アンダー・ユア・ベッドの紹介:2019年日本映画。KADOKAWAとハピネットの共同制作であえてタブーとされる題材を映像化していく「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」第2弾である本作「アンダー・ユア・ベッド」は大石圭の同名ホラー小説を『リアル鬼ごっこ』シリーズなどの安里麻里監督が映画化した作品です。高良健吾演じる30年間孤独に生きてきた男は、かねてから想いを寄せて来た同級生を見つけますが、彼女は夫から凄惨なDVを受けていました・・・。ストーカー、盗聴、盗撮、DVなどをR-18指定で描き上げました。
監督:安里麻里 出演者:高良健吾(三井直人)、西川可奈子(佐々木千尋)、安部賢一(浜崎健太郎)、三河悠冴(水島)、三宅亮輔、ほか
映画「アンダー・ユア・ベッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アンダー・ユア・ベッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アンダーユアベッドの予告編 動画
映画「アンダー・ユア・ベッド」解説
この解説記事には映画「アンダー・ユア・ベッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アンダーユアベッドのネタバレあらすじ:起
11年前。
当時19歳の大学生だった三井直人(高良健吾)は存在感がなく、誰からも相手にされることなく孤独に生きてきました。
そんなある日、三井は大学の授業で指名されて困っていると、同級生の佐々木千尋(西川可奈子)にノートを見せてもらって助けてもらいました。この時、生まれて初めて自分の名前を呼んでもらえた三井は勇気を出して千尋をカフェに誘い、一緒にコーヒーを飲みました。
数日後、三井が幼少期からグッピーを飼っていることを聞いた千尋は興味を持ち、自分もグッピーを飼いたいと言い出しました。そして三井は千尋が住んでいるアパートにグッピーと水槽を持っていきました。
アンダーユアベッドのネタバレあらすじ:承
それから11年後の現在。三井は千尋との想い出だけを糧に生きていました。
そんなある日、三井はどうしても千尋のことが忘れられず、興信所に依頼して彼女の行方を探し出しました。千尋は浜崎健太郎(安部賢一)という男と結婚しており、1歳半になる一人娘・木乃美をもうけていました。
三井は千尋の動向を探るべく、彼女の家の前のビルに観賞魚店を開き、ビルの3階で生活しながら千尋を盗撮して様子を伺いました。すると、千尋の表情は11年前のような明るさがすっかり消え失せていました。千尋は稼ぎは良いものの、性格は鬼畜そのものである夫・浜崎から壮絶なDVを日常的に受けていたのです。
数日後、千尋は三井の店に入ってきました。千尋は三井のことを全く覚えていませんでしたが、それでもあの時と同じようにグッピーを飼うことにしました。三井は千尋の家に水槽の設置のために入り、盗聴器を仕掛けると、合鍵も作っておきました。
三井は千尋が凄惨なDVを受けていても助けてあげられず、せめてできることは毎日彼女の家の前に励ましのメッセージを添えた花束を置くことしかありませんでした。千尋はやがて自宅に謎の侵入者がいることに気付きますが、なぜか妙な安心感を覚えるようになりました。
アンダーユアベッドのネタバレあらすじ:転
ちょうどその頃、三井の店に水島(三河悠冴)という謎めいた陰気な学生が現れ、度々店に入り浸るようになりました。
そしてある日、千尋への想いを抑えきれない三井は、とうとう彼女の家のベッドの下に潜み込み、ただ千尋が健太郎から性的暴行を受ける様子を何も出来ずに見守るのみでした。三井は大学時代のことを思い出していました・・・。
・・・ある日、千尋はグッピーを飼えなくなったとして三井に引き取りに来てもらいました。ところが、三井は千尋の当時の交際相手から暴行を受け、千尋も暴力を振るわれたことから、三井は咄嗟に水槽用のヒーター装置をスタンガン代わりに交際相手に押し当てて気絶させました。そして三井はそのまま千尋と結ばれました・・・。
ある日、三井からもらった花束を健太郎に見つけられた千尋は、風呂場で顔を水に沈められるという暴行を受け、三井は健太郎が寝静まった頃合いを見て、密かに気を失った千尋を助けました。
そして別の日、千尋の父が危篤となり、千尋は実家に帰らせてほしいと健太郎に頼みますが、健太郎は「どうせ死ぬだけだ」と冷たく拒絶しました。千尋は思わず健太郎の顔を引っぱたき、逆上した健太郎は千尋に執拗な暴行を振るいました。
その場に潜んでいた三井は、用意していたスタンガンを健太郎に押し当てようとしましたが、恐怖のあまり何も出来ずにその場を去っていきました。
アンダーユアベッドの結末
翌日、千尋は木乃美を連れて家を出ていきました。三井は彼女の後を追おうとしましたが、途中のコンビニの前に沢山の野次馬が詰めかけており、そのまま彼女を見失ってしまいました。聞くところによると、このコンビニでアルバイトをしていた水島が店長の妻を殺害したということでした。
三井が大学時代に千尋と関係を持ったということは、実は千尋からグッピーを飼うことを断られていた三井の妄想でした。自分の無力さを嘆く三井は飼っていたグッピー全てを死なせてしまい、そのまま部屋に引きこもってしまいました。
一方、とあるホテルに宿を取った千尋は自分に盗聴器が仕掛けられていることに気がつきました。千尋は盗聴器の主に呼びかけていると、そこに現れたのは何と健太郎でした。健太郎は力づくで千尋を家に連れ戻し、必死に抵抗する千尋から包丁を取り上げて振り下ろそうとしました。
その時、千尋の悲痛な叫びに駆け付けた三井が、スタンガンで健太郎を押し倒して気絶させました。ようやく三井のことを思い出した千尋は彼と見つめ合っていました。
その後、交番に出頭した三井は健太郎を殺したことを自供、自分だけが罪を被るために千尋を好きになって不法侵入し、嫉妬して健太郎を殺したと発言しました。三井は背後から「三井君!」と呼んだ千尋を無言で見つめていました。
以上、映画「アンダー・ユア・ベッド」のあらすじと結末でした。
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