映画レインツリーの国の紹介:2015年日本映画。出会ったことのない君に恋をした… 自分が好きな小説「フェアリーゲーム」のあらすじが書いてある「レインツリーの国」というサイトを見つけた主人公が、難聴を抱える女性と交流を重ねていく。有川浩によるヒット小説『レインツリーの国』を実写化したラブストーリー。
監督:三宅喜重 出演者:玉森裕太(向坂伸行)、西内まりや(人見利香)、森カンナ(ミサコ)、阿部丈(井出広太)、山崎樹範(向坂宏一)、片岡愛之助(澤井徹)、矢島健一(人見健次郎)、麻生祐未(人見由香里)、大杉漣(向坂豊)ほか
映画「レインツリーの国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レインツリーの国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画レインツリーの国の予告編 動画
映画「レインツリーの国」解説
この解説記事には映画「レインツリーの国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画レインツリーの国のネタバレあらすじ:フェアリーゲーム
大阪出身の主人公・向坂伸行(玉森裕太)は、中学生の頃に読んだ「フェアリーゲーム」の下巻だけが自分の本棚にないことに気づき、詳細を知るためにネット検索をする。そこでたどりついたのが、「フェアリーゲーム」を読んだ感想が書いてある「レインツリーの国」というブログサイトだった。管理人である「ひとみ」の、「フェアリーゲーム」に対する思いを強く感じ感動した伸行は、思わず熱いメールを送る。数日してひとみからメールの返信が。喜び、また「フェアリーゲーム」への思いを書き綴ったメールを送る伸行。ひとみ(西内まりや)からも共感するメールが送られてくる日々が続いた。
映画レインツリーの国のネタバレあらすじ:ひとみからの返信
ある日伸行はメールでこう送る。『なあ、今度会ってみいひん?』
しかし毎日続いていたメールはそれ以降ぱったりと途絶えてしまった。なにか悪いことでもしたかと悔やむ日々。『ごめんな。軽い気持ちで言っただけやから気にせんといてや』そう送ろうとしたそのとき、メールの受信音がなる。『今度の土曜日はどうですか?』ひとみからの返信に喜ぶ伸行。
映画レインツリーの国のネタバレあらすじ:利香の秘密
その日はあいにくの雨だった。駅構内の本屋、「フェアリーゲーム」の本が並ぶ場所が二人の待ち合わせ場所だった。ひとみは長い髪にヘッドホンをしていた。「初めまして、人見利香です」。「ひとみ」は苗字だったのだ。二人はランチへ出かけるが、店は混雑していた。利香は伸行に「この店は嫌だ」と言う。戸惑う伸行は人の少ない店を選び二人は食事を始めるが、会話はちぐはぐだった。おかしいと思いつつ映画を見ようと提案する伸行に、利香は頑なに「洋画の字幕版がいい」という。そのとおりにした伸行だが違和感はとれずにいた。利香も伏し目がちになり、そろそろ帰ろうとエレベーターに乗り込む予定だったが、重量オーバーの規制音が鳴る。その中で利香はひとり、伸行が乗ってくるのを待っている。思わず伸行は利香の手を引っ張りエレベーターから降ろし、なぜ人の迷惑を考えずにいられるのかと怒鳴る。彼女の口から出た言葉は「重量オーバーだったんですか…」。ごめんなさいと深くお辞儀をした利香の髪が隠れていた耳を露わにする。そこで伸行は気づいた。「え…?」彼女の耳には補聴器がついていたのだ。「一度だけなら大丈夫だって思ったんです。今までありがとうございました」そう言って利香は走って帰ってしまった。利香は高い音が聞き取れない、感音性難聴だったのだ。
映画レインツリーの国のネタバレあらすじ:逢いたい
伸行は利香にメールを送る。なぜ気づかなかったのか、どうして言ってくれなかったのか、そして、もう一度君に逢いたいと。会社でも肩身の狭い思いをする日々が続く利香。伸行に返信できずにいたが、伸行の「もう一回、君との糸が繋がりますように。」という言葉を読み、静かに文章を打つ。
映画レインツリーの国のネタバレあらすじ:刻んできた時間
伸行と利香は再会を果たすが、健聴者と難聴者、ほんの少しの違和感が二人を傷つけてしまう。何度もけんかしては涙し、自分の内側に閉じこもろうとする利香。めげずにメールを送り続ける伸行。ある日、伸行は「レインツリーの国」がしばらく運営停止との文字を見つけ、思わずメールを出す。「ひとみさん、髪切ってみいひん?」
次のデートは伸行の実家の美容室だった。利香は伸行の言葉に促され、髪を切る決意をしたのだった。いろんな思い出がつまった、もうすぐ店をたたむ美容室で、母が利香の髪を切っている。「刻んできた時間があったことは真実や」
ショートボブまで髪を短くした利香に、クリスマスプレゼントと称して洋服や靴を選んだ伸行。そして二人は東京へと帰る。
映画レインツリーの国の結末:自分らしく
駅で別れた二人。利香は電車に乗り込むと、髪を短くしたせいか乗客の視線が気になる。だが耳を隠す髪もマフラーもない。電車の窓に映る自分の姿を見た利香は…髪を耳にかき上げた。補聴器が露わになる。再び窓に視線を移し、利香はふっと微笑んだ。
帰り道、伸行の携帯が鳴る。利香からだ。
『もう一つ、ほしいものがありました』
『なんやろ?』
『こっち!』
メールを見て、「え?」と立ち止まる伸行。振り返ると、利香が飛びついてきた。
二人の目の前には大きなクリスマスツリー。そこで二人は、静かにキスをした。
「レインツリーの国」感想・レビュー
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コンプレックスを簡単に他人に言えるものじゃない。初めから言ってたら恋愛ものの映画にできないよ
最終的に二人が出会うことは良かったんじゃないかと思う反面、彼女が補聴器のことを黙り続けていたことはどうかと思います。
確かに人に言えないことだろうけれどもエレベーターで他の人の迷惑になっていたこともあるのにまだ言わない。知らない人に合うこと自体不安なのに彼女は会うのでそこまでするなら最初から打ち明けるべきだと思う。
少し回りくどさがありました。