LEON レオンの紹介:1994年フランス、アメリカ映画。孤独な殺し屋と家族を失った少女の二人の間に生まれる純愛と、バイオレンス・アクションを描いた作品。日本でのキャッチコピーは「凶暴な純愛」。世界的に大ヒットとなり、リュック・ベッソン監督の代表作となりました。主演を務めたジャン・レノの出世作でもあり、この作品が映画デビューとなったナタリー・ポートマンも脚光を浴びました。
監督:リュック・ベッソン 出演:ジャン・レノ(レオン・モンタナ)、ナタリー・ポートマン(マチルダ・ランドー)、ゲイリー・オールドマン(ノーマン・スタンスフィールド)、ダニー・アイエロ(トニー)ほか
映画「レオン(オリジナル版)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レオン(オリジナル版)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「レオン(オリジナル版)」解説
この解説記事には映画「レオン(オリジナル版)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
LEON レオンのネタバレあらすじ1
ニューヨークのリトル・イタリーで、アパートで孤独に暮らしているイタリア系移民の寡黙な殺し屋レオン。部屋に置いている観葉植物だけを唯一の友とし、淡々とトレーニングと仕事を繰り返す日々。ある日、仕事からレオンがアパートに戻った時に、隣室の少女マチルダと、ふとしたきっかけで言葉を交わしたことから運命が動き出します。父親からマチルダは日常的に暴力を受けていて、継母や腹違いの姉とも上手くいっていませんでしたが、唯一幼い弟マイケルだけはマチルダのことを慕っていて、マチルダも自分に懐いてくれる弟のことを愛しく思っていました。レオンとマチルダが知り合った次の日、麻薬の運び屋をしていたマチルダの父親が麻薬を横領していたことが組織にバレて、家に居た家族全員皆殺しにされてしまいます。
LEON レオンのネタバレあらすじ2
マチルダだけは買い物に出ていて助かるのですが、戻ってきた時に家族が殺されているのが外からでも解り、レオンに助けを求めます。レオンは躊躇しましたが結局は家に入れマチルダを助けました。マチルダは自分を虐げていた両親や姉が殺されたことに悲しみはありませんでしたが、まだ幼い弟までが殺されたことは許せず、犯人を突き止め復讐することを誓います。レオンの仕事が殺し屋だということが解ると、自分にも殺しのテクニックを教えて欲しいと頼みます。レオンは断りますが、諦めないマチルダに根負けをし、居場所を変えながらの奇妙な共同生活が始まります。
LEON レオンのネタバレあらすじ3
レオンの旧知の仲であり、雇い主でもあり、報酬も管理して貰っているトニーにもマチルダのことを紹介しますが、トニーは良い顔をしませんでした。丹念に観葉植物の手入れをするレオンを見て、鉢植えでは根が張れないと言うマチルダに「俺と同じだ。」とレオンは答えます。買い物やトレーニング、仕事、食事を共にしていく中で徐々に二人の心の距離が近付いていきます。レオンの不器用な中に優しさを見つけて次第に心惹かれていくマチルダ。一方レオンは昔の恋を引きずり前へ進めずにいて、マチルダからの求愛に戸惑います。
LEON レオンのネタバレあらすじ4
ある日、マチルダが元の自分の家に一度戻った際に復讐の相手の居所が解り、その相手は麻薬取締局の捜査官であるスタンスフィールドでしたが、彼自身麻薬に手を染めていたのでした。マチルダはそのことをレオンに話しますが、自分で決着をつけようとピザの宅配を装い麻薬取締局に潜入します。スタンフィールドは、自分を狙ってきた少女が自分が殺した一家の生き残りであることに気付くと、仲間に命じて捕まえます。
LEON レオンのネタバレあらすじ5
一方で、レオンもマチルダには内緒でスタンフィールド一味への報復を始めていました。一味の一人が殺し屋に殺されたと報告を受けたスタンフィールドはその殺し屋の身元を突き止めようと、いつも裏の仕事を依頼していたトニーに話を聞きに行きます。部屋に戻ったレオンは部屋に残されていたマチルダの置手紙を読み、マチルダが向ったとされる麻薬取締局へ乗り込み、手際よく一味の二人を殺害し、マチルダを救出します。
LEON レオンのネタバレあらすじ6
一味を殺害した殺し屋がトニーの配下のレオンだと気付いたスタンフィールドは、レオンの居場所を突き止めます。スタンフィールドは、警察の部隊を引き連れ総攻撃をレオンに仕掛けてきて激しい銃撃戦となりますが、絶体絶命の状況の中、レオンは機転を利かし、傷を負いながらも的確に相手側にもダメージを与えていきます。自分一人なら何とか切り抜けられるからと、ダスト・シュートから先にマチルダを逃がそうとしますが、レオンも一緒じゃないと嫌だと泣くマチルダに、一時間後にトニーの店で落ち合って何処か遠くへ行って二人で暮らそうと約束をし、大地に根を張って生きたいと、自分に生きる喜びを与えてくれたマチルダに感謝の意を述べます。
LEON レオンの結末
マチルダは無事に抜け出しトニーの店へ急ぎます。マチルダを逃がした直後にレオンの部屋は爆撃されますが、レオンは負傷した突入部隊員を装い部屋を抜け出すことに成功します。明るい外の世界まで後一歩のところでスタンフィールドに見つかり、背後から撃たれてしまいますが、止めを刺そうと近付いてきたスタンフィールドも道連れに、身に着けていた手榴弾を使って爆死します。トニーの店でレオンの死を聞かされたマチルダは、トニーに自分も殺し屋になりたいと言いますが叱られ、学校の寄宿舎に一人戻り、レオンの形見となった植物を庭に植えて、「これでずっと一緒よ、レオン。」と呟いたところで物語は幕を閉じます。
レオン役のジャン•レノはもともと喜劇俳優でこのダンディな演技に当時フランスの観客は驚いたのではと想像します。マチルダ役のナタリー•ポートマンは今作で大ブレイクし大女優へと成長しますが、彼女には申し訳ないけどこの時が一番魅力的だったのではと思います。でもやはり一番印象に残っているのはゲイリー•オールドマンのイカれっぷりです。個人的にはベッソン監督はニキータの方が好きですが、レオンも良い映画でした。