おしゃれキャットの紹介:1970年アメリカ映画。パリに住む貴婦人に育てられた猫たちが意地悪な執事に捨てられてしまい、野良猫と共に家に帰ろうとする冒険物語。ウォルト・ディズニー・プロダクションが制作するテレビ番組で放送する物語として出来たストーリーだったが、その出来の良さから長編アニメーションとして製作されることになった。特に白い子猫のマリーはその愛くるしいルックスから人気のキャラクターとして知られている。
監督:ウォルフガング・ライザーマン 声の出演:エヴァ・ガボール(ダッチェス)、フィル・ハリス(オマリー)、リズ・イングリッシュ(マリー)、ロディ・モード=ロクスビー(エドガー)、ハーマイオニー・バデリー(ボンファミーユ夫人) ほか
映画「おしゃれキャット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おしゃれキャット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「おしゃれキャット」解説
この解説記事には映画「おしゃれキャット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おしゃれキャットのネタバレあらすじ:起
フランスのパリにある立派な屋敷にボンファミーユ夫人という名の老婦人が暮らしていました。彼女はかつて有名なオペラ歌手として名を馳せていましたが、今は身寄りが一人もいません。そんな彼女は、白く美しい猫のダッチェスとその子供たちであるマリー、ベルリオーズ、トゥルーズの4匹の猫を飼っており、とても大切に育てていました。ある日、ボンファミーユ夫人はオートクール弁護士を呼び出します。彼女は自分の死後、遺産の相続権を飼い猫たちに与えたいので遺言状を書いて欲しいとオートクールに依頼します。夫人に長年仕えてきた執事のエドガーは、そのことを盗み聞き、さらに仮に猫たちが死んでしまった時には自分に夫人の莫大な遺産が入ることを知ります。エドガーは遺産を目当てに猫たちのミルクに睡眠薬を入れ、その晩に眠っている猫たちをバイクに乗せて郊外に捨ててきてしまいました。
おしゃれキャットのネタバレあらすじ:承
目を覚ましたダッチェスたちはパリに帰ろうとしますが、道も分からず途方に暮れます。そこへトーマス・オマリーという一匹の野良猫がやって来ました。ダッチェスに一目惚れした彼は、共にパリを目指すことになります。途中、川に落ちたマリーを助けたオマリーは、逆に自分が溺れていたところをガチョウの姉妹に助けられます。ガチョウたちもパリに行く途中だと知ったダッチェスたちは同行するのですが、ガチョウたちは伯父を見つけると、ダッチェスたちを置いて行ってしまいました。その後、オマリーの仲間たちのジャズ猫らと共に楽しい一夜を過ごしたダッチェスとオマリーは、子供たちを寝かしつけ、屋根の上で二人きりになります。共に行動するにつれてオマリーに惹かれていったダッチェスはオマリーから告白をされますが、今は子供たちのことと、帰りを待っているであろう夫人のことが気がかりでならないからと断ってしまいました。
おしゃれキャットのネタバレあらすじ:転
あくる日、ようやく屋敷へとたどり着いた一行でしたが、オマリーはこれで自分の役目は終わったと、ダッチェスと子猫たちに別れを告げます。猫たちは屋敷の中へ入ろうとするのですが扉が開きません。仕方がないので鳴き始めると、屋敷で鳴き声を聞いたエドガーは驚きます。夫人に猫たちが帰ってきたことがばれると不味いと思った彼は、一目散に玄関へ出向き、猫たちを中に入れます。そして、隠し持っていた袋で猫たちを捕まえると、オーブンに閉じ込めてしまいました。その一部始終を見ていたネズミのロクフォールは、ダッチェスからオマリーを呼んでくるよう頼まれます。何とかオマリーを見つけたロクフォールは事の顛末を話すと、今度はオマリーから仲間のジャズ猫たちを呼ぶように言われます。恐る恐る野良猫たちのところへ向かったロクフォールは、そうとは知らないジャズ猫たちに殺されそうになってしまいます。「来るんじゃなかった!オマリーめ!」と叫んだロクフォールの言葉にジャズ猫たちはロクフォールの話が事実であることを確信し、ダッチェスたちを助けるために屋敷へと急ぎます。
おしゃれキャットの結末
一方、エドガーに対し必死に戦うオマリーは、遂に追い詰められてしまいますが、そこに野良猫たちがエドガーに飛びかかります。ロクフォールはその間に、ダッチェスたちがいる箱の鍵を開けることに成功します。そしてエドガーは逆にジャズ猫たちに箱に閉じ込められて外に出されたところを、運送業者によって回収された挙句、アフリカへ送られてしまいました。騒動が終わり夫人との再会を果たしたダッチェスたち。オマリーは夫人から温かく迎えられ、屋敷でダッチェスたちと共に暮らすことになります。ピアノのある部屋で野良猫たちはジャズを演奏し、その音楽に合わせてダッチェスとオマリー、そして子供たちは仲良く踊り、喜びを分かち合うのでした。
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