ファンタズムの紹介:2014年日本映画。幸せに暮らす4人家族でしたが、末っ子の拓海がハイキング中に溺死してしまいます。1年後、息子の死を受け入れられない母は、降霊術師を頼って息子の霊を呼んでもらっていました。自殺をほのめかした母を見て、降霊術師は、死者に会える方法を教えますが…という内容のジャパニーズホラーです。心霊スポットと昔からの降霊をミックスさせた怖い作品です。
監督:武田真悟 出演者:辰巳蒼生(江草圭一)、長宗我部陽子(恭子)、末永みゆ(あみな)、山本凪音(拓海)ほか
映画「ファンタズム(2014年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファンタズム(2014年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ファンタズムの予告編 動画
映画「ファンタズム(2014年)」解説
この解説記事には映画「ファンタズム(2014年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファンタズムのネタバレあらすじ:起
暗いトンネルの中を探索する女子大生3人が、何かに引き込まれて行方不明になりました…。
江草家では、合唱コンサートに出る息子の拓海に、父の圭一が「悪い!今日は行けなくなった」とそっけなく告げます。すると娘のあみなが「代わりにお姉ちゃんが行ってやるよ」と言います。拓海は喜びますが、妻の恭子は圭一に「あんな言い方しかできないの?」と嫌味を言います。
圭一は部屋からバッジを持ってきて「これは元気になれるバッジだ。これをつけて頑張るんだ」と言って、家を出て行きます。
その数日後、拓海は死んでしまいました。家族で行ったハイキングで、圭一は仕事が入って帰ってしまい、恭子は弁当を買いにその場を離れ、あみなはスマホに夢中になっていました。そして拓海が居なくなり、近くの小川で水死体で発見されました。
1年後、圭一が出張の前夜、夜中に目覚めます。恭子は拓海のビデオを見ていました。圭一はビデオを消し、「こんなことはやめて、前に進まなきゃだめだ」と恭子に言います。恭子は「みんながあなたみたいになれるわけじゃないのよ」と言い返します。
恭子は圭一が仕事に行っている間、降霊術師の斉藤を呼んで、拓海の霊を呼んでもらって話をしていました。その日の恭子は、自分も死んで拓海のところへ行くような会話ばかりしていました。斉藤は「死んでも拓海君には会えない。本当に会いたいですか?・・・」と話しかけます。
ファンタズムのネタバレあらすじ:承
恭子は女子大生たちが行方不明になったトンネルに入って行きます。真っ暗な中に灯をともし、儀式の準備をします。そして拓海のビデオを流し「拓海!」と呼びます。しばらくすると恭子の目の前に拓海が現れました。
同級生の千沙の父親の喫茶店に集まったあみな達は、行方不明の女子大生の話で盛り上がっていました。千沙とユミは「あのトンネルの中で儀式をすると死者に会えるらしい。でも死んだから会えるのかもね?」と言った後、「肝試しに行ってみる?」と言い出します。アミナは「私はいい」と言って、靖子と店を出ます。
靖子を家に呼んだあみなは、テーブルでぐったりする母を見つけます。先にあみなの部屋に上がろうとした靖子が「階段も廊下も水浸しだ」と言います。水をふき取り、母をベッドに寝かせ、あみなの部屋に入ると物音がしました。廊下に出ると、いないはずの拓海の部屋からでした。拭いたばかりの廊下には子供の足跡が続いていました。
恐る恐る拓海の部屋に入ると、おもちゃの列車が動いています。
靖子が帰ると、あみなは母のための薬と食べ物を買いに行きます。帰ってきてリビングでくつろぐと、テーブルの下から子供の手が出てきて、あみなの足を引っ張りました。あみなは必至で逃げ、自分の部屋のベッドに潜り込みます。布団の隙間から覗くと、人影が見えていました。
ファンタズムのネタバレあらすじ:転
落ち着いたころ、母を見に行くといなくなっていました。カーテンからあみなを招く手が見えます。近づくと母が飛び出してきて、あみなの首を絞めました。
翌日、圭一が病院へ駆け込みます。ベッドには恭子が寝ていて、あみなが寄り添っていました。医師は「脳震とうだ」と言って出て行きます。
そこへ斉藤が入って来ます。圭一は斉藤に話を聞きます。斉藤が拓海の降霊の話をしますが圭一は全く信用せず、金を渡して追い返そうとします。この行為を見た斉藤は「これでわかりました。恭子さんが降霊が必要だったことが」と言って、圭一の配慮のなさを指摘します。
病室に戻ると、斉藤を帰したことであみなが「私たちだけじゃ、お母さんを守れない。私が言っても信じてくれないの?」と圭一を責めます。「あの日、私はスマホに夢中で、まとわりつく圭一にあっちへいけ!と行った事をずっと後悔している」とあみなが言います。
その言葉に心が動いた圭一は、斉藤に会いに行きます。そして斉藤と車であのトンネルに向かいました。斉藤は圭一に「私は8年前に娘を亡くしました。そして降霊を行いました。娘には会えても、そのあとが大変なんです」と言いながら、車は暗闇のトンネルの中の中間あたりで止まります。
ファンタズムの結末
圭一の目の前で、斉藤が儀式の準備を始めます。「霊を呼び出したら、ちゃんと除霊しなければならないのです。恭子さんはそれが出来なかったからこうなったのです。つまり呼び出した霊を、もう一度殺さないといけないんです。拓海君は溺死でしたね」と言いながら、容器に水を入れます。
圭一は、ビデオで拓海の動画を流し始めます。しばらくすると拓海が現れました。圭一は拓海に呼びかけます。そして、拓海に寄り添う圭一を見て、斉藤は「早く除霊しなさい」と言います。圭一は「拓海なんです、本当に、だから出来ない」と言います。
斉藤は圭一を突き飛ばし、拓海の顔を水の入った容器に押し込みます。「水が足りない、もっと入れて!」と叫ぶ斉藤を、圭一は殴り倒します。圭一が拓海を助けると、拓海はあの日のバッジを見せます。
圭一には見えました…。あの日、拓海はハイキング中、近くの小川にバッジを落としてしまいました。そのバッジを拾おうとして小川に転落す溺れ死んだのでした。圭一は「そうだったのか」と言って拓海の手を握ると、トンネルの中を歩きはじめます。
そのころ病院では、恭子の意識が戻りました。正常になった母を見たあみなは、母を抱きしめます。一方、トンネルの中からは圭一と拓海は出てきませんでした。
以上、映画「ファンタズム」のあらすじと結末でした。
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