天間荘の三姉妹の紹介:2021年日本映画。高橋ツトム原作の人気漫画で2003年にドラマ化もされた「スカイハイ」のスピンオフとなる作品。地上と天界の間に存在する街、三ツ瀬に迷い込んだ臨死状態の主人公・たまえが、様々な人々に出会い、別れの末に成長していく物語です。
監督:北村龍平 出演:のん(小川たまえ)、門脇麦(天間かなえ)、大島優子(天間のぞみ)、高良健吾(魚堂一馬)、山谷花純(芹崎優那)、萩原利久(早乙女海斗)、平山浩行(早乙女勝造)、柳葉敏郎(魚堂源一)、中村雅俊(宝来武)、三田佳子(財前玲子)、永瀬正敏(小川清志)、寺島しのぶ(天間恵子)、柴咲コウ(イズコ)、ほか
映画「天間荘の三姉妹」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天間荘の三姉妹」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「天間荘の三姉妹」解説
この解説記事には映画「天間荘の三姉妹」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天間荘の三姉妹のネタバレあらすじ:起
三ツ瀬は地上と天界の間にある街です。三ツ瀬にある天間荘という旅館には、臨死状態の魂がやってきて、地上での疲れを癒やし肉体に戻るか、天界に向かうかの選択が出来る場所です。
その天間荘にやってきたのは小川たまえ(のん)でした。たまえは母親を早くから亡くし、父親も行方不明の天涯孤独の身です。謎の女性イズコ(柴咲コウ)に天間荘に連れてこられたたまえ。現在の天間荘の女将のぞみ(大島優子)とイルカトレーナーとして働くかなえ(門脇麦)は、腹違いの姉妹だったという衝撃的な事実を知ります。
のぞみとかなえは歓迎しますが、のぞみとかなえの実母である恵子(寺島しのぶ)が反対しました。そして恵子はたまえを天間荘の従業員として働かせることにしたのです。たまえは働く事を望み、従業員となります。
天間荘で働く事になったたまえは、まず天間荘に長く宿泊する財前玲子(三田佳子)に挨拶に行きます。気難しい性格である財前の担当になったたまえ。気難しい財前に悪戦苦闘しながら、持ち前の明るく天真爛漫な性格のたまえは、少しずつ財前の心を開いていきました。
そして、たまえの提案で生前の記憶を見ることのできる「走馬灯」を使うことになり、財前は昏睡状態にある自身の病室にいる娘と孫の存在を知りました。
天間荘の三姉妹のネタバレあらすじ:承
天間荘に新たな宿泊客が現れました。芹崎優那(山谷花純)です。優那は高校時代に描いたイラストが有名になりましたが、後に盗作だとバレてしまいます。そして虐められてしまい自殺未遂で臨死状態にあります。
たまえは恵子の指示で優那に走馬灯を見せますが、優那は過去の辛さに耐えられず走馬灯を拒否してしまいます。問題児として扱われた優那でしたが、常に優しく接してくれるたまえと仲良くなりました。たまえのおかげで、またイラストを描く意欲を取り戻した優那は、たまえと現世に戻りたいと思うようになりました。
しかし、たまえは家族と過ごせる今の暮らしに居心地を感じ、現世に帰ることを拒否しました。それを裏切りと捉えた優那は、かなえと共にイルカトレーナーの練習をしているたまえの元に行き、たまえを刺しました。
とはいうものの、既に死んでいるたまえは刺されても血が出ることもなく、死ぬこともありませんが、優那は聞く耳を持ちませんでした。
優那が天間荘に戻ると、待ち構えていたイズコに選択を迫られます。現世に戻るのも、天界に向かうのも拒否した優那を見かねた財前が優那を引き受けると言い出し、2人は現世に向かうため、天間荘を出ることになりました。財前と優那はタクシーに乗り三ツ瀬を去ります。
天間荘の三姉妹のネタバレあらすじ:転
かなえといつもイルカトレーナーの練習に励んでいるたまえ。彼女の様子をタクシードライバーの小川清志(永瀬正敏)が見つめていました。彼は実は三姉妹の父親だったのです。
清志は生前、たまえを引き受けて貰おうと、三ツ瀬にある天間荘にやってきましたが、地震による津波で三ツ瀬の大半が飲み込まれてしまい、そのまま三ツ瀬は天間と地上の間にある存在になってしまったのです。
過去の非を侘び、頭を下げる清志。恵子とのぞみは軽蔑の目を向けますが、かなえとたまえは家族の写真を撮るという条件で清志を許しました。
たまえがイルカトレーナーデビューする日がやってきました。しかし、イルカが言う事を聞かず、その様子を見た三ツ瀬の住人たちが笑います。それに怒ったのぞみと恵子は住民たちを叱責し、ある決断をすることを決めました。
天間荘の三姉妹の結末
それは、三ツ瀬を終わらせることです。イズコと話し、時が止まったままの三ツ瀬をここで終わらせることを決めます。三ツ瀬の人々の想いを受け入れ、現世に戻ることになったのはたまえでした。たまえもそれを受け入れます。
皆と最後の宴会を楽しみ、その後、昇天する住民たちを見ながら家族で食事を楽しんだたまえ。清志や恵子たち家族は満足の末、来世で会おうと約束して昇天していきます。たまえは疲れ果てて眠り、目が覚めると巨大な門の前にいました。そしてイズコの「お生きなさい」の言葉に背中を押され、現世に向かいます。
地上に戻ったたまえは、優那と水族館を訪れました。そして、かなえが生前働いていた水族館で働くことになり、イルカトレーナーとしてデビューします。三ツ瀬の人々の想いを受け取ったたまえは、見事ショーを成功させるのでした。
以上、映画「天間荘の三姉妹」のあらすじと結末でした。
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