映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレスの紹介:2013年日本映画。プリキュア映画第15弾。ドキドキ!プリキュアの劇場版。人間に忘れ去られたモノたちが、人間を思い出の中に閉じ込めて未来を奪おうとし始めた。楽しく幸せな思い出の中に閉じ込められ、未来を願うことをやめてしまったプリキュア達は、無事に未来を取り戻すことができるのか。
監督:伊藤尚往 原作:東堂いづみ 声優:生天目仁美(相田マナ/キュアハート)、寿美菜子(菱川六花/キュアダイヤモンド)、渕上舞(四葉ありす/キュアロゼッタ)、宮本佳那子(剣崎真琴/キュアソード)、釘宮理恵(円亜久里/キュアエース)、谷原章介(マシュー)、ほか
映画「ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレスの予告編 動画
映画「ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」解説
この解説記事には映画「ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレスのネタバレあらすじ:起
ある日、母親に部屋に呼ばれたマナはウェディングドレスを見せられる。そのウェディングドレスはもともと祖母のもので、マナの母も結婚式で着たものだった。そしてマナもそれを着たいとウェディングドレスをもらい、部屋に飾ることにした。
翌日の学校でマナは早速、六花と真琴にウェディングドレスの話をし、放課後のありすとのお茶会でも4人の未来について盛り上がる。そしていつしかマナ、六花、ありすの小学校時代の話になり、マナが飼っていた真っ白でふわふわの捨て犬の話になった。けれどマナはあまり話したがらず、どこか寂し気な顔をして次の話題へといこうとする。
その頃、街の商店街では映画館の解体工事が行われた。その夜、その映画館に謎の人物が現れる。仮面とマントをつけたその男は、「人間はずるい生き物だ。物珍しい物はすぐ飛びつくくせに、飽きたらすぐに忘れ去ってしまう。忘れられた者たちの怒りと悲しみ、今こそそれを思い出させてやる。」と言うとクラリネットを吹き始める。するとゴミ捨て場に捨てられたテレビ・車・マネキンなどのゴミたちが「私たちはまだまだ使える。」と怒りだす。
車で移動中の真琴は街の中をゴミが舞い、ひとつの塊へと変化していくのを目撃する。
それと同時刻、マナのウェディングドレスも窓から出ていこうとした。けれど必死にマナは止め、ウェディングドレスは守られた。一方町では使われなくなった様々な物たちが家から飛び出し空へと集まっていた。そしてそれらが合体し、空にはガラクタでできた大きなクジラが現れた。
そのクジラを作ったのは先ほどクラリネットを吹いていた男。その男はマシューと名乗り、「お前を迎えに来た。」とマナに告げた。
マナは驚き、会ったことがあるかと聞いた。だが、マシューは「覚えていないというのか。ならば思い出の中で暮らすといい。」と言い放つと再びクラリネットを吹き始めた。その音に合わせて光を放ち始めたクジラは、町の人々を次々と吸い込んでいった。するとクジラの腹にいくつもの映像が映し出された。それらはすべて忘れられた思い出だった。
マナをも吸い込もうと迫る光の中、アリスと真琴が駆けつけた。
街の人たちを巻き込んだマシューに対し怒りを露わにした4人はプリキュアへと変身する。
立ちはだかった4人のプリキュアに、マシューはマネキンカーマイン・シルバークロック・パープルバギーという配下を生み出した。その配下たちは捨てられたバイクや時計、マネキンから生まれたものだった。
立ちはだかった配下たちに攻撃を仕掛けたプリキュアはあっという間にそいつらを倒してしまう。しかしクラリネットの音によりすぐに再生してしまった。何度倒しても復活してしまう配下たちに、クラリネットを狙うことにするもあっさり攻撃は防がれてしまう。そしてマシューの反撃によりプリキュア達は地に伏してしまった。しかしマナ達は立ち上がり「私たちは絶対に諦めたりしない。」とマシューを睨みつけた。だがマシューはマナ、六花、ありす、真琴の四人もクジラの中へと吸い込み、思い出のフィルムの中に閉じ込めてしまう。
ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレスのネタバレあらすじ:承
4人が吸いこまれた跡には、シャルル・ラケル・ランス・ラヴィが取り残されていた。その4匹の前に長い耳を垂らした謎の妖精が現れた。その妖精はベベルといい、マシューの知り合いだという。
ベベルは、空のクジラは人間に長い間使われてきたものの忘れられ、埃をかぶり、修理されることなく捨てられたガラクタの悲しみや怒りが集まってできたものだと4匹に教えてくれた。そしてマシューは人間たちを思い出の中に閉じ込めて未来を奪おうとしているというのだ。
シャルル・ラケル・ランス・ラヴィは、4人を取り戻す決意をする。
マナが目を覚ますとそこには死んだはずの祖母がいた。そしてマナの姿は小学4年生の頃へと変わっていた。
マナは驚きつつも誰か事情を知っているかもしれないと、外出から帰ってきた母親に駆け寄った。そんな母の足元には死んでしまったはずの愛犬マロの姿があった。マナはマロを抱きしめ涙を流し喜ぶ。
翌朝、マナは六花に会いに行った。しかし六花の家であるはずの家には別人が住み、学校でも六花とありすの名前が消えていた。この世界では、六花とありすはいないことになっていた。
仲間たちがいない世界でも元の世界に戻る方法を探さないと、と思うマナだったが、一方で家に帰れば優しかった祖母や大好きなマロがいる。その事に、もう少し一緒にいたいと願ってしまう。
マシューは映画のように映し出されるマナの思い出の光景を見つめていた。そしてこの中で暮らせばよいと満足げに微笑む。
その頃、シャルル・ラケル・ランス・ラヴィそしてベベルは何とかクジラに乗り込もうとしていた。町一番の高さを誇るタワーから飛び降り、無事クジラに乗り込んだ5匹だったがすぐにマシューに見つかってしまう。クジラの中でフィルム室を見つけた5匹は必死にマナ達4人のフィルムを探す。六花、ありす、真琴の3人のフィルムは見つかったものの、マナのものは見つからない。そんな中、焦るシャルルの前にフィルムを持った配下たちが現れ捕まってしまう。
捕まった5匹の前には、思い出の中で幸せに生きる4人の姿が映し出されていた。
何とか縄から逃げ出した5匹は、驚くマシューに飛びついて邪魔をしたベベルに背中を押され、フィルムの中に飛び込んだ。
フィルムの中では、マナのおばあちゃんが骨折して入院することになってしまっていた。吠えるマロを置いて、慌てて病院へと向かうマナは元気そうなおばあちゃんにほっとするも、おばあちゃんに「私が結婚するまで長生きして。」とすがる。
その帰り道、シャルルはマナと再会することが出来た。シャルルは再会を喜び、現実へ帰えろうというがマナは迷いを見せた。そんなマナが家に帰ると、家の前にはパトカーが止まっていた。そして玄関では怪我をしたマロが横たわっていた。マロはマナを追って首輪を抜け出し、その途中で車に轢かれてまったのだ。
自分がマロを置いていったせいだと責めるマナの耳にマシューの声が響く。
「悲しいことや辛いことがあるなら、未来に行くのをやめよう。」と囁くマシューの声にマナは未来を望むことをやめ、完全に思い出の中に閉じ込められてしまった。
ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレスのネタバレあらすじ:転
マナを完全に閉じ込めたマシューは、マナを助けようとするかもしれない者たちの排除に乗り出した。マシューは配下たちを六花、ありす、真琴がいるフィルムの中へと送り出す。
フィルムの中、六花とありすは昔の楽しい思い出に浸りながらも、どこか寂しさを感じていた。幼い姿のまますれ違った六花とありす。その時、二人の元にランスとラケルが辿り着き、二人はすべてを思い出す。
しかし、二人の前にシルバークロックとパープルバギーが現れる。二人は直ぐにプリキュアへと変身し、配下たちに向かっていった。
真琴は王女の前でプリキュアになった日の思い出の中にいた。平和の中にあればいいと思う真琴だったがラヴィの登場にここが思い出の中だと思い出す。けれど寂しさの中、このままでと願ってしまう。けれどマナ達が待っているというラヴィの言葉に真琴は再び前を向き、現実へと戻ることにする。そんな決意をした真琴の前にはマネキンカーマインが現れる。
六花とありす、そして真琴とどこからか現れたキュアエースは、それぞれ配下たちを倒すことに成功する。しかし力を使い果たし4人は倒れ込んでしまう。
一方マナは、マロが死んじゃった世界に戻りたくない、未来なんて欲しくないと思ってしまっていた。
そんな時おばあちゃんが部屋へとやってきた。悩むマナに対し、おばあちゃんは「友を悲しませてはいけない。」と告げ、マナを求める友達の声を聞くように助言した。耳を澄ませるマナの耳に、六花たちの声が届く。それでも、おばあちゃんやマロが死んでしまうことを悲しむマナに、おばあちゃんは「愛は受け継がれるんだ。」と優しく告げた。
おばあちゃんの言葉に、マナは未来に戻ることを決意する。戻り方が分からないというマナに、おばあちゃんは掌にハートを描くおまじないをするとマナは元の身体を取り戻し、皆と共に現実世界に帰還することができた。
ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレスの結末
戻ってきたプリキュア達にマシューは怒りを露わにし、プリキュア達と向かい合った。
「思い出は必要ないというのか。」と叫ぶマシューの首には、マロと同じ首輪が付いていた。マシューはマロだったのだ。
マナはマシューがマロだと知って動揺するも、その心を受け止める為、あえて攻撃を受け入れマシューをそっと抱きしめた。マロの事を忘れないこと、楽しい思い出を一杯もらったこと、そしてありがとうと告げたマナにマシューは怒りを収め冷静さを取り戻した。するとマシューははっとして、「僕はどうしてこんなことを。」と戸惑いを見せた。その時、マシューの背後から別の声が聞こえた。それはクラリネットだった。クラリネットはマロの心を利用しマロを操っていたのだ。
プリキュアを倒すことに失敗したクラリネットは、未来を丸ごと消し去る為、時空を超えて未来へと向かっていってしまった。
追いかけて止めるしかないというマシューに、マナ達は怪我を負いながらも立ち上がる。
そして伝説のミラクルブーケライトの力でプリキュアは回復し、未来へ向かった。
辿り着いた未来では、マナの結婚式が行われているところだった。
祖母のウェディングドレスを着たマナが笑顔でブーケを投げたその時、突然時間が止まり、足の生えたクジラが現れた。未来のマナ達へと襲い掛かる、クラリネットが操る足の生えたクジラにプリキュア達は立ち向かっていく。
マナはクラリネットの場所がわかるというマロと仲間たちの助けを借りて、クジラの中へと入りこんだ。マロの背中を追いかけ、迷路のような内部を抜けた先にはクラリネットが待っていた。そして追い付いてきた5人と共に攻撃をしたが、攻撃は全く効かない。
反撃に転じたクラリネットの攻撃を何とか避けるプリキュア達だったが、マロがマナを守って攻撃を受けてしまった。倒れ込んだマロにマナは駆け寄るも、マロは満たされた表情をして消えてしまった。
そんなマロの消えた場所にはハートの形をした何かが残されていた。それを手にしたマナ・キュアハートに変化が起こる。エンゲージモードへと変化したキュアハートはその一撃でクラリネットを倒した。
無事に元の世界に戻った4人。そんなマナの手には、マロの魂が取り残されていた。マロとの思い出を噛みしめるマナの手から浮き上がったそれはベベルと共に空へと還っていった。
以上、映画「ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレス」のあらすじと結末でした。
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