アイリッシュマンの紹介:2019年アメリカ映画。塊肉の運び屋だったフランクが、いかにしてマフィアの殺し屋になっていったかを自らの人生を回顧しつつ語ります。3時間を越えるマーティン・スコセッシ監督の集大成といわれている作品です。
監督:マーティン・スコセッシ 出演:ロバート・デ・ニーロ(フランク・シーラン)、アル・パチーノ(ジミー・ホッファ)、ジョー・ペシ(ラッセル・バッファリーノ)、ステファン・グラハム(トニー・プロ)、ジェシー・プレモンス(チャッキー)、ほか
映画「アイリッシュマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アイリッシュマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アイリッシュマンの予告編 動画
映画「アイリッシュマン」解説
この解説記事には映画「アイリッシュマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アイリッシュマンのネタバレあらすじ:起
フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)は若い頃、塊肉を売っていました。あることをきっかけにマフィアと手を組むことになり、塊肉を運びながらマフィアに商品を横流ししていました。トラックに積まれていた肉がなくなってしまうという事件が起こり、会社にフランクは訴えられます。しかし、マフィアが紹介してくれた有能な弁護士ビル(レイ・ロマーノ)のおかげで無罪になることができました。
その頃からフランクはマフィアのボス、ラッセル(ジョー・ペシ)との交流が増えていき、信頼関係を築いていきます。フランクはつねに穏やかな表情をしていましたが、家族のためになると容赦なく相手を傷つけます。ラッセルから次々と殺しや攻撃の依頼がきて、フランクは冷静にどんどん実行していきます。
ラッセルから全米トラック運転手組合のトップ、ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)を紹介されます。その人物は、大統領の次に力を持つ男と言われていました。フランクはジミーの右腕として働き始めます。ジミーは家族を大切にしており、フランクの娘ペギー(アンナ・パキン)を我が子のように可愛がっていました。ペギーもまた、ジミーのことを慕っていました。
アイリッシュマンのネタバレあらすじ:承
アイルランド系のジョン・F・ケネディが大統領に当選します。ジミーはそのことを不服に思っていました。これにより、ケネディ大統領の弟ロバート(ジャック・ヒューストン)が司法長官に任命され、裁判所で詐欺の罪に問われていたジミーを攻撃します。ジミーはケネディ家を憎んでいました。ジミーは組合の中で絶大な人気を誇っていたため、まだ逮捕にはいたりませんでした。
フランクはジミーに第326支部の支部長に立候補しろと言われ、当選します。フランクは着実に出世をしていきました。その後、ケネディ大統領が撃たれたというニュースが報道されます。その時フランクは、この事件にジミーが関係しているのではないかという表情を見せます。ケネディ大統領の死後、ジミーは詐欺罪で刑務所に入ることになります。
ジミーの組合の顔として動いていたフィッツ(ゲイリー・バサラバ)にジミーは、自身の年金を操作され裏切られてしまいます。そこでジミーはフランクに、フィッツの仲間ドーフマンに威嚇射撃をするよう命じ、ジミーの年金は守られます。
時を同じくして、ニュージャージー州のマフィアのボス、トニー・プロ(ステファン・グラハム)が恐喝罪により服役していました。トニーはジミーに年金を取り戻してほしいと頼みますが、ジミーはそれを断わり、トニーをイタ公と侮辱します。二人は殴りあいのケンカをします。それが崩壊の始まりでした。
アイリッシュマンのネタバレあらすじ:転
5年後、ジミーは釈放されます。フィッツは現在人気者です。ジミーは組合を取り戻すためにフィッツと闘う意志を見せます。それにはトニーの助けが必要でした。フランクを交えて話し合いの場を設けますが、イタ公と言われたことをまだ根に持っているトニー。謝罪を要求しますがお互い一歩も譲らずまた殴り合いのケンカをします。
マフィアがフィッツを支配し年金基金を操作していることを知っていたジミーは、先手を打って融資の操作をしました。それにより、ラッセルを敵に回してしまいます。フランクは自身の授与式にジミーを招待します。それほどにフランクとジミーの絆は強いものでした。その時に、ラッセルは世界に3人しかもっていない指輪をフランクへ送ります。こちらの絆も強いものでした。
フランクは板ばさみ状態となってしまいます。フランクはラッセルからジミーを説得してほしいと頼まれてしまいます。フランクは渋々承諾して試みるものの、ジミーは非常に頑固者で、フランクの言葉にも耳を傾けませんでした。
アイリッシュマンの結末
結婚式にラッセル夫妻とフランク夫妻の4人で車で向かいます。その道中でフランクはジミーと連絡を取ります。実は結婚式に向かうのはカモフラージュで、この旅のメインはジミーを抹殺することでした。ジミーはデトロイトでトニーと会うと言います。それにフランクも同席することに。フランクはジミーの義理の息子チャッキーとサリーと合流してジミーのところへ向かいます。ジミーはトニーが遅刻してくるのではないかとやきもきしていました。
会談場所に着いても誰の姿もありませんでした。ジミーはフランクに、すぐさま「帰ろう」と近づいてきました。その瞬間にフランクはジミーを撃ち殺します。ジミーはその後、跡形もなく燃えつきました。ニュースではジミーが失踪したとの報道がされました。ペギーはこの事件に父フランクが関与していると察し、その後ペギーはフランクの人生から消えました。フランクが会いにきても断固拒否の姿勢を保ち続けました。
ジミーの失踪事件をきっかけに、ラッセルはワナにかけられて逮捕されます。ジミー失踪に関わったと思われる人物全員、適当な刑を与えられて刑務所に入りました。フランクもその一人でした。
フランクはラッセルとともに刑務所で過ごします。刑務所の中でラッセルはジミーに対してやりすぎたと反省していました。マフィアのボスもよぼよぼのおじいちゃんとなり、誰かの助けを借りないと生活できない状態となってしまいます。
のちにラッセルは心臓発作で刑務所病院で亡くなります。その後フランクは出所。足を悪くし、杖がないと歩けない状態で、棺や埋葬場所を探して終活を進めていました。若い看護師にジミーの写真を見せても誰それ?状態で、フランクは命をかけてきた仕事に対して切ない気持ちを抱きます。その当時に関係した者は、フランク以外全員死にました。
FBIに「もう守るべきものはないのだから、ジミーの失踪事件について全てを話してほしい。」と言われましたが、フランクは話すことはありませんでした。いまだにジミーの消息はわかっていません。
フランクは自分のやったことを神父と一緒に祈って反省します。フランクは一人寂しく老人ホームの一部屋でクリスマスを過ごします。
以上、映画「アイリッシュマン」のあらすじと結末でした。
環境問題の課題は多岐にわたるけど、地球が氷結するという極端な問題は、地球温暖化問題に揺れる現在の課題とどう直結するのかが分からない。国家が消滅するほどの氷結が、極端な温暖化、例えば19年に仏独が46℃を超えたという点とそのような時代に近未来に氷結が起こりうるということの整合性がいかにして認められるのか、知りたい。