体操しようよの紹介:2018年日本映画。妻に先立たれ、一人娘と暮らす道太郎は、真面目一筋で38年間勤め上げた会社を定年退職。そしてラジオ体操仲間の藤澤のぞみに魅かれ、一緒に体操をし始めますが、娘は道太郎から離れようとします。のぞみと娘のはざまで揺れ動く中年男の恋を描いたドラマです。
監督:菊地健雄 出演者:草刈正雄(佐野道太郎)、木村文乃(佐野弓子)、きたろう(神田義彦)、渡辺大知(馬場薫)、徳井優(木島正幸)、平泉成(並木晋)、和久井映見(藤澤のぞみ)ほか
映画「体操しようよ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「体操しようよ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
体操しようよの予告編 動画
映画「体操しようよ」解説
この解説記事には映画「体操しようよ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
体操しようよのネタバレあらすじ:起
真面目一筋で堅物の佐野道太郎(草刈正雄)は38年務めた会社を本日定年退職しました。送別会のあいさつでは思い出を語るものの、誰も聞いておらず、一人で帰る帰り道で若者の酔っ払いにゲロを吐きかけられ、海の見える丘のベンチで上着を洗い、そのまま寝込んでしまいます。
そして翌朝、ラジオ体操をするグループに起こされます。その中には道太郎の元上司の並木(平泉成)もいました。そして家に帰った道太郎は娘の弓子(木村文乃)からの手紙を見つけます。妻に先立たれ、娘の弓子と二人暮らしをしていた道太郎は、家事は全て弓子にやらせていました。手紙の中で弓子は、佐野家の主婦は引退する、これからは自分のやりたいことをやるので、家の事は全て自分でするようにと書かれていました。
することのない道太郎が昼間ビールを飲んでいると、妹の喜久子が見合い写真を持って訪ねてきます。そして喜久子から弓子に彼氏がいることを聞かされ動揺します。その後並木から電話があり、明日の朝、体操を一緒にやらないかと誘いがあり、参加します。並木に定年後の人生をもっと楽しめと励まされますが、道太郎はラジカセを鳴らして、体操の世話をする藤澤のぞみ(和久井映見)という女性が気になっていました。
体操しようよのネタバレあらすじ:承
並木が突然倒れて亡くなりました。葬儀で聞いたことは、並木は定年後、家族に見放され、一人暮らしをしていたと言います。そして倒れた時も一人だったので、誰にも迷惑をかけず亡くなったのでした。葬儀のあと、酒を飲み家に帰ると、弓子に何も出来ていない事をなじられ、冷たく当たられます。
翌日、道太郎はのぞみが一人ベンチで泣いているのを見かけます。そっと後をつけると、喫茶店のママをしていました。中に入った道太郎はのぞみとラジオ体操の話をします。するとのぞみから「ラジオ体操をやりませんか」と言われ、早速翌日から参加します。
ラジオ体操のメンバーの中高年男性たちはほとんど、のぞみ目当てでした。ラジオ体操が終わった後、のぞみの喫茶店に集まると、のぞみからラジオ体操の会の神田会長(きたろう)を紹介されます。神田は道太郎に「のぞみちゃん目当てだろう?」と言います。道太郎は否定するものの、神田には見抜かれていました。
その後のぞみは、「神田会長の所で働きませんか?」と誘います。道太郎はすぐOKし、神田の元へ行きます。仕事は便利屋でした。同僚には薫(渡辺大知)という住み込みの若者がいました。薫は天体観測が趣味で、住み込みで家賃のいらない楽な仕事が天体観測に都合がいいと言います。それでも彼女は、まともな仕事をしろ!と言い、ケンカをしたと言うと、道太郎は「若い時は自分の道を進め」とアドバイスします。
体操しようよのネタバレあらすじ:転
道太郎がのぞみの店にいる時、パン屋で働く弓子がパンの納品に来て見つかりました。弓子は道太郎の悪口をのぞみに言いますが、のぞみは楽しそうに聞いていました。そして弓子が「のぞみさんがお父さんと結婚してくれたらいいのに!」と言います。
バーベキューパーティの日、のぞみは一人泣いていました。翌日の体操にはのぞみは来ませんでした。翌日、神田会長が足を骨折して体操が出来ないので、のぞみに代わりに会長をやってくれと頼みます。道太郎は僕がフォローするから頑張ってと言います。そして翌日からは道太郎が体操マニュアルを作り、ルールを決め、メンバーの統制を図ろうとします。これに怒ったのが木島(徳井優)で、楽しく自由にしたいのに、こんなことするなら辞めると言って帰ると、同調したほとんどのメンバーが帰りました。
翌日は3人しか来ませんでした。皆と一緒に体操をしたいと言うのぞみの言葉に、職場の薫や弓子まで呼び出します。翌日集合すると、弓子の恋人は薫でした。道太郎は「仕事もろくにしない奴に弓子は渡せない」と怒鳴ると、弓子が怒って道太郎に暴言を吐きます。するとのぞみが弓子の頬を叩き、「ケンカできるだけでも良いじゃないの!」と言います。
そのままお開きになり、道太郎が落ち込んでいると神田会長がやって来て、のぞみの話をします。のぞみは上社温泉のホテルに嫁いだものの、ホテルを火事にしてしまい、一人息子にもけがをさせ、離婚を突きつけられて追い出され、ここに流れてきたのでした。
体操しようよの結末
翌日、薫と弓子が車でやって来ました。それは神田が仕組んだもので、道太郎が運転してのぞみを乗せて4人で上社温泉ホテルに行くことになりました。ホテルに着くと、ためらうのぞみの前に成長した息子が歩いてきます。立派に成長した息子に、過去の事を謝るのぞみでしたが、息子も途中から察知し、「あんたなんか知らない、気が済んだら帰って」と言って後ろを振り向かずホテルに帰ります。
これで満足したのぞみを乗せ、帰路についていると車がオーバーヒートし、近くの旅館に泊まります。のぞみと弓子、道太郎と薫は、それぞれ一緒に風呂に入って話します。翌朝、駐車場で道太郎とのぞみはラジオ体操をしました。そして帰ると、道太郎は体操のメンバー達に、絵を挿入した手紙を渡します。
翌朝、メンバー全員が体操に帰って来ました。道太郎は皆に謝り、今後一切ルールなどは言いませんと言って、体操を始めます。終わったあと、薫が弓子にプロポーズし、家業の米屋を継ぐと言います。弓子もOKし、披露宴はのぞみの店で盛大に行われました。道太郎は弓子に感謝の言葉を述べ、やがて二人は荷物をまとめて薫の実家に向かいます。
決意した道太郎は、プロポーズするため、のぞみの店に行きます。そこでのぞみは「道太郎のおかげで、息子と向き合って生きる決心がついた」と言い、道太郎はプロポーズできませんでした。翌朝から道太郎は、いつも通りみんなとラジオ体操をしていました。
以上、映画「体操しようよ」のあらすじと結末でした。
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