パフューム ある人殺しの物語の紹介:2006年ドイツ/フランス/スペイン映画。パトリック・ジュースキントのベストセラー小説『香水 ある人殺しの物語』をトム・ティクヴァ監督が映画化した衝撃のサスペンスドラマ。第19回東京国際映画祭特別招待作品。東京国際シネシティ フェスティバル特別招待作品。
監督:トム・ティクヴァ キャスト:ベン・ウィショー(ジャン=バティスト・グルヌイユ)、レイチェル・ハード=ウッド(ローラ)、アラン・リックマン(リシ)、ダスティン・ホフマン(ジュゼッペ・バルディーニ)、ほか
映画「パフューム ある人殺しの物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パフューム ある人殺しの物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パフューム ある人殺しの物語の予告編 動画
映画「パフューム ある人殺しの物語」解説
この解説記事には映画「パフューム ある人殺しの物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パフューム ある人殺しの物語のネタバレあらすじ:人殺しの出生
雑多で生きる事に精一杯の貧困層が群がる、汚い市場の片隅。妊娠を隠した女が生臭い魚にまみれて、ゴミを捨てるように産み落とす。この子供がのちの人殺しグルヌイユである。生まれた時から、嗅覚が鋭く、彼の世界は嗅覚を通して物を考えて生きていく事を運命ずけられているかのようである。
パフューム ある人殺しの物語のネタバレあらすじ:グルヌイユの思春期と仕事
捨て子の罪で母親は死に、強欲な老婆に引き取られ、働ける年に成長すると、革屋に売られる。売った後すぐ老婆は強盗に殺される。革屋で獣の革を加工しながら、激浪をただただ働く。過酷で愛のない生活の中で、唯一自分の嗅覚が他の人とは違い優れているものだという自覚だけが大事に育っていった。
パフューム ある人殺しの物語のネタバレあらすじ:最初の殺人
革屋の仕事で、初めて都会に出る。その時、今まで知らなかった匂いを沢山知ること二なる。その中で香水というものに興味をもつ。もっと理性が吹き飛ぶほどの興味が奪われる匂いに出会う。それがたまたま通りかかった女性の体臭だ。引き寄せられるまま、女性の後を付けて行き、我を忘れその匂いを嗅ぎたいが為に殺してしまう。動かなくなった女性の残った体臭を愛おしむように嗅ぐグルヌイユ。この世の匂いに良い匂いというものが存在する事を知る。
パフューム ある人殺しの物語のネタバレあらすじ:転職
革をたまたま届けた先が潰れかかった香水屋だった。グルヌイユは香水師が驚くような香水をその場で作り、自分も香水屋になりたいと言う。香水屋は革屋に大金を払いグルヌイユを買う。革屋はすぐに死んでしまう。香水屋に買われたグルヌイユは、様々な香水を作り、店は繁盛する。しかし香水の作り方の甘さに絶望し、更なる探求欲の為、旅立つ。レシピを残して去った後、店は火事になり香水屋は死んでしまう。
パフューム ある人殺しの物語のネタバレあらすじ:新しい職場にて
新天地を探す途中の山奥で、無臭という事を知る。人間が死を知った時、自己の生に目覚めるがごとく、グルヌイユの匂いをこの世に残したいと考えるようになる。新しい町で、グルヌイユの求めていた香水の製造方法の工場で働き出す。その傍ら、誰もいなくなった工場で、自分の香水を作っていた。その成分には、女性の体臭が必要で、次々と、その香水の為に殺人し、死骸を埋めていった。香水の為の最後の体臭に選ばれた女性が狙われる頃には、グルヌイユは殺人鬼としてお尋ね者だった。警察は最後の女性を守るため隠したが、遠方からでも匂いを嗅ぎ分け、辿り着き、殺されてしまう。
パフューム ある人殺しの物語のネタバレあらすじ:究極の香水の完成
香水が完成したグルヌイユはあっさり捕まる。死刑執行の日、大衆が広場に集まった。グルヌイユはその真ん中で香水を開ける。するとその香りに大衆は次々と跪き、その官能的な香りに我を忘れ、裸になりふれあい出す。すっかり快楽の園となった広場を後に、グルヌイユは廃人のように生まれた市場へ向かう。
パフューム ある人殺しの物語の結末:グルヌイユの最期
市場に着いたグルヌイユは、頭から香水を浴びる。するとドブネズミのような貧困層の人々がうっとりと集まり、貪るようにグルヌイユを求め、最後には、服しか残らなかった。
美女の体臭を再現するために美女を捕まえて殺していく、というのが衝撃的でした。けれど、こういう性癖を突き詰めた映画は中毒性があります。観ていても「楽しい!」「面白い!」とは決してならないのに、少し経つとまた思い出して「あの映画が観たいかもしれない」と思ってしまいます。