天国からのエールの紹介:2011年日本映画。沖縄を舞台に、ガンで余命宣告された中年男が、高校生たちの為に私財でスタジオを作り、高校生たちにバンド活動を通じて人としての教育をしていくという感動のドラマです。実際に沖縄県本部町にある無料の音楽スタジオ「あじさい音楽村」を作った仲宗根陽氏の実話をベースにした作品です。
監督:熊澤誓人 出演者:阿部寛(大城陽)、ミムラ(大城美智子)、桜庭ななみ(比嘉アヤ)、矢野聖人(真喜志ユウヤ)、森崎ウィン(伊野波カイ)、野村周平(仲村キヨシ)ほか
映画「天国からのエール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天国からのエール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天国からのエールの予告編 動画
映画「天国からのエール」解説
この解説記事には映画「天国からのエール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天国からのエールのネタバレあらすじ:起
沖縄のとある町の『あじさい弁当』は母親と息子夫婦の大城陽(阿部寛)と美智子(ミムラ)で切り盛りしていました。安くて美味しい弁当は近所の高校でも大人気でした。高校ではアヤ(桜庭ななみ)、カイ(森崎ウィン)、キヨシ(野村周平)の3人がバンドの練習をしていましたが、音がうるさいとのクレームがあり、先生が学校でのバンド練習は禁止しました。
そこで『あじさい弁当』の陽が、弁当屋の空き部屋で練習をさせますが、近所の人からの苦情で結局できませんでした。陽は高校時代親友だった同級生が、ミュージシャンになると言って、卒業後は東京に出ました。陽は彼の事が気になっていましたが、東京で亡くなってしまいました。その思いから陽は自宅の空き地のガレージ跡にスタジオを作ることにしました。
天国からのエールのネタバレあらすじ:承
妻の美智子に相談もせず、銀行に借入を申込み、ブロックやセメントなどを購入しました。しかし銀行の融資は却下され、陽は母親に金を借りました。このことに怒った美智子でしたが、言い出すと聞かない陽を見守ることにしました。陽が一人でスタジオを作っているとアヤがやってきました。軽い気持ちで陽にスタジオの事を聞きますが、陽は真剣でした。そして中途半端な気持ちのアヤを叱りつけました。アヤは怒り心頭でカイとユウヤに会いにいきましたが、相談の結果、陽のスタジオ作りを手伝うことになりました。
すると同級生たちも参加し、大勢でスタジオ作りが始まり、美智子も差し入れを出し、やがてスタジオは完成しました。そして陽は生徒に向け、オーナーからの規則を発表しました。それはスタジオは自由に使ってよいが次の事を守れと言い『挨拶をしろ』『赤点をとらないこと』『人の痛みがわかる人間になる事』など、それは人格教育でした。
天国からのエールのネタバレあらすじ:転
スタジオを生徒達が使いだすと、生徒同士のトラブルが起こりはじめました。そのたびに陽は叱りつけ、生徒たちを正しました。やがて生徒たちは立派な人間に成長し、陽は勉強も教えるようになりました。アヤ達は街のステージに上がることになりました。演奏しますが誰も聞いていませんでした。そこにユウヤが現れ、お前たちの演奏は遊びだ!とけなしました。するとカイが殴りかかり、ユウヤと喧嘩になりました。喧嘩を見守った陽は、その後ユウヤの母が経営するスナックへ行きました。そこでユウヤと母親を叱りつけました。
翌日、ユウヤがスタジオにやってきました。陽は礼儀を教え、ちゃんとあいさつをしたユウヤを3人は受け入れました。ギターの上手いユウヤの加入でバンドは一気に上達し、バンド名も『ハイドランジア』に決定しました。頑張る4人をしり目に、陽はラジオやテレビ局にバンドの売り込みを行いました。そしてラジオで4人の曲が流れ、人気に火がつきました。そのころ陽の体に異変が起きていました。精密検査を受けた陽でしたが、具合は悪くなる一方でした。
天国からのエールの結末
順調に人気の出るハイドランジアに音楽フェステバルへの参加要請が来ました。喜ぶメンバーでしたが、陽は美智子と共に、医師からガンの再発と余命宣告を受けました。そんな二人にアヤらが中心になって、遅れながらの結婚式を開いてくれました。この後、陽は入院しました。沖縄に大雨が降りました。陽はスタジオの雨漏りが心配だと、無理してスタジオに向かいましたが、そこにはアヤ達生徒が大勢来てスタジオと器材を守る作業をしていました。
その後、陽がスタジオで倒れ、心配するアヤ達に、ガンに冒されていることを告白しました。そして自分も命をあきらめないから、お前らもプロをあきらめるな!と言いました。その後、病院で容体が悪化し、美智子ら家族と、アヤ達4人に見守られ、陽は旅立ちました。悲しみに暮れるまま音楽フェスティバルが始まり、ハイドランジアの出番となりました。唄いだせないアヤをメンバーと観客が励まし、演奏は大盛況に終わりました。
月日がたちハイドライジアはプロデビューしていました。そしてスタジオには今日も高校生たちが集まって、明日のプロを目指しているのでした。
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